城山三郎原作。
東京裁判でA級戦犯に指定され、文官で唯一絞首刑になった広田弘毅元首相の生涯を描きます。
今夜ドラマ化されたのをテレビでやるみたいです。
俳優さんもなかなか大物を揃えています。ちょっと期待。ここはひとつ録画ですよ。
NHKスペシャルの法隆寺もおもしろそうですが、こっちはまた再放送やるでしょう。
城山さんは硬骨の作家さんという印象です。戦中派で、反戦の人でしたね。
戦後生まれは戦争の恐ろしさを知らないと。絶対にやっちゃいかんって。
そういう人たちも、もう本当にいなくなってしまいました。
「落日燃ゆ」は代表作といっていいのではないでしょうか。
私はさすがに幼くて見てないのですが「黄金の日日」は大河ドラマになりました。
「男子の本懐」も有名です。小池さんの「女子の本懐」はこれにひっかけたんでしょうね。
私は司馬さんのファンで、他の作家の方の本はあんまり読んでいないのですが、
この「落日燃ゆ」は何度か読み返しています。
いずれ他のも読みたいなと思える作家さんなのですが、まだこれだけ。
小説なのでフィクションです。
日本人の坂本龍馬のイメージは「竜馬がゆく」で、土方歳三は「燃えよ剣」とかで、
あらかたできてるように、広田弘毅のイメージもこの本の影響が大きいように思います。
源義経や赤穂浪士や宮本武蔵と一緒で、「ほんとうのところはどんな人物だったのか」
っていうのはおくとしてね。
最後、ある言葉を広田が口にします。
私はここだけは違和感があって、あんまり好きではないシーンです。
が、重要な場面なのでドラマでもそこは外さないだろうな。
そこ以外は一気に読めてしまうと思います。未読の方は是非。