ツバキの栽培 雑感
今でも多くの花木を育てているがやはりツバキやツツジが育てやすく花もきれいでやり甲斐がある。栽培地が首都近郊のビルの屋上なので日照、風、気温差が激しいが乾燥にも強く冬の寒風にもある程度耐える。仕事が忙しいので夏の水遣りは本当に大変。しかし1日1回でも枯れないでいる。それでも夏の風が強い日は2回は必要。この日ばかりは心配する。葉の薄いモミジなどはかなりやられてしまうがツバキ、サザンカ、ジンチョウゲ、ビワなど照葉樹はなかなか強いので頼もしい。
特にツバキは品種も多く個性が強いように思う。香りがある大輪花があればなおいいですね。外国の人たちと会う事が多い昨今だが日本固有種があると言うのにも惹かれる。小輪の多花性で有香の港の曙は沢山のピンクの花が次々と咲くので花期も長く香っていて素晴らしい。大きな株に育てたいと思う。突然変異が多い植物なので実生や枝変わりなどでの新種作りにもロマンがある。
実生で言えばビワと金柑は親と同じものができるので楽しみがある。ビワは6年で実が付いた。これはある程度早い方だと思う。土を少なくし厳しい環境で育てると早く子孫を残さないとまずいと思うらしい。私は変わり者なのか幹が育っていくのを見るのが楽しい。ツバキはあまり趣のある幹ではないが・・。幹肌で言えばやはり梅は素晴らしい。多くの樹種を育てるほうが自然だと思っている。ツバキは照葉樹という光沢のある葉を持つ常緑樹。時間がある方は20年で安定的な森を作ることができるという宮脇昭 氏のドングリの木をキーワードとする著作を是非お読みください。東京近郊では東扇島の発電所周りで見ることができます。植物の自然競争をさせる密植、混植が大切。低中木でツバキが役割を担っています。
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