市民球場の最終戦にいってきました。
16:00に広島駅に到着、チェックインを済ませ買い物して球場へ。事前に入手していた3塁側内野指定席に座りました。チケットはプレイボール直前には売り切れです!
スタンドは満杯。今季2番目の29776人。
始球式は、佐々岡の長男の昇吾くん。10歳で、野球を始めてまだちょっとなんだそうですよ。それが、大観衆を前に、プロのバッターを打席に迎えて見事な投球!
もうそれだけで目がうるうる(笑)
佐々岡も、息子が野球やってくれて、そして、ここまで大きくなるまで自分の姿を見せられて、嬉しいだろうな。
入場者には「おもう」と書かれた赤いポスターが配られました。イニングの合間に皆で掲げてスタンドを真っ赤に染めるのです!球団、粋な計らい。野村以来の定番?
壮観でした。これぞ本拠地、地元広島市民球場!って感じですよね。
カープ、強いゲームでした。佐々岡の花道を勝利で飾ってやりたいと、序盤から打線爆発。
東出が5の4。栗原がタイムリーツーベース2本含む3安打猛打賞。前田も綺麗なタイムリーを打ちました。新井に至っては4の4。本塁打1の2打点。新井は今日も打って100打点を越えましたね!よくやった!
スタメン。
カープベンチ
栗原先制タイムリー2ベース!
前田もタイムリー!
嶋の1回裏の3ランが効きました。打者転向9年目にして通算100号のメモリアルアーチです。
おめでとう、嶋。
てか、嶋はこういうときはよくお立ち台クラスの活躍をするな~。首位打者を獲って以降は、今ひとつ期待に応えきれていないシーズンが続いていますが、来季は頑張って欲しいな。
大竹も素晴らしかった。
「試合を壊しちゃいけない」という重圧があったと思いますが、「気合が入った」とのこと。7回を被安打3。ストライク先行の堂々たるピッチング。
大野のときは黒田が先発してやはり好投した記憶があります。偉大な先輩の花道を飾ってあげたいと力投する姿を見ると、末頼もしいなと思わせられるもんですね。大竹は、よく佐々岡からカーブを教えてもらったそうですよ。佐々岡のカーブは球界一だったもんね。
みんなそれぞれ、思いがあったのでしょう。翌日の記事には、異口同音に「仏様のような」「優しかった」。先発中継ぎ抑えと、チーム事情に応じて嫌な顔せずその役を引き受けてくれたとは、安仁屋さんや山本一義さんの言葉です。普通は断りますよね。古田の引退試合で、8回裏に登板して古田と対決したのも、きっと嫌な顔せずに引き受けて投げたんだろうな。
そうそう、江藤も西武の福岡での最終戦から、広島で途中下車して引退試合にかけつけていたそうです。試合前に佐々岡と談笑してたとか。チームみんなに慕われる選手だったんでしょうね。
試合は進んで、5回裏。
ここで、場内が一瞬凍りつき、騒然とするシーンが起こりました。打席の前田が、顔面付近に投球をくらい、もんどりうって倒れ、動かない…。
私のところからは、「顔面直撃」のように見えました。背筋が凍りました。救急車で病院直行だと思いました。どうしてこんな日に。それもなんで前田なんだ;
いや、前田以外なら良いというわけではないが。審判団は協議。立ち尽くすマウンド上の吉見。
時間が経つのが長く感じられました。両脇を抱えられ、ベンチに引っ込む前田。
…
心配したorz
でもね、前田が出てきたんです!けろりとした顔で。一塁上、なにやら一生懸命、袖の汚れを気にしていました。照れてたのか?
まじでほっとしました…
場内は大歓声ですよ。半ば、心配しながらも。死球は手で避けたのが跳ねて頬に当たったそうです。だから顔に当たったように見えたのか;
吉見は危険球退場。川村がマウンドへ。
その後も前田はレフト前をうまく処理してましたし、打撃も問題なかったので、大事には至らずに済んだようですね。
試合は10-0と大量リード。故障と手術で「今季限りか」と心配された緒方も代打に立ちました。スタンドは大歓声に包まれました。結果は併殺打でしたが…
来季は本当に崖っぷちのシーズンになると思います。期待してるぞ。このままで終わる緒方ではないはずだ。
カープは8回、期待の若手左腕・齊藤悠葵で繋ぎ、9回表。
佐々岡かな?と思ったら横山でしたw
この間、佐々岡はブルペンで市民球場最後の肩を作っていたのでしょう。横山は2/3をきっちりとって、あと一人。
マーティがベンチを出る。
佐々岡です。通常はリリーフカーに乗って右翼スタンド右から登場しますが、駆け足で登場しました。
津田プレートに触れてきたんだろうな。スタンドの声援は最高潮。涙腺ストッパーが弱い私はこれだけでもう涙目(苦笑)
投球練習がね、「ああ、佐々岡だ~」って感じですよ。
当たり前ですけど。
若い頃から何度も何度も、数え切れないくらい見てきた投球フォームです。これが最後かと思ったら寂しかった。
相手は本塁打王レースを争う横浜の4番・村田です。
何投げたかあんまり覚えてないや;;
初球ストレートでストライク。MAXは137km/hだったか138km/hだったか。ストライクが、入りにくそうでした。カウントはワンスリー。
フォアボールはさえんなぁ。頑張れ、佐々岡!
5球目!
カッキーン!
コースは判りませんでしたが、高かったかな?打った瞬間それと判る豪快な特大のアーチ!レフトスタンド越えたかと思いました。(中段だったそうですが)
スタンドは水を打ったような静けさに~
私もその瞬間は唖然というか絶句というか声出ませんでした。それほどの凄い当たりだったですもん。点差もあってゲームの趨勢にはほとんど影響ない余裕から、「うおおおおすげー!」「打たれちゃった;」と思いましたけど、喜ぶわけにも溜め息つくわけにもいかんし。
通常の場面だったら相手ファンが喝采するじゃないですか、けど、横浜ファンも点が入ったときのやつをやってなかったと思います(=今思えばありがたい)。それで「シーン」と。
村田も複雑だったみたいですね。ベースを回る姿が辛そうでした。
けど、きっちり完璧に打ってくれて有り難かったですよ。フォアボールとか、中途半端にセンター前とかの方が萎えるじゃん。
素晴らしいバッターだ!
スタンドからは判りませんでしたが、泣いてたんだそうです。男気のある選手だなぁ;
是非、本塁打王を獲って欲しい選手です。
翌日のスポーツ紙3紙の記事を総合すると、倉は「真剣勝負でいきましょう」と声をかけたそうで。佐々岡はそれが「嬉しかった」と。村田も、試合前、カープサイドから「佐々岡が登板しても打ってくれて構わない」と言われていたそうですね。
佐々岡も、思い出に残る一発になったのではないでしょうか。村田に感謝しただろうなと思いますよ。
「なんで打つんだ」というような野次も飛んだそうですが(私の周りからはそんな声は聞こえませんでしたが)、大部分のファンは、むしろ気持ちよく受け入れていたのではないかなぁという印象でした。
次のバッター、代打・鈴木尚。鈴木尚は空気を読んだのかな(?)、フルスイングで空振三振。
ゲームセット!
ナインが佐々岡を出迎えました。そして、セレモニーへ。
準備の間、アストロビジョンで回顧。
1999.5.8 ノーヒットノーラン達成
2003.9.14 通算100セーブ
アストロビジョンを見上げるナインとベンチ
現役時代がかぶるマーティ監督
前田は泣いてましたね。浅井のときも前田は泣いてたなぁ。佐々岡は年上ですが、同期ですもんね。一緒に優勝も経験しました。かわいがってもらった思い出もたくさんあったんではないでしょうか。その右腕は、死球のアイシングで包帯ぐるぐる巻きでした。
引退挨拶。
佐々岡に泣かれたらこっちも泣いてしまいそうでしたが、涙はありませんでした。子どもの頃から、カープの帽子を被って野球をしてたと。憧れのカープに入って、18年間。今日までやってこれて幸せですと。あとは、感謝、感謝。感謝がキーワードでした。そして、来季優勝するために、ファンの皆さんの力がいると。球場を真っ赤に染めてやってください、とは後輩たちに優勝の味を味わってもらいたいとの気持ちからかな。
そういえば前田も、常にそのことを言い続けていました。
2000本のときも言ってましたよね。今季は相当の意気込みでシーズンに入ったが結果が出ない。悔しい気持ち、情けない気持ちがたまってるんだと思います。黒田や新井をはじめナインもファンもみんな優勝に飢えているわけですよ。だからALL-INですね。
佐々岡らしい挨拶だなぁと思いました。
最後まで晴れ晴れした笑顔だったように思います。全力を出し切って、限界までやり尽くしたという思いがあったからだろうなと想像されます。
だから、私も野村のときのようには、湿っぽくはなりませんでした。野村は感動を呼ぶものだから仕方ない;
長男から花束贈呈
黒田から花束贈呈
お疲れさまでした;
広島市民球場のマウンドで
胴上げ;;
佐々岡投手、18年間お疲れさま、ありがとう。
自分が高校のときから応援してきました。
優勝も見せてもらいました。
絶対に忘れません。
これまでの感謝の気持ちを込めて、精一杯声援を送りました。
記念撮影
これで、私の一年は終わりです。
もしかしたら人生初かも知れない観戦成績5割やったね!
今年一年、お疲れさまでした。
お世話になったみなさんありがとう!
来年も宜しくお願いします。