未来を拾いに

aikoのことしか頭にないひとのブログ

テクノクライシス

2006-07-15 04:09:06 | 雑記

NHKスペシャル。最先端のロボット兵器が紹介されていました。 

人が装着すると何倍もの力が出せるロボットスーツ。介護用とかに使うと簡単に人を持ち上げられたりして便利ですが、軍事に転用すればシュワルツェネッガーみたいに全身に武器を抱えて撃ちまくれる(現実にはそんなことは重すぎて到底できないそうですw)コマンドー兵士ができて 
しまいます。 

プログラム飛行が可能な無人偵察&攻撃機。いわばミサイルを積んだラジコン飛行機。遠隔操作で小型ミサイルを発射、精密に標的(人間)を殺傷することが可能です。 

銃声がした方向を自動的に探知し反撃を行うロボット。人間の意志ではなくロボットの意志(人工知能)が人間を殺傷します。 

人工知能で何百キロもの荒野を自走できる無人自動車。無人輸送トラックを作れます。攻撃力とAIを持たせれば無人戦車のできあがり。 

味方の血を流さずに戦争ができてしまう時代が近づいてます。戦争しても味方の人間が死ぬことはないとすれば、抑止力が弱くなり、なにかっていうと簡単に戦争を始められるようになってしまうかも。 

とはいえ、どちらかが一方的にロボット軍団を持てるわけではありません。いずれは敵対勢力も無人ロボット軍を持つことになります。こうなるとお互いゲームのように相手を殺し、ゲームのように相手にやられることに。きっと多くの無防備な民間人が巻き込まれることになるでしょう。 

無人機はすでに実戦に投入されています。こうした兵器は、安価で高度な民生技術を軍事転用することで、コストが低く抑えられ、量産が可能になるとか。 

日本のロボット技術は世界最先端。世界がこの技術に注目し、欲しがっているそうです。 
紹介されてたロボットスーツを研究している筑波大の教授。彼はペンタゴンからの技術協力要請を拒否しました。彼の研究の原点はアシモフのロボット三原則だそうです。 

番組は、このうちの第一条をもって締められてました。
 

「ロボットは人間に危害を加えてはならない」 

他の二つはぐぐってくださいまし。SFファンには憲法の条文みたいなもんです。鉄腕アトムはしっかりこれを守っていますよ! 

断片的には知ってても、こうして詳しく紹介されると、改めて「こんなことになってきてるなんて考えもしてなかったなぁ」と気づかされます。 
世の中、知らないことがたくさんあります。 

というわけで良い番組でした