最近よく見る親ガチャなるもの。確かに親が金持ってたり美男美女だったりすればこの人生もそこそこまともになるであろう。実際、俺自身も親ガチャで当たりを引けばなぁ…なんてよく考えた。家が金持ちならなんかもっと色々できたかもしれないし、親が美男美女なら学生時代見た目で弄り倒されることもなかったかもしれないなんてよく思うことはあった。
実際、俺自身は頭悪いしなんたって二浪もしてDラン私立。卒業して転職して嫌なことから逃げて今はギリ一人暮らしできる程度の安い給料で働いている。ブサイクだし恋愛経験も少ないしダサいしろくなもんじゃない。
じゃあ親ガチャハズレか？なんて考えたが、むしろ当たりの部類だったと思う。金持ちではないが親はそこそこ金かけてくれて高校大学(どっちもアホ)と私立いかせてくれて二浪までさせてくれた。見た目は当時恋愛結婚してたわけだし親の若い頃を見てもそこそこ。結論は俺自身の能力の無さとか不真面目で今に至るわけだ。
親ガチャがあるのは否定しない。親がマジクソな例は沢山ある。親ガチャハズレ引いた人はほんとかわいそうだ。だが、俺の場合はそこそこの当たりを引いて自らハズレに持っていった。金をかけた立派なクソになった。俺の場合は親ガチャなんて言葉は使ってはいけなくて子ガチャが正しい。親からしたら子ガチャで大層なハズレを引いたと言える。金かけた結果が俺。親からしたらやりきれないだろう。
親はもう六十代も半ば。俺は三十代半ば。結婚してて孫を見せているのが普通と言われている。うちの親は子供が好きだ。でも俺はそんな子ども好きな親に孫の顔を見れることさえできていない。正確にはこれからもできないだろう。親孝行の形は沢山あるが俺は普通のことができてそこからの追加分が親孝行と考えている。そもそも普通のことができていない俺に親孝行と言う言葉を使う権利はない。親に喜んでもらえることは定期的に行っていくが、それを自分で親孝行とは言わない。そんな大層なものに昇格させる権利は俺にはない。だからせめて少しでもなにか恩返ししつつ犯罪を起こさず、これ以上親を不安にさせない生き方をしていきたいと思う。
そこそこ恵まれた環境から捻り出されたクソが俺である。