10/8放送(NHK)。
楽天野村監督がいかにして球団創設3年目(監督就任2年目)のチームを4位に躍進させたか、という内容の番組でした。
楽天、いいですね。長らくフランチャイズ球団がなかった東北にプロ野球がきた!結成当初のチームは近鉄とオリックスの「余り」の選手です。弱い。草野球を思わせるような酷いゲームもあったでしょう。ロッテ戦で26-0とか記録的な大敗も喫しています。とても失礼な話ですが、弱小球団の代名詞のように言われることも多いです。
が、強い弱いはまずは問題ではない。地元のチームというのはかけがえがないものなんです。それがない地方もたくさんあります。これは、とても幸せなことですよね。
宮城球場に行ってみたら、地元のプロ野球チームが戦っている。闘争心をむき出しにして、一投一打に選手が吠え、スタンドが歓声に沸きかえる。田中や一場といったスター候補の選手、地元出身の生え抜きの若手も続々入団してきます。
それらが、育っている、凄い選手になっていっていく、チームがまとまり、強くなっていくのが実感できる。他球団から戦力外扱いとなった、実績のあるベテランが奮起してチームと自分とファンのために必死こいてプレーしている。結果が出る!
チームを率いるのは、日本のプロ野球の戦術やシステムに巨大なインパクトを与え、選手としても物凄い成績を残し、弱小と呼ばれたチームを再建して一時代を築いたこともある名将中の名将です。
なんかね、野村監督のチーム作りの話もとても興味深かったのですが、それよりも、ところどころに映し出されるファンの様子、それを見てたら胸が詰まり目頭が熱くなりました。
6位→6位→4位。
歴史のあるチームなら躍進でも何でもありません。「今年もダメだったかorz」てなもんですよ。ですが、楽天にとってのこの4位は、チームにもファンにも大きな勇気と自信をもたらしたと思います。
未来に向けて希望があれば、応援したくなる気分、なんだかとてもよく判ります。いつかは優勝もするでしょうし、プロ野球記録を刻む選手、永久欠番級の選手もいつかはきっと出ます。イーグルス一筋、華々しい活躍をして惜しまれつつ引退する選手も出るだろうな。楽天で育った生え抜きの大物が他球団に移籍することもあるかも知れませんよ。
初優勝でもした日には、どんなことになるんでしょう。優勝パレードでは、仙台の道が人で埋め尽くされ、紙吹雪やテープで足の踏み場もなくなるくらいになるんだろうな。
これからいろんな伝説が生まれ、歴史が刻まれていくでしょう。そして親から子へ子から孫へとね、語り継がれていくわけですよ。
今の楽天の生え抜き選手たちは、そんなチームで戦えることを名誉に思っていいと思います。
なんだかいいなぁ~
東北楽天ゴールデンイーグルスは、仙台にとってかけがえのない「宝物」にもうなっているんだなと、見ていて思いました。
親会社の楽天は、大きな重責を背負いました。これを軽く考えてはいかんですぞ。しっかり大事に守り育ててもらいたいと思います。本当に。
いい内容でした。ここからの壁はもっと分厚いですが、来季の戦いぶりにも注目したいなと思います。
ちなみに再放送が10/13(土)にあるみたいです。
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