先週からスタジオジブリ4作品がリバイバル上映されていますね!
ラインナップは「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ゲド戦記」の4作品です。
そのうちの「風の谷のナウシカ」を先週の土曜日に映画館で観てきました。
今さらネタバレもないだろうと思うのですが、ここから先はネタバレもありなので、映画未見の方はここから先はみないでね!
らんらんらららんらんらん
らららららんらんらん
「風の谷のナウシカ」。1984年公開。昭和59年ですね。
これを書くと歳がばれるのですが、私は物心はもうついてて小学校4年生です。
なのですが、映画館でみた記憶はありません。
初めて見たのはいつのことか、覚えてはいませんが、たぶん金曜ロードショーじゃないかなあと思います。
「いやぁ映画ってほんとうにいいものですねー」の水野晴郎さんですね。
もしくは小学校の視聴覚室だったかも。ほんとうに初見のときの記憶がありません。
家庭にVHSビデオが登場し始めたのは、この頃ではなかったでしたか。
「風の谷のナウシカ」もVHSビデオに録画してね。そしてその音楽もとても好きだったので、カセットテープに録音して聴いたよ。
この頃にやってた「名探偵ホームズ」も音楽がよくて、OP・EDとも録音して聴いてた。ダ・カーポですね。
「名探偵ホームズ」も宮崎駿さんですねー
宮崎駿といえば「未来少年コナン」。これはもっと小さい頃に夢中になってみてました。
子どもの頃によく遊んだトランプカードは、たぶん小学館だか学研だかの雑誌の付録のトランプでしたが、
当時のアニメのキャラが絵柄に描いてあるやつでね。コナンやラナやジムシーが描いてあったのを覚えてます。
当時、NHKにアニメ枠がありました。「未来少年コナン」もですが、「ニルスのふしぎな旅」とか。「太陽の子エステバン」とか。
エステバンはおもしろかったなぁ。思えば、あの頃に見て以来一度も見たことがないや。
今の団塊ジュニア世代はこのあたりのアニメを見て子どもから中高生そして大人へ成長したんですね。
「風の谷のナウシカ」というと、月刊アニメージュに連載され、映画の後にもその連載が再開され完結したコミックス版があります。
私の場合、それは映画のだいぶあと、完結した後にまとめて買って読みました。高校生だったとおもいます。
そしてそれは今も部屋の書架にあります。本や漫画は随分と捨てたが、これはなんか捨てられなくて。
「風の谷のナウシカ」の映画の話をするとき、コミックス版の原作を持ち出して、比較論でマウントをとりにくるひともいがちなのですが、
私は映画とコミックスのどっちがいい悪いの話をするのは野暮だと思っています。
まぁ先にコミックス版ありきで映画版を見たひとにとっては、それを言いたくなる気持ちはとてもわかるのですが・・
「映画化」っていうのはそういうことになりがちなものですから。
映画は映画の、コミックス版にはコミックス版のそれぞれの良さがあります。
というより、私はコミックス版よりも先に映画「風の谷のナウシカ」という順番で見たのは幸運だったと思っています。
なぜなら、映画「風の谷のナウシカ」を見たとき、コミックス版と比較してどうこうという感想になりようがなかったからです。
映画のストーリーもひとつの物語としてきれいに完結しています。無理やり詰め込んだ感、なにか足りない感というのを感じさせない。
テンポがよく、無駄なシーンやカットがひとつもありません。息を持つかせず次から次へと局面が変わりシーンが展開し!
・・ほんとうに数々の印象に残るシーンがありすぎて書ききれないくらいに!!
そして、あのラストまでもってかれます。
その感動といったらもうね!
映画には、動くアニメーションがあり、声優さんの声があり、あのすばらしい、荘厳な音楽があり。
それが大スクリーンで、CMやその他いろんな誘惑や邪魔者に遮られない。
うちで映画を見ると、どうしても途中で飽きてしまったり、別のことをし始めたりして集中しないでしょ。
映画館では、「風の谷のナウシカ」にどっぷりはまって、集中して見ることができました。
テレビではもはや数えきれないほど何度も見て、セリフもシーンもすべて覚えているくらいですが、月並みですがほんとうによかったです。
「風の谷のナウシカ」の魅力はどこにあるんでしょうか。
それはやっぱりナウシカというヒロインの魅力、これが大部分。そうですね7割か8割くらいはそれじゃないかと思います。
「風の谷のナウシカ」には魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
登場しますが、ナウシカがやっぱりとびぬけて別格で、完全無欠に魅力的です。
数あるアニメ作品、映画作品ありますが、ここまで1人だけ飛びぬけているヒロイン中のヒロインってなかなかないんじゃないですか。
すべてはナウシカがひっぱり、ナウシカを中心に物語が進んでいく。
このナウシカの魅力という磁力というか、これはなんていったらいいんですかね。
私は「天空の城ラピュタ」も、この「風の谷のナウシカ」と双璧といっていいほどに好きな作品です。
どっちもとても好きなのですが、ラピュタも文句なしにおもしろいし、ピュアな感動があるのですが、ナウシカにはすごく特別に神聖な感じがあります。
この「神聖な感じ」という感じ方は私にとってはラピュタにはなく、ナウシカにしかないものです。
冒頭に「初見のときの記憶がない」って書きました。
が、当時の子どもだった自分が「ナウシカ」を見て思った感想はよく覚えています。
それは残念ながら「めっちゃ感動しました!」っていうものではなかった。
ナウシカって子どものときに見たときの感想だと、ちょっと照れ臭い感じがありませんでしたか。なんだかナウシカがいい子ちゃん過ぎて!
今回、ナウシカを初めて映画館で観ました。泣けました・・
「泣けた」といってもわんわん号泣するんじゃないぞちょっと涙が出ちゃったくらいだ
この作品がもってるピュアな良さは、当時の子どもの私にとっては照れくさくてわからないものだったんですね。
けど、大人になってから見た時の感受性だと、もう、なんてすばらしい、いい子なんだろうと。それで泣けてしまう。
人は感動するこころの成長もちゃんとする生き物なんだということですね。
また、金曜ロードショーではいろいろ雑音がありすぎるのと、もう長年たくさん見すぎて話しもセリフも全部知ってるから、
「いい話だなあ」とは思うけど、「こんなん泣くよ~」というふうにはならないです。
ということで、映画館だとやっぱり金曜ロードショーで観るのとは感じ方がぜんぜん違いました。
23時近くの終演の劇場のお客は十数人くらいでした。
エンディングの「おわり」のあと、しばらく、十数秒くらいの間、誰も席を立ちあがりませんでした。
客電がついても、なんだかしばらく余韻を楽しみたくて。
「ああ、ナウシカはやっぱりいいなぁ」と心から思いました。
もう何度も見ている方でも、映画館で観られる機会はもうそうそう巡ってはこないと思うので、この機会にぜひともおすすめしたいです。
「レビュー」「映画の感想」は、もはや今さら感すぎて書けません。
映画館で観た「風の谷のナウシカ」はよかった・・ほんとうによかった!
それでじゅうぶんだ。
これが「風の谷のナウシカ」の感想です。
コロナ禍のなか、今回この企画を立ち上げ、そしてその4本の中に「風の谷のナウシカ」を加えてくださったことに感謝。
「一生に一度は映画館でナウシカ」は、こんなブログでは語れる言葉を持っていないほどに、ほんとうにすばらしい体験でした。
公開から36年。まさにこういう映画をこそ、「不朽の名作」というんだろうなあとおもいます。
星は文句なしの5つです
★★★★★!
では、また!