ガザ・パレスチナと共に生きる 白杖記

ハマス最高指導者が殺害された 直ちに停戦を

◆◆10/18記事◆◆

 

◆0/18(金) イスラエル、ハマス指導者殺害 ネタニヤフ氏、人質解放まで継戦 米は停戦呼び掛け・ガザ(時事通信) 
 ネタニヤフ首相は17日、「ホロコースト以来、おぞましい大量殺人で数千人の命を奪った人物が除去された」「われわれの任務はまだ終わらない」とヤヒヤ・シンワル氏を殺害したと発表。ラファで16日、複数の戦闘員らが民家を転々とするところを発見し、戦闘に発展。うち一人がシンワル氏で、ビルに逃げ込んだが、軍により殺害された。対イスラエル強硬派シンワル氏の死亡で、ハマスが拘束する約100人の人質解放と停戦に向けた交渉が進展するとの見方もある。人質支援団体は殺害を歓迎した上で、「イスラエル政府や世界の指導者らに対し人質解放のための速やかな合意を求める」、カッツ外相も「人質解放の一つのチャンスだ」と述べた。

◆10/18(金) ハマス指導者シンワル氏の最期 イスラエル国防軍が動画公開(AP通信) 
 軍は17日、ヤヒヤ・シンワル氏の最期の瞬間のドローン映像を公開。身元を隠すためか、その顔には布が掛けられ、ビデオの男性は負傷した片手で、棒のようなものをドローンに投げつけている。その直後にシンワル氏がいるラファ地区のビルが砲撃で崩れ落ち、同氏は死亡した。防弾ベストを着ており、複数の手投げ弾とイスラエル通貨4万シェケル(約1万ドル)を所持していた。シンワル氏だとは知らずに戦闘になり、ガレキの中から遺体を発見して初めて、ハマスの最高指導者であることが判明した。警察は歯型と指紋、DNA検査の結果、シンワル氏であると確認した。シンワル氏のDNAは、8月末に人質6人が殺害されたガザ地区の地下トンネルで発見、採集されていた。数週間に及ぶラファ地区での捜索の結果、シンワル氏が隠れ家から出てきた。
 この作戦でシンワル氏とともに3人の過激派が殺害された。ハマス壊滅作戦の転換点として、戦闘員に降伏を促し、ガザに残っている約100人の人質を解放するよう提示した。

◆10/18(金) 「組織壊滅」へ標的排除 ハマス、大きな痛手 イスラエル軍(時事通信) 
 軍は、最近集められた「不審な場所」に関する情報に基づきシンワル氏を追い詰め、ラファの建物を攻撃、ドローンで生き残っている者を見つけたため殺害した。シン
ワル氏がそこにいるとは知らなかった。

◆10/18(金) ハマス最高指導者、イスラエルに精通の「殺し屋」 奇襲攻撃立案(時事通信) 
 シンワル氏はイスラエルの刑務所に収監されていた22年間でヘブライ語をマスターし、同国社会に精通した人物。「ハンユニスの殺し屋」といわれ、1962年ハンユニス生まれ。48年に故郷を追われた難民の両親、貧しい環境。大学時代から対イスラエル闘争に参加し、87年に創設のハマス最初期のメンバー。イスラエルの内通者処罰で、パレスチナ人殺害に関与で88年にイスラエルに拘束された。終身刑、2011年の捕虜交換でガザに帰還。17年からガザ地区トップ、今年7月の最高指導者ハニヤ氏暗殺を受け、8月に後任に選出された。 シンワル氏が釈放時にイスラエルで収監されているすべてのパレスチナ囚人釈放を誓い、今回の奇襲では仲間の奪還のためには犠牲もいとわないシンワル氏の人間性が反映された」

◆10/18(金) 殺害されたハマス最高幹部 刑務所で「命の恩人」に語っていた決意(朝日新聞デジタル) 
 刑務所に収監中にシンワル氏と対話を重ねたイスラエルの諜報機関の元幹部。
「敵と戦うために、敵のことを知ろうとしていた」。「私たちは戦争で勝てない。しかし、イスラエルの社会が弱くなった時、攻撃する」

◆10/18(金) シンワール氏殺害で停戦見通せず 戦闘継続の見方も 受け継がれる反イスラエル感情(産経新聞) 
 イスラエルの町スデロトなどでは、人々が街頭に繰り出して歓迎。殺害はネタニヤフ連立政権の支持拡大につながる。強硬派の極右、ベングビール国家治安相は17日、「完全勝利」まで戦闘を続ける。ネタニヤフとバイデン米大統領の電話会談で、人質解放のための「戦闘の一時休止」を提案した可能性がある。軍は8月時点で戦闘員1万7千人を殺害したとしており、大打撃を受けたことは疑いない。11年で4万人超をガザで殺害し、犠牲者の家族や知人、次世代へと反イスラエル感情が受け継がれることは確実、個人の暗殺では戦闘は終わらない。後継指導者候補としてはシンワール氏の弟、ムハンマド氏らの名前が早くも挙がっている。

◆10/18(金) ハマス、最高指導者シンワル氏の死亡を確認(ロイター) 
 ハマスのハリル・ハイヤ氏は18日、最高指導者シンワル氏が戦闘で死亡したと明らかにした。

◆10/18(金) イスラエル市民、イスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏の死亡に歓声(ロイター) 
 シンワル氏が軍に殺害された。イスラエル南部の街アシュドッドでは、このニュースに市民が歓声を上げ拍手喝采する動画が撮影された。

◆10/18(金) イスラエル軍、ヨルダンから侵入の男性2人射殺 テロ事件として捜査(毎日新聞) 
 イスラエルでは今月に入り、住民らが襲われる事案が相次いでいる。9日には北部ハデラで男が人々を次々と刺し、6人が負傷した。

◆10/18(金) ヒズボラ、対イスラエル戦「新たな段階」 ハマス指導者殺害受け(ロイター) 
 軍は18日、ヒズボラのレバノン南部タイベを管轄する司令官を殺害した。

◆10/18(金) NATO事務総長、ハマス最高指導者の死を「惜しまない」 イスラエル軍の行動を評価(産経新聞) 
 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長テロ攻撃の計画立案者だと広く認識されている。全世界の道理をわきまえた人々が彼らを非難してきた。

◆10/18(金) 米、ガザ戦闘終結への取り組み強化へ シンワル氏死亡で=国務長官(ロイター) 
  ブリンケン米国務長官は17日、シンワル最高指導者の死亡を受け、「シンワル氏は過去数カ月にわたり、人質帰還などを巡る合意を通じ戦争を終結させようとする米国とそのパートナーの努力を何度も拒否してきた」と述べ、米国はガザでの戦闘終結に向けた取り組みを強化させると言明した。米国務省のミラー報道官は「シンワル氏が拒否していたため、ガザでの戦闘終結に向けた交渉は過去数週間行われていなかった」とし、シンワル氏の死によって米国はガザでの戦闘を終わらせる好機を見出したため、停戦と人質解放に向けた提案を推進する。

◆10/18(金) 米大統領「世界に良い日」、ガザ戦闘終結の好機 ハマス指導者死亡受け(ロイター) 
  バイデン米大統領は17日、軍によるシンワル最高指導者殺害について、イスラエルだけでなく、米国や世界にとって「良い日」という認識を示した。シンワル氏が目標の達成に向けた大きな障害だったとした上で、「その障害はもはや存在しない。しかし、なお多くの課題が残っていると述べた。ネタニヤフ首相ら指導部と近く会談し、祝意を伝えるほか、「人質を帰還させる道筋、罪のない人々に多大な被害をもたらしているこの戦争を完全に終結させる方法について協議する」とした。ハリス副大統領も、「正義は執行された」とし、シンワル氏の死は脅威排除に向けた前進とした。

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