2007.8.7 今日の気温は低めです。会社の事務所はエアコンつけずに窓全壊!
一昨日、吉川区方面のお客様を尋ねてきました。
上越市の中でもやはり柏崎市に近い柿崎区、吉川区は被害が大きいと聞いていました。
地震からすでに3週間が過ぎ、被害の修復は進んでいることだろうと思っていましたが、まだまだ手付かずのところは多く、特に瓦屋根をブルーシートで覆っている家が目立つ状況でした。
写真は蔵のしろ壁が剥がれ今での崩れそうな状態です。屋根には瓦が剥がれたのでしょう、ブルーシートで覆っています。
道路もゆがんでいる部分や橋の橋桁と道路に段差と隙間が開いてしまっている所もありました。通行規制も無く地元の人たちは車で渡っていましたが、早い修繕をお願いしたいものです。
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中越沖地震から10日がたちました。
国や県、専門家や民間企業、ボランティアの多くの方々が復興に向けてがんばっています。しかし、まだまだ時間はかかります。
ここ上越市では、大きな揺れを感じたのがここ3年で新潟県中越地震、能登半島地震、そして今回の新潟県中越沖地震です。
3年の間に震度5強、4、6弱と3回続き、幸いにも大きな被害はありませんでしたが、次はわが身と考えてもおかしくない状況です。
災害に遭ったときの一番のダメージは「命」、次に「家」ではないでしょうか、命は当然としてやはり帰る所、休める所が無くなっては精神的なダメージはかなり大きくなります。
最低の自己防衛としては安全を確保する、安全な場所をあらかじめ把握してそこに非難することだと思います。
阪神淡路大震災では発生が朝方の6時前と言うことで睡眠中の方も多く家の下敷きになられた方が多くいました。やはり、家を安全な場所とすることが自己防衛策だと思います。
ただ現在の状況は、新築される場合には当然耐震強度を考えた家を建てることが出来ますが、既存の家をどう地震に耐えるようにするかがなかなか進んでいません。
昭和56年以前に建てられた住宅は現在の耐震基準に適合していないことから、国の一部補助で地方自治体が補助や融資を行なっていますが、実際に金銭的な補助は耐震診断と言われる調査だけが多く、実際に補強工事となるとそれにかかる費用を特別融資することや、工事費の10%分の所得控除、固定資産税の減額などhttp://www.ooshima.e-arc.jp/taisinnhojyo.htmlにとどまり本人にとっては大きな負担となることが上げられます。
特に、高齢者世帯の家では保全には費用をかけない風潮があり、今回の中越沖地震で の被害者も高齢者と言うことの裏付けだといえます。
しかし、まだ何十年と住む方にとっては利用できる制度を利用していち早く補修していただくことをおすすめいたします。
耐震診断だけでもおすすめいたします。
自治体によってほとんど負担が無いところや1万円~2万円の自己負担で済むケースなどが多いと思います。また、先着制限の場合も有りますので詳しくは、各地方自治体へ尋ねてみてください。
昨日の午後から天気予報に逆らって澄んだ青空と眩しい太陽が上・中越地方に広がりました。
今日も朝から晴天、太陽の強い紫外線が肌をじりじり刺激しています。でも、空気は澄み切って妙高山、火打山と妙高連山が眺め、心地よい風が吹き抜けています。
冷夏の可能性が40%、平年並み40%、猛暑20%の確立だそうでですが、ヤッパリ夏はある程度暑くないと嫌ですね、個人的には平年並みでお願いしたいところです。
とはいっても、地震の被害で避難生活されている方たちにとっては雨の心配から今度は暑さに対する心配が出ています。
仮設住宅設置も昨日から始まりましたが、倒壊、崩壊に対する作業はまだまだ時間は掛かりそうです。
残念ながら私たちの「建てる・修繕する」はその作業が終わらない限り手を出すことは出来ません。
協会の要請があった時にはお手伝いさせていただきます。
柏崎市・刈羽の休校だった小・中学校も昨日から再開しました。
今回は不幸に見舞われた子供もいなくみんな元気に登校しました。今日が終業式で明日から夏休みです。
高校野球夏の大会が再開されました。私も高校時代は甲子園を目指していましたのでぜひ地元の諸君にはガンバッテもらいたいものです。
柏崎の花火大会は残念ながら中止になってしまいましたが、上越市の祇園際は今日より開催です。
いろいろと賛否両論ありますが、ぜひ柏崎の方々にも一時を楽しんで元気を出してもらいたいものです。また、今年の燈篭流しには被災に遭われた方々をしのんで送りたいと思います。
あれから早くも5日たちました。
当日は休日とあって午前中からイベントの案内の為お客様回りをしていました。
ちょうど、車で信号待ちをしている時に前に止まっている車が左右に揺れ始め、その直後自分の車の揺れに気付きました。
3年前の新潟県中越地震、今年3月の能登半島地震のこともありすぐに地震だとわかりましたが、高波の中で手漕ぎボートに乗っているかのような揺れはハンドルにしがみついていることで精一杯な状況でした。
幸いにも上越地方は海岸沿いの国道が土砂に埋まり通行不能になったぐらいで人命に関わる大きな被害はありませんでしたが、隣の柏崎市では被害も多く尊い命を落とされた方もいらっしゃり、ご冥福をお祈りいたします。また、早い復興を祈ります。
今回、倒壊した建物は築30年以前の倉庫や1階が店舗などで2階が住居、造り酒屋、寺院などで、どちらかと言うと柱や壁を極力なくし広いスペースを必要とし2階の居住部分や瓦屋根による高重心な建物が主に被害にあっています。
一般住宅でも30年以前の中でかなり古い住宅で倒壊しており、倒壊まで至らない住宅も確実に大きなダメージは受けています。
建築基準法では昭和56年(約26年前)に改正があり、それ以前の建物は今の耐震強度に適合していません。
今現在の基準法では「100年に1度発生する地震(東京では震度6強~7程度)の地震力に対して倒壊、崩壊せず、数十年に1度発生する地震(東京では震度5強程度)の地震力に対して損傷しない程度が最低基準になっています。
言い返せば昭和55年以前の建物は震度6強~7程度の地震で倒壊、崩壊してしまうということになります。
今回の震度6強と言う地震力を考えるともっと多くの被害が出てもおかしくはなかったのではないでしょうか。
国や地方自治体では住居の耐震検査や耐震補強にかかる費用の補助を行なっています。
と言っても検査は補助金でほとんど実費は発生しませんが、補修工事となれば100万円~掛かってきます。
高齢者で年金生活されている方はよく「もうそんなに永く生きていないから家にお金かけられないよ」と言われます。
核家族化で高齢者だけの住まいも多く、そう言われてしまうと私も無理にお進める訳にはいかず、考えてしまいます。
耐震補強に関する補助をもっと現状に合った方法に変えていくように、国・地方自治体が考えるべきではないでしょうか。