つんく♂さんが声帯を摘出したと、話題になっています。
歌手だった彼にとってはとてもとても辛い選択だったと思います。
察するに余りある、とはこのことでしょう。
こうした病気の早期発見につながるのが、声のかすれの有無です。
写真は、声帯にポリープを示したものです。
4枚は同じ声帯で、分かりやすいように、1枚だけ黄色い点を付しておきました。
これは、声のかすれが原因で歌い辛い、音痴状態になってしまった、という人の声帯です。
カウンセリングの時に声を聴いただけで、ひょっとしたらと思い、提携している音声専門医のところへ連れて行きました。
たばこも吸っていらしたようですし。
案の定、ポリープが。
日を変えて手術となり、私も立ち会いました。
術後一週間は歌えませんでしたが、1か月後レッスン開始。
見事に歌えるようになりました。
ハスキーは声の個性と言われることがあります。
しかし、それは一度専門医に診てもらうことをお薦めします。
こうしたポリープや、結節、最悪は腫瘍ができていることがあるからです。
声帯に溝が出てきていてハスキー声になっているということもあります。
これはこれで、声帯萎縮といって誤嚥性肺炎のリスクを高めます。
つんく♂さんの経験を無駄にしないためにも、そうした声の人、または周りにそうした声の人がいらしたら、ぜひ、こうした病気を疑ってみましょう。
私も聴いただけで、おおよそわかると思います。
ご不安な方はご相談を。
高牧康
音痴矯正ドットコム 03-3374-1363へ