遅ればせながら見てきました!
ここを更新するのも随分久しぶりな気がしますがせっかく見てきたので感想を簡単に。
ここから盛大にネタバレが含まれると思うので、まだ見てない方はここから先を見てはいけません!
わかりましたか!
でははじまりはじまり~
恋するフォーチュンクッキーー
未来はそんな悪くないよ~
いやーよかったです!すばらしい映画でした!
変なひっかかりがなくて、話の展開もすごくおもしろくて。
「この先はどうなるんだろう」っていうの?のドキドキワクワク感、予想もつかなくて。
なにより、なんというか、読後感がよかったんですね。素直に感動しました。
いやー、10代っていいね。まぶしいね!
ここ何年かで観たアニメ映画、私でいうと「バケモノの子」「君の名は」「聲の形」「未来のミライ」…あたりになるのですが、
その中ではいちばんよかったと思います。
前回の、世界的大ヒットを記録した(?)「君の名は」は、私はそんなみんながいうほど評価してなくて、
そんなに良い感想も持てなかったので、半信半疑ながらも、新海さんも好きなのでまぁ映画館でみておかなければなぁ、
(映画館で観ないと絶対最後まで見ないとおもうので=うちでテレビで見ると途中で飽きて放り出してしまうw)
という感じで映画館にいったのですが、来てよかったと思います。
私は新海さんの映画の中でも「秒速」と「言の葉の庭」が別格で好きで、それ以外は好きでも嫌いでもないですくらいな感じなのですが、
そういう感性からするとこの作品はツボでした。こういう中二っぽい甘酸っぱく切ない感じがねー、おにいさんにはまぶしいんだよ!
そうですね、これは定評なのでいまさら特筆することもないのかもしれませんが、それにしても絵の表現が。
精緻でリアルでほんとうにすばらしいです。細田守さんの映画もすばらしいが、新海さんの映画はもっとすばらしい。
実写映画にはこの感動はないですよね。アニメ映画のいいところだと思います。これがなんと絵なんですよ!っていう。
こういう感じの「おーすごい!リアル!」っていう感動を初めて見せてくれたのはたぶん「新世紀エヴァンゲリオン」かなーと思います。
それまでのアニメはサザエさんであり、ドラえもんであり、ガンダムであり、ドラゴンボールであり。
映画だったらナウシカでありラピュタでありトトロだったでしょ。
要するにアニメで描かれる舞台とはすなわちファンタジーもしくは抽象的な絵が背景の世界だったわけですよ。
冒頭、シンジくんが緑の公衆電話にテレホンカードを差してネルフに連絡をとろうとするでしょ、けどつながらない。あのシーンですよ!
あれを見て、「あーリアルな公衆電話やなー」って思ったひとはけっこう多かったのではないかと思います。
リアルな東京。
横断歩道やら駅やら信号やら。
看板やら広告やらネオンやらあそこのビルやあそこの風景やら…
「バケモノの子」の渋谷もそうでしたが、これがもうそのまんまアニメで描かれる時代に完全になっちゃいましたよね。
そりゃあ「聖地」もできるわけですよねぇ。
そう、ついに田端がアニメ映画の聖地になっちゃったよ!
田端のあたり、ちょっと前に8年くらい住んでたときがありまして、いやーついにこういう日が来ちゃったよー!
と、私事ですが思いました。(もっとも、映画に出てくる田端は私の感覚からすると「裏口」のほうなのですが)
田端以外にも、東京のあちこちの風景が描かれていました。
それも、有名なランドマークとかだけじゃなく、それよりもそこらへんの、東京のひとにとってはたまに通ることもある、
ありふれた場所の風景です。
これも私事ですが、初めて東京(というか埼玉)に引っ越してきた日の夜に泊まった池袋のホテル!
亡き父が「学生時代にバイトしてた」ってよく話してくれた果物屋の看板!「にしむら」だったかな?
大雨になるとあふれそうになる荒川、我が町川口!
新宿歌舞伎町!の交差点!高架!JR線!
そしてそして「さるびあ丸」!
この船の名前、なんか乗ったことがあるような気がするなあ、と思いながら思い出せずずっと映画をみていたのです。
最後の最後のシーンで、「あーーーーーーー!」ってなりました。
私事ばかりで申し訳ないのですが、私このフェリー乗ったことあるんです。
神津島に旅行にいったことがあって。どこから乗ったっけ、川崎あたりだったような気がしますがもう記憶のかなただ。
そうかー、彼のいた島は神津島だったんだねーーー(´∀`*)
…あんまり私事の風景の話をしてもしょうがないのでこのへんにします。
あとは「天気の子」なので、天気の描写、表現ですね。
「言の葉の庭」なんかもそうでしたが、雨の表現が上手で、そしてうまく印象的に使いますね。
aiko風にいうと天気というのはココロの天気、心日和でありまして。
この映画のタイトルもテーマもひとつはそういうことをなんとなーく描いてるんだろうなーと思いました。
そう、「なんとなーく」うすぼんやりと深そうな気がすることを表現している!ような気がする!
というくらいがいいんですよ映画は!
って、よく思います。
細かい描写に、すごく深読みして、製作者はここでこういうメッセージを問いかけている!
とか、あそこがこんなになってて、そのあとこうなるのは矛盾している!
とか、そういうのを考えながら見るタイプのひとも多くて、そういう映画の見方もまぁおもしろいんだと思うし、
見た後の話にも花が咲くのだろうとおもうのですが、私はそういう見方はあんまりしないタイプなのです・・
なんとなくみて、みながらいろんな気分を味わって、時間も忘れて、
「あーなんかよくわからないけどおもしろかったしよかったなーー!
っておもえたらそれはいい映画だと思うのですが、この「天気の子」はまさにそういう感じの映画だったと思います。
メイン・テーマは新海さんっぽい中二的な10代男子の描く切ない夢と希望と妄想チックな恋ごころの青春だと思いますよ!
みなさんもしたでしょ?
なんかプレゼント買ってあげたいけど何買っていいのかわからなくて指輪とか重くないですか?
けどアクセサリー売り場でずっと迷って売り場のお姉さんの視線が気になったりとか。
そういうのしたことないですか?
きっと新海さんはあるんだろうとおもうw
そしてそういうときの気分はとてもわかるよw
16歳男子なんて美人で巨乳なお姉さんが薄着してたらそんなもん見るところはひとつしかありませんよ!
な!
ああ、夏美さんよかった…よかったなぁおい(´Д`)
そして!
好きになった子のためには世界や自分がどうなろうとかまわないんだよ!
ねぇ。
そういうことですよ。
そんなものは考えてはいけません。感じるのです!
わかりましたか!
ということで★は文句なしの5つです!
★★★★★
あなたのハートにはなにが残りましたか?いやー映画ってほんとうにいいものですね!ではさよならさよならさよなら~
p.s.
ひとつだけ自分の中でつながっていないところがあり・・
冒頭の病院と窓の外の雨のシーンはなんの因果で結局どこがどうつながってああなっているんでしょう?
あのベッドで寝てるのってほたか君で、窓際に座ってるのがひなさんですよね?