ガザ・パレスチナと共に生きる 白杖記

援助を望まない、尊厳を望む。遺体を覆う布を送れ。世界の他の子どもたちと同じように、平和に生きられますように。ガザ復興、イスラエルの封鎖下なら350年

◆◆10/23記事◆◆

 

◆10/23(水) イスラエル軍がガザ攻撃、20人死亡 北部で作戦強化(ロイター) 
 23日、ガザ攻撃で20人が死亡、うち18人はガザ北部で死亡。ガザ北部で作戦を強化、病院や避難所を包囲。住民に南部に向かうよう指示した。ガザ北部ベイトラヒヤで2人、ガザ市で自治体職員4人を含む12人、デイルアルバラで空爆で2人が死亡、UNRWAの車両が攻撃を受けた。ジャバリア市内と周辺では、軍の爆撃により殺害された数十人の遺体が道路脇やがれきの下に放置されている。国連はガザの人々を保護することも避難所を提供することも、食料や医薬品を届けることもできない国際社会に対し、遺体を覆う布を送るよう呼びかけるとした。

◆10/23(水) ガザ、ポリオ接種延期 攻撃激化で安全確保できず WHO(時事通信) 
 世界保健機関(WHO)は23日、ガザ北部で同日から予定のポリオ(小児まひ)の予防接種を現状では人々の安全と移動、保健従事者の活動を危険にさらすとして延期した。接種期間中の戦闘休止が実現するかどうか不確実。北部の10歳未満の子供は約12万人。

◆10/23(水)  空から落ちてきた救護品を見ようとしたら…ガザ難民キャンプの3歳児に悲劇(中央日報日本語版) 
 ハーン・ユーニスの難民キャンプで家族と一緒にいた3歳の少年サミー・アヤードくんは19日、落ちてきた救護品運搬用の木板に当たって即死した。アラブ首長国連邦(UAE)の航空機がハーン・ユーニスに食糧パッケージ81個を空中から投下した。
「孫と一緒に座っていて、私が一瞬その場を離れたときに救護品の塊が孫の上に落ちた」
「私たちには病院がない。私は狂ったように走ったが、子どもは即死した」
「国際社会がガザの食糧難を解消するために絞り出した苦肉の策である救護品の空中投作戦がアヤードの生命を奪っただけでなく、住民たちの人間的尊厳を剥奪している」
「私たちは援助を望まない。尊厳を望む」
「イスラエルだけではなく、アラブ国家から受けている侮辱と恥はこれで充分だ。彼らは私たちに何の慈悲も持っていない」
「私たちの生活は辱め、死、恐怖だ。明日目覚めることができるのかも分からないまま毎日眠りに入る」
「私たちは人間であり、空から食べ物を恵んでもらわなければならないような動物ではない」
 米国やUAE、英国などはガザ地区に食糧など救護品を空中から投下している。空中投下の食糧の量は極めて制限的で、悲劇的な事故も発生し適切性に疑問がある。3月にもガザシティの難民キャンプに落ちた救護品に当たって5人が死亡。危機解決には現在イスラエル国防軍統制下の陸上救護品の搬入通路を開く以外にない。

◆10/23(水) 「寂しくて、悲しくて、怖い」 日本に届くパレスチナ難民の子の声(毎日新聞) 
 「パレスチナの子どもの里親運動」(JCCP)は。レバノンのパレスチナ難民キャンプで暮らす子どもたち(里子)に、日本の里親会員からの生活・学業支援金を送る活動を40年続け、現在は153人の里子を支援している。そこで暮らす子どもたちから、切迫した状況を伝えるメッセージが日本の支援者の元に続々と届いている。
▽17歳。医師になる目標 「私たちは、私たちの思い出を、学校を、持ち物を、その小さな細部に至るまで、置いて家を出ました。暮らしていた場所を諦めなくてはならないのは、とても難しいことでした」「爆撃の音のせいで何日も眠れないことがありました」
▽リーンさん9歳の女の子 「この戦争は終わるのか、私の弟も母もみんなも無事でいられるうちに戦争は終わるのかと、考えずにはいられません」「私は、私たちが世界の他の子どもたちと同じように、平和に生きられますようにと願っています」

◆10/23(水) ガザ地区の住民は「大量のアスベスト」で今後長らく苦しむ─人が住める環境を奪うイスラエルの攻撃はジェノサイドにほかならない(クーリエ・ジャポン) 
 イスラエルがガザの人々の命を脅かす手段は、爆弾や銃のみではない。建物の破壊で大量のアスベストが放出されている。ガザ地区の瓦礫のうち約80万トンが、アスベストに汚染されている。ガザ地区の空気中のアスベスト濃度は非常に高く、住民が今後、中皮腫などに苦しめられることは「死刑宣告」だ。2001年9月11日の世界貿易センタービル崩壊でも20年以上が経過した現在までにアスベスト関連疾患で亡くなったのは4343人。ガザ地区は、毎日が9.11状態に等しい。最善の対応は、遠くまで避難することだが、ガザ地区の外に出られない住民たちに逃げ場はない。安全な曝露レベルなどはなく、適切な浄化作業には何年もかかる。無差別な攻撃がもたらす中長期的な脅威は、アスベストだけではない。90万トンの有毒物質(放射性物質、発がん性物質、重金属、その他の危険な化学物質)が排出されている。生存の最低条件の一つである「健康に居住できる環境」を破壊していることからも、イスラエルのおこないはジェノサイドだ。国際社会はイスラエルに対し、進行中の殺戮をやめるだけではなく、長期的な被害の責任も取るように働きかける必要がある。

◆10/23(水) 戦闘で69年分の成長帳消し ガザ、失業率80% 国連(時事通信) 
 国連開発計画(UNDP)の報告書。平均寿命や所得、教育などで豊かさを測る「人間開発指数(HDI)」では、ガザは1955年時点の推計値に低下。過去69年分の成長が帳消し。ヨルダン川西岸は過去16年分の開発が損なわれ、パレスチナ全体では2000年時点のHDIに逆戻りする。10年以上は戦闘前の水準には戻れない。パレスチナの24年の域内総生産(GDP)は 35.1%減少、ガザの失業率 80%、パレスチナの推計貧困率は74.3%で、410万人が貧困にあえぐ。 

◆10/23(水) ガザ復興、イスラエルの封鎖下なら「350年」…戦闘前の水準に回復する期間を国連貿易開発会議(UNCTAD)が推計(読売新聞オンライン) 
 停戦後の経済成長率を平均値(年0.4%)で推計年数を算出。年10%の成長率でも、22年の水準に回復は2050年になる。ガザのインフラ被害額は1月末現在で推計185億ドル(約2兆8000億円)。

◆10/23(水) イスラエルに停戦努力要求 ハマス指導者殺害は「好機」 米国務長官(時事通信) 
 ブリンケン米国務長官は22日、ネタニヤフ首相と会談。ブリンケン氏はシンワル氏死亡を今後に生かす必要を強調、停戦交渉を再び前進させる努力を求めた。ネタニヤフ氏も人質解放に前向きの影響があるとした。

◆10/23(水)  イスラエル軍、ヒズボラ司令官ら殺害 世界遺産都市にも爆撃(ロイター)
 軍は23日、レバノン南部の世界遺産都市ティルスの中心部から避難するよう住民に指示し、3時間後に爆撃を開始。地中海に面したティルスはレバノン南部の中心都市、観光客などでにぎわっていたが、ここ数週間で数万人が避難した。軍はレバノン南部で過去48時間にヒズボラの司令官3人と戦闘員約70人を殺害。「イラクのイスラム抵抗運動」は同日、イスラエル南部エイラートをドローンで2度攻撃した。

◆10/23(水) イスラエル軍、ヒズボラ「後継指導者」の死亡確認 指導部さらに打撃(朝日新聞デジタル) 
、軍は22日、約3週間前にベイルート南部にあるヒズボラ諜報(ちょうほう)本部を狙った空爆でナスララ師のいとこ、ヒズボラの意思決定機関であるシューラ評議会のメンバーサフィエディン師を殺害。。諜報本部にはサフィエディン師のほか、諜報本
部司令官らも含めて25人以上がいた。

◆10/23(水) ヒズボラのドローン、イスラエル首相私邸の窓に直撃 19日の攻撃(毎日新聞) 
 ネタニヤフ首相私邸で19日、ヒズボラのドローンが寝室の窓を直撃した。ネタニヤフ氏らは当時周辺におらず、負傷者もいなかった。ヒズボラは関与を認めているドローン3機はレバノンから発射、2機は迎撃されたが1機がイスラエル中部カイザリアにあるネタニヤフ氏の私邸を直撃した。警報は鳴らなかった。北部ビンヤミナ近くの軍事基地でも13日、ヒズボラのドローン攻撃で、4人が死亡。警報は鳴らず、イスラエルの防空網の課題が浮き彫り。

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