長野式鍼灸治療

2010-12-01 | はりきゅう
温灸堂では長野式鍼灸治療を行っています。

鍼灸治療といっても治療法は流派によって、また鍼灸師によってさまざまです。
こった所や痛い所に直接鍼を刺す治療法が一般的であり、それを望んでいらっしゃる患者さんも多いです。

ところが、長野式では、いきなり患部に鍼をすることはありません。

それは、なぜそういう不調があらわれて、なぜそれを自分の身体が治せないかを診断し、その原因を改善する治療をしていくからです。
なので、たとえば肩こりの患者さんでも手や足のツボから鍼をしていき、結局患部には一本も鍼をしないことも多いです。


2週間くらい前から、首が回りにくくなりました。
自分で自分の診断は私にはできません。
とりあえず、いきなり筋肉の緊張を取る鍼をしました。
これは普段の長野式治療では、原因を取り除いた後、最後の最後に残った緊張を取るための処置です。

やはり、いまひとつすっきりしません。
そこで、原因治療のひとつ「胃の気」の鍼をしました。

やっと以前のようにぐるりっと首が回るようになりました。
つまり、「胃の気」の不足で治らなかったようです。

長野先生は「胃の気」の治療はとても大事だと書かれています。
改めて、長野式治療法はすばらしい!!と実感しました。