NHKスペシャル「病の起源」。第4集。
「読字障害」ね。日本人では、20人に1人は読字障害なんだそうです。結構な確率。そういう方は、「文字が絵のようにしか見えない」くて、文字を処理するのに時間がかかるから、音読がスラスラいかない。
けど、そういう方はその分右脳が発達しているから、空間把握能力が高い傾向があると。ピカソもそうだったし、番組に登場してた、読むのが苦手な建築デザイナーの人とか恐竜博士の人とかも、極めて高い空間把握能力があるから、そういう分野で大活躍してるんだそうですよ。
人類が文字を獲得したのはたったの5000年前。そもそも文字を読み書きするようには人間の脳は適応しきれていないんだそうです。なのに文字を扱えるのは、たまたま脳の機能を上手に応用して使ってるだけだと。読字障害の方たちは、今の時代ではコンプレックスを抱えてしまったり、生活が不便だったりするけど、文字のない時代に生まれていれば、その人並み外れた能力で、グループのリーダー的存在だったかも知れないと。
脳って不思議ですよねぇ。謎が多い分野だと思います。今のところ、最強のコンピュータでもプロ棋士には将棋は勝てないそうですし。「マトリックス」って映画ありましたが、今私がそこに存在していると思っている世界も実は、五感から得た情報を脳で処理したものであるに過ぎないわけで、実際には全然違う世界なのかも知れないし。
赤色とか青色とかだって、「そう見える」ってだけで、現実にはどんな色なのかは誰にもわからないわけではないですか。
もっとも、見える世界が人間にとっては現実なので、それ以上のことを考えても仕方ないわけですが。
↑そこを「仕方ない」と思わないような人が科学の分野でノーベル賞をとるんだろうな
再放送あって暇だったら是非ご覧下さい。NHKはいいよー
んじゃまた。