2007.8.24 清々しく晴れました もう秋の空です
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基礎断熱にも内断熱・外断熱があります。
以前、断熱方法で、「断熱Part2断熱方法(充填vs外張)」について書きましたが、基礎においても同じことが言えます。
本来、RC造(鉄筋コンクリート造)の建築物においてコンクリートの熱伝導率が高いことから、断熱材を室内側に施工すると熱橋が生じ、冬に結露を起こす原因になることから、断熱材を外側に施工することでその欠点を解消するようにしたのが「外断熱」です。
しかし、あくまでもRC造での話であり、木造建築に全てあてはまるものではありません。
基礎においてはRC造であり外断熱は有効だと思われますが、RC造の建築物との違いによる問題点もあり一概に外断熱が良いとは、木造住宅に関しては言い切れません。
その一番の問題点はシロアリに対する処理です。シロアリはRC自体を通ることは出来ませんが、断熱材を通り木部の土台、柱へ侵入することができます。
外張の場合、断熱材の外側にシロアリがもぐりこめないメッシュ(網)を2層に張るなどの処理をする必要があります。しかし、コスト面で負担が大きくなります。
対して、内張りで問題の熱橋部分はRCの質量の多さで大きく変わります。木造住宅の基礎部分の割合が少なく、また、外気と接する部分がRC造の建物に比べてもかなり少ない事から、熱橋の影響はあまりないと言えます。
シロアリの害、コスト負担増、外的衝撃による破損などを考えると、基礎の断熱は内断熱が有効だと思われます。
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