ジブリは映画館で見なければ気がすまない。
・・・てか映画館いくのは「借り暮らしのアリエッティ」以来だなあ。
阪急電車は結局見そびれた;
映画館の前座の予告編いろいろ、「これみたい」っていうのもなかったし。
「ライフ」くらいかな。
というわけで、「ユナイテッドシネマとしまえん」いってきました!
よかったー!
そんな核心部分については触れないつもりだけど、ネタばれ禁止な人は回れ右。
予備知識全然なしでいきました。1960年代の横浜が舞台、っていうくらい?
ストーリーのあらすじも、どんなものを描いているのかも知らなくて。
けど、よかったー。
あー、想いを寄せたひと同士が実は血のつながった兄妹かも知れない!
とかいう話のところではなくてね。
古き良き学生時代のムードっていうのか。
それがなんだかとても懐かしくて。ああ、あったなーって。
それで、ぐっとくるものがあったんだと思います。
私の母校は旧制中学が前身のいわゆる伝統校で、県立高校なんだけど、男子校。
卒業したら他県の人と話をする機会も増えましたが、公立の男子校は珍しいみたい。
埼玉県にはそんなのが何校かあります。同じように、県立の女子高校も。
創立1899年。東大合格者数が毎年2桁の超進学校!
・・・っていいたいところだけど今は10人いかないっぽい。
どちらかというと「バンカラ」で、自由な校風で、制服はありません。
左翼が大暴れしてた時代に、勝ち取った権利なんだって。
部活も盛ん。
甲子園には、80年前の春と、50年前の夏に1回ずつ出場していて、夏は1勝してます!
・・・今は全国的に有名な部はなさそうだなあ。
で、いつからかわからないけど、なんか昔から続いているらしい伝統やら慣習やらしきたり?
やらがいろいろありました。
それも男子校なもんだから、ほんっとにくだらないバカみたいなのも。
まぁいい意味ですよね。愛すべきバカっていうか。
伝統っておもしろいよね。
私は柔道部だったのですが、柔道部は文化祭ではお化け屋敷をやるのが伝統らしくて、それも会計が仕切るのが伝統だそうで、私は会計で。
で、迷路のレイアウト、お化けの配置、お金のこと、部屋の確保、リハーサル・・・
何から何まで全部やったんですけど、これがいろいろたいへんで。
あれから20年でしょ。今でもやってるのかなあと思ってHP探してみると、今でもやってるw
何年前に始まって、何年続いてるんですかねぇ。
理屈じゃないのよ。「昔からそう」で。「我々の代でつぶすわけにはいかない」から。
そうやってリレーしてくんだよね。
水泳部がやるシンクロナイズドスイミングは、「ウォーターボーイズ」って映画にもなって、今ではすっかり有名になりました。
男子校の男子がやるからおもしろいんでしょうけど、ダイナミックなところはダイナミック、きれいなところはきれいだし、艶なところは艶で。
結構な見ものです。文化祭の目玉。
これも、映画化されるずっと前、私が在学中からやってたんですよ。
最初にはじめたのはいつ頃だったんでしょうか。
競泳の練習の後に更にあれの練習をやるそうで。
これが結構きついんだって。
けど、文化祭には女子高生がたくさんくるからな!
まぁ、一生懸命練習しますよね。
柔道部の部室は柔道場に隣接してた卓球場の奥にあったのですが、きたなかった。
もう何年誰も掃除してないんだろ、っていうくらい。
そこそこ広いんですが、いろんなものがゴタゴタ置いてあってね。
何があったかなあ。ロッカーとかマネキンとかかつらとか?
なんでそんなものがあったんだろうか。
はだか電球で古い畳で。昼寝したり、麻雀やったり将棋やったり。
エッチな雑誌とか置いてあったりもして。
映画の中の話の重要な部分を占める建物で「カルチェラタン」ってのが出てきますね。
まぁ文化系の部活の部室棟でしょうか。
ああいうのありましたよね。「部室長屋」「部室棟」。
あそこまで汚くはないけど、あんな感じ!
文化部、何やらいろいろやってたなあ。
当時、うちの部活は何があったのかなと思って、「生徒会報」を開いてみました。
今でも卒業アルバムやら文集やらと一緒にとってある。
生徒会が作った冊子で、主に新入生向けですね。
高校での1年間はこんな感じ。1日はこんな感じ。どこにどういう施設があるよ、とか。
学校生活はこんなですとか。こんなしきたりや慣習がありますとか。
文化祭はこんなですよとか、こんな部活あるようちにきてきて!とか。
部活・同好会は、「総務系」「運動系」「文化系」にわかれている。
紹介ページの先頭を飾るのは応援部。
伝統ったら、まず思いつくのが応援部ですよね。
あれですよ、太鼓叩いたり、リーダーしたり。旗持がでかい応援旗もって。全員学ランで。
そう、うちは私服でしたが、彼らは夏でも常に学ラン。
先輩に出会ったら、駅のホームでも大声で「押忍!」って挨拶しなければいけない。
これも「しきたり」らしくて、実際やってました。そりゃ駅員さんもお客も振り向きますよねぇ。
「埼玉県六校応援団連盟」っていうのの一角。
東京六大学の応援団の高校生版っていうか、ぶっちゃけ真似なんだろうなw
けど、これが実にかっこよかった。真剣で。とてもサマになってた!
似合う人がやると、似合うんですよねこれ。
入学するとね、応援部によるレクチャーがあった。
応援の仕方とか、応援歌や校歌の歌い方とかね。これが全員参加必須。
たぶん今もあの一連のルーティンで応援するんだと思います。礼に始まり、礼に終わる!
リーダー「○○である!」
全員「そうだー!」
リーダー「○○しようではないか!」
全員「そうだー!」
みたいなね(笑)
うちらは、「そうだー」っていってりゃいいんだけど、それを見越して、リーダーがいろいろとおもしろいことをいったりする。
まぁ定番は、女の子のいる学校に負けるわけにはいかない!とかね。
それから・・・新聞部、JRC、吹奏楽部、放送部。ここまでが総務かな。
JRCっていうのは・・・ようわからん。
運動部は、弓道部、剣道部、サッカー部、山岳部、柔道部、水泳部、体操部、卓球部、テニス部、バスケットボール部、バドミントン部、バレーボール部、野球部、陸上競技部、ラグビー部。
やっぱり硬式野球部が花だったかなあ。部員数多かったよ。
決して弱くはなくて、だいたい3回戦くらいまではいってた。
プロ野球選手も輩出しています。
ラグビー部とか山岳部は、高校生の部活としては珍しいほうでは!
花園に出たことは・・あるのかなあ。聞いたことがない。
で、コクリコ坂的には主役の文化部!
「音楽部」
これは合唱部。男子しかいないので男声合唱ね。なかなか名門らしい。
実は1ヶ月だけ仮入部したことがあるんですよ。
「トップテノール」「テノール」「バリトン」「バス」って4つのパートがあって、最初の試験で「練習すれば出るようになる!」とか言われて、一番高いのトップテノールに配属(?)されて。
で、日夜特訓。腹筋鍛えたり。
これがあまり熱くならなくてねー。1ヶ月で転部しました。
顧問の先生に「すみません」って謝りにいってね。いい先生で、すごく残念がられた。
転部した先は柔道部。なんで野球部じゃなかったかって?
野球は子どもの頃からヘタで自信がなかったんだよ。
てか、「やったことないやつ」を選んでいたフシがあります。ハンドボールもそうだった。
飽きっぽいのか、「これだ!」ってやつに出会えていなかったのかもね。
話逸れた。文化部続き。
「英語部」「軽音楽部」「映画視聴覚研究部」「化学部」・・・
軽音は文化祭の主役ね。ライブやったりする。
映画は映画みたり、つくったり。
化学部って、新河岸川の水質測定やったり、高分子化合物の合成やったり、らしい。
「郷土部」
「昭和15年創立の伝統ある部活」だって。今でも存続してるのか果たして!
「古典ギター部」「航空部」
・・・航空部あったあった!飛行機つくってた!あれは飛んだのかなあ。
「鳥人間コンテスト」とかあったじゃん。あれに出る!のも青春だったかもね。
「写真部」「将棋部」
将棋部は、高3になって受験勉強モードになるときに、柔道部やめて入った部活です。
できれば浪人はしたくなくて、1年間は準備したい。
そうすると部活は3年夏まではやってられないなーと思ってて。そんな強くなかったしね。
将棋部は週1回1コマいけばよいから、負担にならないのだ。
そう、うちの高校は必ずどこかの部活に入ってなければいけなかったのです。
それでも、1回だけ大会にいきました。日高高校にね。
日高の将棋部の人と1回戦やって、普通に強くて負けた思い出があるなあ。
部活って負けた思い出ばっかり!
1つ上の先輩の代だけど、夏の大会で春日部共栄と当たって、全員瞬殺されたりね。
強い先輩もいたんだけど、やっぱり強豪私立との差は歴然としてた。
ただ、1回だけ八王子実践の黒帯から開始15秒1本勝ちしたことがあって!
背負いにくるところを崩してクビを締めたらこれが見事にかかって参った!っていう、ほとんど奇襲みたいな勝ち方でね。
立ち技は全然ダメで、その締め技しかなかった。
今でもやり方覚えてるからたぶんできるよ。
話が逸れた。
「書道部」「生物部」
・・・生物部は「ダニ班」と「サボテン班」に分かれるそうだ。
それぞれの研究をして、生物学会に論文を発表する!のがミッション。
「地学部」
名物だったなあ地学部。天文班、気象班、探検隊の3班に分かれてて。
「探検隊」が熱くてね。青木原樹海に未踏の洞窟を発見しにいったりして。
青木が原に探検しにいくと、死体とか見つけたりしちゃうんだって。
普段はトレーニングしたり校舎よじ登ったりしてた。
「美術部」「物理部」「文芸部」「ラジオ部」
「美術部」は絵を描いたり、彫刻作ったり。「文芸部」は文筆活動でしょ。
「物理部」って何するんだろう・・・「ラジオ部」は無線かな?
以下は「同好会」のコーナー。たぶん何か条件を満たせば部に昇格できるんだろうな。
「アニメーション同好会」「演劇同好会」「弦楽合奏同好会」「現代社会研究会」
・・・現代社会研究会=げんしゃけん。
なんかいろんな社会問題の討論会とかに参加するらしい。それも面白いかもね。
「聖書研究会」
・・・いろんな宗教の経典とかを研究することにしたので「現代思想研究会」に改称を
検討中だって。あれからどうなったんだろうか。
「人文科学部」「硬式テニス同好会」「朝鮮問題研究会」
・・・は、「原稿を出してくれなかった」って。ダメじゃん。
こんな感じ!
なんかよくない!?
まぁ、中にはやってるんだかやってないんだかわからないようなのもあるんでしょうけど。
・・・コクリコ坂からだいぶ離れたなあ。
コクリコ坂、結構、説明がいりそうなセリフとか絵とかが多そうでした。
例えば信号旗の意味なんかはそうかも。気になるよね。「どんな意味なんだろう」って。
1960年代の風景も、見る人が見たらにやりとするような描写があったりするんだろうし。
セリフの中に、「ピカドン」ってあったでしょ。なんのことかわかる・・・よね?
「メル」は「海」のフランス語なんだって。
「古いものを捨てる・・・」の演説。
広島市民球場のこと、明治大学記念館のことが思い出されました。
新しいものは作ればいくらでも建てることができるけど、古いものは一度壊したら二度と元に戻すことはできない。
ゆえに、価値があるんだと思います。
上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
古いけど有名な坂本九の歌。
坂本九さんは日本航空123便墜落事故の犠牲になりました。
520名が犠牲になり、生存者が4名。
生存者4名。
翌朝でしたっけ。このニュースが、ものすごく奇跡的なことに感じられました。
一晩中続く、乗客名簿の名前の報道。
この中に自分の大事な人の名前があったらどんな気持ちだろうって思ってしまって、怖かった。
・・・いろいろ書いてみたけどまとまらん。なんだか映画の感想になってないし。
広がりすぎちゃうんだよね。
結構長くなったからもういいや!
じゃ、また。