取り上げた本は、153回直木賞の東山彰良著「流」でした。
今年度、大きなおうち読書会で取り上げる本は、芥川賞、直木賞、本屋大賞を受賞した本と言うことで、
第2回目は「流」にしたのですが、参加はスタッフを含め7名(一般参加は1名)。
参加者的には少々寂しい読書会でした。
内容は作品の背景にある台湾と中国の関係や政治体制、言語、著者の落歴等の解説があり、その後
参加者の読後感想とフリートークによる意見交換を行い、少人数ながら充実した2時間を過ごしました。
感想・意見
・事の真相が分かってくる過程で仇討につながっていく。不幸な連鎖と祖父の罪深い生き方を描いた物語。
・想像できないような時代を描きたかったのか?
・純文学のつもりで読み始めたが、ミステリー、ハードボイルド要素が多く、直木賞だなと思った。
・こんなに面白い小説はない。プロローグの書き方に引き付けられた。
・作者は日本の小説はほとんど読まないといっているが、日本の詩人の影響は受けているのではないかと思う。
・日本統治の影がほとんど描かれていないが?何でだろう。
・作者はその経験がないので、書けなかったのでは、父なら書けたと思う。
・父と作者がまぜこぜになっている要素がある。
・タイトル「流」の意味が各章にちりばめられている。すごい構成力。
次回は、来年2月3日(土)午後1時30夫分、図書館2階会議室を予定しています。
取り上げる作品は、152回直木賞、15年度本屋大賞2位の西加奈子著「サラバ」です。参加をお待ちしています。
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