ガザ・パレスチナと共に生きる 白杖記

◆ひかるの呟き◆10/17

ジャバリヤは「兵糧攻め」だ。いやこの表現は当たっていない。「兵糧攻め」は無用な死者を出さないために、食料を断ち、白旗を掲げてくることを狙った兵法だ。あくまでも敵味方双方に「無駄な」死者を出さないためだ。
 イスラエルは違う。ジャバリヤ3地区40万人を戦車で包囲し、避難する人たちに銃撃を加え殺した。もうこの地区には食料も一切の支援物資も入ってこない。イスラエルが止めた。
 それだけではない、包囲しているのは白旗を掲げて降伏することを狙ってではない。「無駄な」死者を出さないためではなく、包囲した40万人のガザの人々を殺しつくすための作戦なのだ。
 国際社会はなぜ、沈黙している。私たちは知らなかったと後で言いわけでもするつもりか。問われているのは私たちだ。今すぐ停戦を!できる行動をやろう、ハチドリになろう。
 「路上の遺体が野良犬の餌に」という記事には思い出すことがある。藤永香織さんの二女ががんで亡くなった。約10年前の話だ。二女は賢く弁護士になりたいと努力し大学に行ったが、早すぎる死だった。
突然の知らせだった。がんだったと聞いた。ガザでは満足な治療などできなかったのだろう。しばらくして、まだ小さかった五男が泣きながら電話してきた。「お姉ちゃんのお墓を犬が掘り起こすからお墓の石を作って」と言っていたらしい。そのお墓も今は爆撃で破壊されてしまったと聞いた。

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