観てきました。ネタバレ若干含みそうな内容ですのでご注意を。
硫黄島戦を日米双方の視点から描く2部作の第1弾。今回のはアメリカ側から。有名な「摺鉢山に星条旗を掲げる兵士達の写真」に関わった兵士達のお話です。
硫黄島戦がどういうものだったかは調べてください
静かな映画でした。良い映画だとは思うのですが、映像以外は期待したほどの内容ではなかったかも知れません。私の硫黄島戦のイメージからすると、戦場や戦闘、兵士達の心理描写や表情が綺麗すぎる、或いは描写が不足しているという印象を持ちました。
写真に関わった兵士たちのドラマが強調されてて、硫黄島の戦場そのものは重要なピースではあっても主題ではなく、そしてその主題というか人物一人一人には今ひとつピンとくるものがなかったから、そのような印象になったのかなと思います。
あの写真は、戦場で戦った米軍兵士のシンボルとしてアメリカ各地でモニュメントにもなっているようですが、アメリカ人があの写真を見て思うこと、あの写真が象徴する気分というものが判らないと、映画の感想もまたアメリカ人と日本人では違ったものになるのでしょうね。
想像では、その写真を見る一般的アメリカ人の気分というものに一石を投じている内容になっているのだろうなと思われます。
なお、アメリカ正義バンザイというようなところは全くなかったと思います。そこはまともな監督と製作指揮です。
結局私が最も印象に残ったのはエンドロールになりました。この印象の残り方のパターンは去年のTBSのあるドラマと一緒です;
星は3.5くらいで!
日本側からの視点の第2弾「硫黄島からの手紙」は12月9日公開です。エンドロールの最後に予告編がありますので、最後まで席をお立ちになりませぬよう。主演は渡辺謙、他、著名な日本人キャストが顔を揃えているようですよ。
乞う、ご期待!