お散歩ギャラリー

お散歩の内容と写真です。

2011年三浦七福神めぐり6~寿福大黒天延壽寺

2011年01月22日 23時04分37秒 | Weblog

三浦七福神めぐりもあと二箇所を残すだけとなりましたが、

シーボニアのバス停から三崎口行きのバスに乗る頃には午後2時半を回っていました。

冬の日没は早いので、これから二箇所を回るのは少々無理があるかなとも思いましたが、

一か所残して帰るのも嫌だと思い、とにかく先を急ぎました。

次の目的地は三崎口駅から荒崎方面行のバスで一つ目の宮田にある延壽寺です。

油壷方面からバスに乗ると、いったん三崎口で降りて荒崎か横須賀方面行のバスに乗り換える必要があります。

三崎口の駅から近いので、時間はそれほどかかりません。

宮田のバス停で降りて少し戻ったところに赤いのぼりが立っていました。

のぼりの立っている角を右に入ると、一面茶色の原っぱが目の前に広がります。

 

「こんなところにお寺があるのか?」

怪訝に思いながら西日がまぶしい草原の道を進んでいくと、道は突き当たりました。

突き当たりにまた赤いのぼりがあり、道案内の看板が立っていました。

突き当たりを左に曲がると進むたびに丁寧な道案内があります。

赤いのぼりを伝っていくと、お寺の門がありました。

ここが寿福大黒天延壽寺です。

三浦七福神の中では割と大きなお寺です。

門を入ると提灯のぶら下がった鳥居のような入り口があり、その先にお浄め所と本堂があります。

本堂に入ると正面に御本尊がありますが、入るとすぐにお賽銭箱があるのでここでお参りをしてから靴を脱いで上がります。

左手に御朱印所があり、半纏を着た若旦那風のお寺の関係者の方が愛想よく迎えてくれます。

何か温かい雰囲気でほっとします。

色紙を渡すと、大黒天の御朱印だけでなく、交通安全の判など4~5箇所くらいポンポンと押してくれました。

ここでふと何か後ろめたい気持ちになりました。

なぜかというと、先ほどお賽銭を上げるときに100円玉を出したつもりが何か軽くて、投げた時にそれが1円玉だと気づきましたが、

時すでに遅く賽銭箱の中に入ってしまったのです。

御朱印料300円を支払いましたが職員さんの温かいお迎えに何か申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

「ごめんなさい大黒さん。」

と胸に念じながらこのお寺を後にしました。

先ほどの原っぱの道に戻り、再び三崎口行きのバス停に立ってバスが来るのを待ちます。

さて、次はいよいよ最後の目的地である三崎口の妙音寺です。

時間は3時を少し回っていました。

「何とか最後まで回れそうだ。」

足から腰にかけて痛みも覚えてきましたが、もう少しなので我慢です。

10分ほど待つとバスが来たので乗り込み、三崎口に向かいました。

 

つづく


2011年三浦七福神めぐり5~長安寿老人白髭神社

2011年01月22日 01時24分13秒 | Weblog

東岡バス停から三崎口行きのバスに乗った私は油壷入口バス停で下車しました。

降りるとき運転手さんに、

「油壺行きのバス停はどこですか?」

と聞いたところ、

「このバス停の先の信号を左に曲がってすぐのところですよ。」

と教えてくれました。

言われた通りに行くと、すぐにバス停がありました。

時間を見るとまだあと15分近く待たなければなりません。

「なんて不便なところなんだ。」

車を持たない自分を呪いながらひたすら待ちます。

待っている間に先ほどバスを降りた通りを見ると、三崎港方面、三崎口方面行きのバスは、

ひっきりなしに通っているように見えます。

こちらには全く来る気配がありません。

時間を見るとまだあと5分もありました。

やっとのことでバスがやってきて、やっと座れたと思ったら2つ目の小網代バス停で降りなければなりません。

5分も乗らないうちに着いてしまいました。

「何だ歩いたほうが早いじゃないか。」

今更後悔しても仕方ありません。

ところでこのバス停の近くには全く、のぼりとか標識がありません。

これまでお参りした寺社のそばには必ずのぼりがあり、何らかの標識がありましたが、

ここには全くありません。

どこへ行ったらいいのやら全く分からず、少しの間あっちこっちを見回していましたが、

分かりそうにないので、ちょうどバイクで何処かに行こうとしていたおじさんをつかまえて、

「ちょっとすみません。白髭神社にはどうやって行ったらいいのでしょうか?」

と聞きました。するとおじさんは、

「あっちのほうに工事のランプがちかちかしているのが見えるでしょう?あのランプのところから左に入る道があるから

そこを曲がって、坂を下りたらまた誰かに聞いてください。」

と中途半端に教えてくれましたが、何か相当わかりにくそうなところであることは間違いなさそうです。

いわれた通り、工事のランプのところを鋭角に曲がりると、住宅街に入っていき、

少し歩くといきなり目の前に入り江が見えました。

「うわーっ、ここを下りていくのか。」

ここからは急な下り坂になっていました。

坂を下りながら、

「ここら辺の人は毎日こんな坂を上ったり下ったりして生活しているのか。大変だ。」

と余計なことを考えながら降りていくと、やはりどこを見渡してもなんの標識もありません。

「なんて不親切な神社なんだ。それとも辿り着いた人に御利益があるということかな。」

などと不謹慎なことも考えてしまいました。

下りきった所に超狭い十字路があり、その角に店があったので覗いてみると店主らしきおじさんが一人で立っていました。

店の戸をあけて、

「ちょっとすみませんお尋ねしますが、白髭神社はどうやって行けばいいのですか?」

するとおじさんは慣れた口調で、

「この道を左に曲がってまっすぐ行くと海へぶつかるから、右のほうへ歩いていくと、白髭神社の入り口がありますよ。」

と、教えてくれました。

私みたいな迷子が時々来るのでしょう。

おじさんが言った通りに行くと、確かに海にぶつかり正面の柵にのぼりが立っていました。

「ここに立てるか?」

ちょっとイラつきながら言われた通り右に曲がり、しばらく歩くと、何かだんだん道が狭くなっていきます。

左手には海が迫り、右手には山があります。

左手の海は入り江になっていてボートやヨットが多数停泊しています。

細く暗い道を勇気を持って進んでいくと、突き当たりが何か茂みになっていて鳥居のようなものが見えました。

「ひょっとしてあそこが白髭神社か?」

さらに進んでみると、間違いなく神社の鳥居でした。

鳥居の先はすぐに山です。

「なんてとこにあるんだろう。」

一礼をして鳥居をくぐってみると小高くなったところにお堂が見えました。後ろは山になっています。

階段を上り、お参りを済ませて右手奥にあるプレハブ風の社務所(?)に行くと女性の職員さんがいました。

御朱印を押してもらい、御朱印料300円を支払って戻ろうとしたとき、トイレに行きたくなりました。

社務所に引き返し、職員さんに、

「トイレありますか?」

と聞くと、

「ここはトイレがないんです。申し訳ありませんが、シーボニアの下に公衆トイレがあるのでそちらを使ってください。」 

シーボニアとはヨットハーバーの中のマンションで、ここに来るときに入り江の向こうに見えました。

ここから歩くと、結構な距離があります。

「分かりました。どうもすみません。」

私は神社を後にして、元来た道を引き返しました。

今となっては入り江の風景を落ち着いて見られますが、静かで穏やかな入り江の向こうに富士山が見えました。

入り江沿いの細い道を戻っていくと、なんと標識があるではないですか。

来るときには全く目に入りませんでした。

それだけ不安でいっぱいだったのでしょう。

さて、最初にのぼりを見たところをそのまままっすぐに進み、シーボニアヨットクラブの前に来ました。

すると、門を入る手前の左手に公衆トイレがありました。

さっそくトイレに入り、ほっとした気分で周りを見渡すと、トイレの先に上り坂があったので、

シーボニアを右に見ながら上っていきました。

このマンションは目の前が相模湾で富士山が真ん前に見えます。

「こんな所に住んだらさぞかし長生きするだろーなー。」

などと思いながら登っていくと、バス通りに出ました。

通りに出る角のところに赤いのぼりがいっぱい立っており、ここが白髭神社への入り口であることが分かりました。

通りを左に行くと、すぐにバス停があり、「シーボニア入口」と書いてありました。

このバス停は来た時に下車した「小網代」バス停の一つ先になります。

「ウソだろー。パンフレットの白髭神社の行き方のところに「小網代下車」と書いてあったじゃないか。」

まあ、どちらにしても結構わかりにくいことは確かです。

ほどなく三崎口行きのバスが来たので乗り込み、ほっとしたところで、

「ああ、あと二箇所か。時間は大丈夫かな。」

今午後2時を少し回った所でした。時間的には4時ごろまでには終わらせたいものです。

残された妙音寺、延壽寺は三崎口駅の近辺です。

「よし、急ごう」

とにかく行ってみるしかない。と、次の目的地へと向かいました。

 

つづく