東日本大震災復興支援市民活動ネットワーク宮城(代表:阿部 寛行)

※H27年4月を持ちまして本活動は(社)Kotネットワーク本吉に引継ぎました。本ブログは4年間の活動の記録です。

【ご報告】3/29阿部さんありがとう交流会(小泉地区仮設住宅)

2015年03月30日 | ボランティア活動報告
ネットワーク事務局です。

3/29小泉地区仮設住宅にて開催いたしました交流会についてご報告です。

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前日のはまなす仮設住宅に続き、小泉地区仮設住宅にて「阿部さんありがとう交流会」を開催いたしました。
今回も、前準備はボランティア側として井谷さんが中心となって仮設住宅の町内会長さんや数々の活動にご協力いただいた皆様と一緒になって計画しました。
当初の予定ではお昼の食事も兼ねた会の予定でしたが、ボランティア側の都合により昼食を含めない午後からの開始となるも、準備期間の限られる中で町内会長様のお声掛けや開始前のご案内、仮設1軒1軒を早朝にわかめボランティアで頂いた、わかめ・めかぶを配りながらのお声掛けも行いましたが、何より阿部代表が小泉地区にたどり着いて以来深く関わってきた場所なだけに、仮設住宅の皆様だけで20名以上がお越しくださる大きな会となりました。

会の次第は以下の通り
1.自治会長ご挨拶
2.ボランティア自己紹介
3.ゲーム(野菜ビンゴ大会)
4.ネットワーク宮城活動の経緯
5.ネットワーク宮城代表挨拶
6.さいごに

前半は、野菜ビンゴ大会(景品はボランティアによる「肩もみ」)で会の雰囲気を盛り上げることで参加者のみなさんの緊張感などをほぐし、後半へとつなげました。

後半は、まず阿部代表がスキーの選手時代から大けがの体験からボランティアやNPOの活動を始めるに至った動機、そして震災後、仙台から小泉地区に至るまでの経緯、そしてネットワーク宮城の活動の開始に至る経緯をお話ししました。

このお話の中では、この4年間深く交流してきた仮設住宅の自治会の皆様も今まで聞いたことのなかった、今までの生い立ちとその中の経験から震災ボランティアを立ち上げることとなった動機、そして震災後、仙台から小泉地区に至るまでの道半ばで出会った目を覆うようなエピソードも語られ、阿部代表も仮設住宅の皆様も感極まる一幕もありました。また仮設住宅の皆様の中からも震災後の状況や最初に阿部代表が小泉地区に到着した時の思い出話などで語らいの場ができ、大いにもりあがりました。

そして、阿部代表から挨拶として、はまなす仮設住宅での交流会と同じく、小泉地区を離れ、南三陸のホテル観洋内に拠点を構え本吉も含めた語り部ツアーやグリーンツーリズムの活動に広げていくということを仮設住宅町内会の皆様にご報告し、「「お別れ」ではなく「新たな関係のスタート」として「ありがとう交流会」を区切りにしたい」「自然学校やネットワークの阿部ではなく一個人の阿部としてこれからも皆様と関わっていきたい」というメッセージをお伝えしました。

最後に、今まで参加した運営ボランティアを代表して井谷より花環を、自治会を代表して自治会長様より花束が阿部代表に送られ、参加された住民の皆様一人一人と握手とお互いの感謝の言葉を交わしあい、交流会は盛会のうちに幕を閉じました。

全体を通して、阿部代表と仮設住宅の皆様で交わされた会話すべてに、単に支援する側、される側の単純な関係ではなく、関わるボランティアを含めて一つ一つ絆を結んでいった重みを感じました。その絆の中からそれぞれの復興、その先のグリーンツーリズムや語り部ツアーのように新しく地域を創成していく活動が積み重なった実りのあった4年間であったのだと言葉の端々から伝わってきました。

阿部代表が小泉を去るという寂しさなども感じる一幕もありましたが「外から来た人間だけれども、よそ者ではなく小泉の人間と言ってくださいますか」との代表の言葉に仮設住宅の皆さんが盛大な拍手で応えたのを見るに、これは終わりではなく、新たな関係、それもより良い今後へのスタートを切ったのだと確信できる会となりました。

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(記事作成:八田)

【ご報告】3/28阿部さんありがとう交流会(はまなす仮設住宅)

2015年03月30日 | ボランティア活動報告
ネットワーク事務局です。

3/28はまなす仮設住宅にて開催した交流会につきましてご報告致します。

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3月で小泉自然学校校長及びネットワーク宮城代表を退かれる阿部代表への感謝を込め、ボランティアと仮設住宅の皆様で今までを振り返りつつ阿部代表やここまでの活動でご協力いただいた皆様への感謝しあい、次へとつなぐ交流会を開催しました。

前準備では、今までの阿部代表が中心になって計画したイベントとは異なり、ボランティア側として井谷さんが中心となって仮設住宅の町内会長さんや数々の活動にご協力いただいた皆様と一緒になって計画しました。
当日はボランティア・阿部代表も含め20名が集まり、仮設住宅町内会の皆様からは地域の食材をふんだんに使った煮物などを持ち寄り、以前に活動の中でご協力いただいたグループも駆けつけ、マジックショーとシャンソンミニライブもあり、お食事あり、ショーあり、歌あり、そして語り合う交流会となりました。

町内会の皆様との語り合いの中では、震災直後の状況から、阿部代表が小泉地区で活動を始め拠点を構えていった経緯、仮設住宅が設置される経緯やネットワークの活動での対立から打ち解けていった過程、そして様々な支援をいただいた全国の団体や人の思い出で話は盛り上がりました。

そして阿部代表から挨拶として、今回、小泉地区を離れることにはなるものの南三陸のホテル観洋内に拠点を構え本吉も含めた語り部ツアーやグリーンツーリズムの活動に広げていくということを仮設住宅町内会の皆様にご報告し、「「お別れ」ではなく「新たな関係のスタート」として「ありがとう交流会」を区切りにしたい」「自然学校やネットワークの阿部ではなく一個人の阿部としてこれからも皆様と関わっていきたい」というメッセージをお伝えしました。

最後に阿部代表と仮設住宅の皆様が握手と感謝の言葉をお互いに交しあいながら盛会のうちに終了となりました。

会の中で、阿部代表の「復興支援でボランティアさんが来て色々な交流が生まれても去ってしまった時の悲しさ、心に空白ができるような瞬間が生まれてしまう。それを埋めるために、ボランティアが終わった後の交流や、短い期間で新たなボランティアとの交流ができるように絶え間なく活動をし、ボランティアを集めてきた」はとても印象的で、もちろんボランティアにかかわる人にもそれぞれの人生があって一時でしか関われないことも多いけれども、ボランティアではなくても顔をあわせるだけ、顔を合わせられなくても手紙や、遠くからできるちょっとしたことでも繋がること、そういった小さなものでも絆を結ぶことが罹災した人を支えることになるのだと言葉から感じられました。実際にボランティアを終えてからも支援のために食材の支援やメッセージなども多く集会所の中にはあります。

「ありがとう交流会」は阿部代表と、はまなす仮設住宅の皆様との新たな関係のスタートを切ることができる会となり、また参加したボランティアにとっては、罹災した地域の住民の中に入って、どう復興するか、さらにはどう新たな生活や地域を創成してゆくかをこれまでの振り返りの中から学んでゆける機会となりました。

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(記事作成:八田)