いいエリート、悪いエリート
価格:756円 |
中々に面白い本でした。
著者の山口さんは凄い人です。
すごく成績優秀なこともそうですが、そういう人が抱えている悩みをさらけ出すのがすごい。
普通はプライドが邪魔して見せられないと思うんです。
にしても、真面目な人やな。
私はここまで学校の成績に真剣になれない。
職場の評価にも。笑
数少ない挫折経験として、外務省の採用面接に落ちたことが書いてあるけど、面接に落ちることは挫折なのか?笑
そりゃ確かに面接落ちるのは悔しいだろうけど、でもそれが挫折なんて大げさじゃないのか?笑、と私は感じます。
あと海外で言葉が通じないことにショックを受けているところも。
山口さんは優秀さが違うゆえに、挫折と感じる閾値も自ずと低くなるんでしょうね。
また、勉強によって自分のアイデンティティを保とうとする姿がとても人間臭くて感じがいいですね。
エリート特有の苦悩がとても伝わってきます。
いやしかし、財務官僚も大変だなあ。
どうして日本屈指の頭脳を持つ人達があんな過酷で割に合わない職場で働くのか…
官僚という肩書にはそれほどの力があるものなのだろうか…?
本には官僚たちは強い使命感をもっていて…とかなんとか書いてあるけど、それって違う気がする。
官僚といえど皆人間だし、一人の人間が考えることなんて自分の身の回り+αくらいのもので、結果的に大きなことを考えている人も皆最初は身近なことの心配をして、その成り行きで大きいことをしてるだけだと私は思っているので。
おそらく「財務省って響きがなんかいい感じ」みたいな風に就職して、そのまま働き続ける中で色んな現実を知ったあげく、自分の気持ちの持って行き所として志を語ってる人も相当数いるのではないでしょうか。
否定的に聞こえるかもしれませんが、それは全然悪いことではないです。
大きい志を持っている人を否定はしませんが、自分自身の汚い欲というか、そういうものに目を背けたくない。
「周りから頭いいと思われたい」「優秀だと思われたい」…そういう気持ちは私にも勿論あります。
だからこそ、そういう部分をしっかりと認めて受け入れたいと思うものです。
夢だけでは生きてゆけないですから。
かな~り話が逸れてしまいましたが、面白い本です。
【余談】
本には、「女性は結婚相手に自分よりも高スペックを求めて、男性は結婚相手に自分より低スペックを求める傾向にある」という話がありました。
一般論ではそうなのかもしれません。
しかし、私(男)は、自分より高スペックでバリバリ働く女性はウェルカムです。
理由は、それならそれで楽できるからです。笑
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