お腹も満たして少し元気になった私は、
三崎港から浜諸磯方面に向かって海岸沿いの道を歩き始めました。
地図ではこの道を行くと二町谷というバス停があって、
その近くから少し入ったところに次の目的地である見桃寺があるようです。
魚の加工工場らしき建物を両側に見ながらしばらく歩くと、景色が開け、左に漁港が見えてきます。
その先にバス停があり、そばに赤いのぼりが立っていました。
進行方向に向かって右側に見桃寺の標識があり、この路地を入っていきます。
少し奥に入ると、左手に赤いのぼりが見え、門が見えました。
ここが桃林布袋尊見桃寺です。
大きな声では言えませんが、何か幼稚園の入り口のような門です。
入っていくとお寺らしからぬ?建物の真ん中に階段があり、階段の上の扉が少し開いていて、
お賽銭箱が見えました。
「ここが本堂だよな。」
遠慮がちに階段を上がると、扉の隙間から正面に仏壇が見えました。
お参りを済ませ、右手のサッシの窓が少しあいていたので中を見ると、
職員らしき人が一人で椅子に座っているのが見えました。
「すみません、御朱印をいただけますでしょうか?」
と、窓から声をかけると、
「はい、ただいま」
と、窓のところまで来て、すぐ下のテーブルの上で御朱印を押してくれました。
「ありがとうございました。」
と言って御朱印代300円を支払い、一礼をして(これが大切です。)元の道に戻りました。
再び海岸の通りに出ると、漁港の向こうに富士山が見えました。
この道を再び三崎港へと戻り、次の目的地である白髭神社へ行くために油壷行きのバスの時間を調べなければなりません。
この道をさらに浜諸磯方面に進み、油壷湾を通って小網代湾まで行けば白髭神社に行けそうですが、
初心者である私にはそのパワーはありません。
ここは、三崎港から王道を行ってバスで油壷方面に向かうことにしました。
さて、三崎港のバス停で油壷行きのバスの時間を見ると、ちょうど行ったばかりで、
次のバスまで40分ぐらいあります。
待っているのも時間がもったいないので、東岡まで歩いて行って別系統のバスがないか見ることにしました。
坂道をしばらく上がっていくと右手に東岡バス停があり、案内所があったので、女性の係員に聞きました。
「油壷行きのバスはどこから乗ればいいですか?」
係員の人は、
「油壷行きは通りを渡った向こう側ですよ。今の時間だと・・・」
時間と時刻表を見比べながら、
「25分のバスは行っちゃったからあと20分ぐらい待ちますねー。三崎口行きのバスがあと5分くらいで来るから、これに乗って
油壷入口で乗り換えたほうが早いかもしれない。降りるときに運転手さんに油壷行きのバス停の場所を聞いてください。」
と、丁寧に説明してくれました。
「ありがとうございます。」
と、お礼を言って、道の反対側の停留所に行きました。
停留所に着くと、これまで歩いてきた疲れが出てきたのと、坂道を上ってきたこともあって、
急に足が攣ってしまいました。
停留所のの脇の家の壁に寄りかかり、攣った足を前後左右に動かして何とか戻りました。
そのうちに三崎口行きのバスがやってきて座席に座ると、
「渡りに船とはこのことだなー。」
とほっと一息つきました。
つづく
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