宮川町で無事バスに乗れた私は、早く三崎港に着いてくれないかと必死に祈っていました。
何故ならこれまでトイレを我慢してギリギリの状態になっていたからです。
ところが私の願いとは裏腹に、バスは速度制限30キロの畑の中の道をのろのろと法定速度で走っています。
やっと港が見えて、「ああ、もう少しだ。」とやっといくらか安堵感を覚えました。
三崎港に着くや否や、漁港の脇の「うらり」に駆け込みトイレに入って用を足すと、
何とも言えない充実感でいっぱいになりました。
とりあえず次の目的地の海南神社に向かうことにします。
バス停から港と反対方向に進みます。
商店街の入り口に海南神社の看板がありました。
ここを左に入ると、突き当たりに海南神社が見えます。
神社に入ってお参りを済ませ、御朱印をいただいて神社を後にしました。
この神社は今頃の時期にユネスコ無形文化財の「チャッキラコ」の舞が奉納されます。
私がここを訪れた一週間後の1/15日に催されたそうです。
「残念。見たかった・・・。」
港へと戻り、何やらお腹が空いてきたので休憩を兼ねて、少し早いですが昼食をとることにしました。
うらりの向かいに何軒か料理屋さんが軒を連ねていますが、
私は三崎港に来ると必ず立ち寄る立花さんに入ることにしました。
まだ11時前だったので店の人が掃除をしていました。
「今日は何時からですか?」
と、やや白々しく聞くと、
「ああ、11時からですけど入ってお待ちください。」
と、期待した回答に満足しながら入らせてもらいます。
2階に上がって港が見える窓際の席に座ります。
「やれやれ。」
すっかり足が棒になっていたので、ほっとしました。
ビールとマグロの二色丼を平らげて店を出ました。
ここから次の目的地の見桃寺までは歩いて行ける距離です。
私は港の脇の道を浜諸磯の方角に歩き始めました。
つづく
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