○ 裏砂漠の歩車道整備についてのアンケートおよびその結果
昨年(2017年)12月12日の町議会本会議の一般質問において関野茂夫議員が三原山裏砂漠の歩車道整備推進について質問しています.現在町当局内には道路建設について公式な計画は存在していない模様ですが,回答を見ると観光産業課長・町長とも積極推進の意向と思われます.
現地は第一種特別保護区に含まれ工作物の新築・改築・増築,土地の開墾、形状変更には都や環境省の許可が必要ですが,基準を満たし正規の手続きを経て建設可能となった場合には(都道・町道のカテゴリに該当しない)道路の性格上比較的容易に設置可能との情報を識者からいただいています.町長回答のとおり本年度ワーキンググループがスタートした場合,ジオ研は大島の自然に深くかかわるステークホルダーとして,速やかに態度を明らかにしたいと思います.そのためあらかじめ会員のみなさんの思いを知っておきたいと考えアンケートを実施いたします.
集計結果は 6/26 開会予定の総会で公表し今後の会の運営に役立てたいと思いますので回答の回収に御協力をお願いいたします.
・データは無記名回答として扱います.
・回答の締め切りは4月30日としますが,アンケートの性質上締め切り後に届いたデータも極力集計に反映します.
--参考--
裏砂漠の歩車道及び駐車場の整備に関する関野議員の質問と町の回答
(議会伊豆おおしま 第112号 2018年2月1日 より抜粋)
関野議員の質問
三原山裏砂漠の歩車道及び駐車場の整備について質問します。素晴らしい景観地である裏砂漠の絶景を、全ての観光客に、大島町が自信を持って「唯一日本に一カ所しかない裏砂漠」を体感して頂くことが出来れば、新たな観光客の増加と観光イメージアップに繋げる事が出来ると考えます。大島町は東京都・国に対し砂漠内の歩車道と駐車場整備の為の協議ご検討を頂き、要望書の提出を提案したいと思いますが、いかがでしょうか。
観光産業課長の回答
海ふる入口先の裏砂漠への進入路から橋を架け、第3種付近に駐車場を整備したら、日本で唯一「砂漠」と呼ばれている「裏砂漠」をバスやレンタカーなどの通行が可能になる。自由にあの神秘的な景色を見ることができ、SNS等で拡散していけば、一躍絶景の観光スポットになると思い環境省関東地方環境事務所に相談した。また、その様な事業を実施するにあたり、観光整備事業補助金の活用も可能で、東京都の補助事業との併用も都との協議次第では可能との事であった。
町長の回答
過去、幾度か要望したが、自然公園のハードルは高く、どうしても環境省は許可してくれなかった。が、近年若干規制緩和されて場所等の制限はあるが、比較的緩やかになったので、何とか実現の方向に向かって努力していく。平成30年度に各島におけるワーキンググループ、伊豆諸島全体会議としての小委員会を適宜設置し、平成32年度までを目途に取りまとめ、補足調査等を実施して公園計画を見直す、ということ。
--参考 ここまで--
○ アンケート
回答は質問項目の後に回答選択番号・意見等を記入の上,本メールの返信メールまたは適宜書面にて事務局宛てお願いします.意見欄にそれぞれの回答番号に応じた自由意見を添えてください.適合する回答番号がない場合は 「5.その他」 と意見欄の自由記述で回答願います.
質問
本件(裏砂漠の歩車道及び駐車場の整備)についてどのように思われますか.
番号でお答えください.
1. 賛成
2. 反対
3. 条件付賛成 (内容を意見欄に記入してください)
4. ジオ研は本件に関与しなくてよい
5. その他 (内容を意見欄に記入してください)
-----------------
回答番号を入力してください.
番号
____
以下に本件に関する意見を記入してください.(字数無制限)
意見 (自由記述)
____
--質問 ここまで--
参考図
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本アンケートについての武藤氏の補足(一部抜粋)
自然公園法に規制緩和があった訳ではなく、許可基準などが近年で緩くなったということはありません。ただ、これまでは「規制のレベルの高いところでは何も手をつけることが出来ない」と誤解されがちだったところ、公園利用の推進に資するもので、かつ周囲の風致景観との調和が図られるものについては「公園事業」という既存の制度の範囲で認め得るということを事実として情報提供するようになった、ということがあると思います。
今回の件ついてはまだ具体的な計画は検討されていない段階と思いますが、工作物の新築にしろ土地の形状変更にしろ、通常の許可申請の手続きでは、特別保護地区や第1種特別地域では学術上あるいは公益上の必要性が無ければ認められないので、許可を出すことはほぼ無いです。
一方、裏砂漠入口付近には「原野園地」という公園事業の計画が予め設定されており、公園計画上も「三原山の砂漠地帯を探勝するための基地として整備する」場所として位置付けられています。この園地事業の執行について町が認可申請を出し、国が認可するという形をとることで、園地(園路や駐車場などの付帯設備を含む)の整備が可能となるのが現状です。可能となると言っても、手続きには本省で設置されている中央環境審議会に諮ったうえで、執行内容について本省決裁をとることになりますので、当該事業が本当に適正な公園利用に資するものかどうか、規模が適切であり風致への影響が軽減されるものかどうかは厳しく審査されることとなります。実際の審査事項・基準は下記要領の第9,10に定められています。
https://www.env.go.jp/park/apply/parkworkers/01a.pdf
以上が制度上の話ですが、上記の手続きに入る前に、今後裏砂漠をどのように守っていきたいのか、どのように利用してもらいたいのかを地域できちんと話し合って考えることが最重要だと思います。
現状の「裏砂漠入口」の扱いはかなり中途半端で、車で入ってよいのかどうか、車はどこに駐車すればよいのか、どのようなルートを歩けばよいのかなどは利用者へきちんと示すべきだと思います。
もし入口前で車を止めて歩く利用を徹底するのであれば、少なくとも駐車場は必要になってくると思います。
あるいは、「裏砂漠入口」からのルートはごく限られた人向けの場所と位置付けて、基本は月と砂漠ラインを利用してもらうというような方針を決めるのもありだと思います。
いずれにしても、あの場所に整備を加えるべきかどうかだけでなく、裏砂漠全体の利用のあり方をどのように持っていくべきかの議論が必要だと思っています。
--武藤氏補足 ここまで--
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○ アンケート結果
本アンケートはジオ研会員あて一斉メール
【20180414ジオ研連絡(4月14日 06:12 メール送信)】
にて会員あて送信し他に電子メールアドレスを持たない会員4名中3名にアンケート用紙の手交にて回答を依頼しました.
回答はメール16通,書面 4通でいただきました. 他に巡検などの機会に口頭での意見を複数いただきましたが,意思の明確な表明としては扱いかねるため集計には算入しませんでした.以下に回答の内訳および意見の全文を掲載します.
回答数 20
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賛成 2
反対 9
条件付き賛成 5
その他 4
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1賛成(2/20)
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回答A1
番号 1 賛成
意見
多くのメディアが裏砂漠を取り上げ紹介している一方、一般の来島者が裏砂漠を訪れる手段がなく、強健者以外は実際のところアクセスできていない。月と砂漠ラインも来島者(レンタカー利用者)にとっては利用が規制されているためレンタカー会社の規制を無視した人だけしかアクセスできない。貴重な資源であればこそ、多くの観光客が容易にアクセスでき、かつ景観を損ねない工夫を凝らした環境を整備してほしい。ゴジラよりも永続的、かつ三原山山頂とともに重要な観光資源の柱の一つになりうると思う。
例えば、
① バスも入れる駐車場を山頂から見ると林の陰に隠れて見えないところに設置する。
② 裏砂漠が一望できるところまでの歩道を整備する
③ 駐車場にトイレを設置する。自然地域トイレについては環境省にガイドラインがある。カナダのロッキー山脈内の国立公園のトイレは周りの緑に溶け込んだ緑色の小さな小屋だったが、これらが道路横の所々に設置されておりとても印象深かった。
④ レンタカー会社が容認できる程度まで月と砂漠ラインの道を整備し、レンタカー利用者にも裏砂漠を上からも見下ろしてほしい
⑤ バス道路が裏砂漠内を走り抜けるようなものは山頂からの景観を台無しにするので反対。裏砂漠の全貌を見渡せるところまで誰でも容易にアクセスできるということが大切。
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回答A2
番号 1 賛成
意見
裏砂漠の素晴らしい景色を見ながら歩けたらしあわせです.
大島の観光に,新しい発展に,ぜひ進めていただきたいと思います.
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2.反対(9/20)
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回答A3
番号 2.反対
意見
裏砂漠の歩車道及び駐車場の整備推進の件には、反対します。理由は、関野議員も述べている「素晴らしい景観地である裏砂漠の絶景」が、歩車道及び駐車場を作ることで「現時点よりも損なわれる」からです。また今後、同様の事案が提出された時には拒むことが難かしくなります。そうではなく、違う方法を考えるべきです。たとえば、砂漠用の4WDのマイクロバスなどを準備して、特別許可を与え、希望者の方はそのバスに乗車して観光してもらえば良いと考えます。これからも、今ある豊かな自然と共存できる方法を考えて、観光が楽しめる大島になれるよう願っています。補足・映画、幌馬車(1939年)の舞台になったアメリカのモニュメントバレーは、約80年過ぎた今でも、まわりには人工物がなく、そのまま維持されています。でも多くの高齢者の方も観光に来ていました。以上です。
参考写真
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回答A4
番号 2 反対
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回答A5
(2つの立場で回答されていますが意見内容から反対に分類しました)
番号 2. 反対
番号 4. その他
意見
裏砂漠についての
1 私見
○裏砂漠、奥山砂漠の景観は手を加えずに維持すべき
・自然災害等で現状が著しく乱されない限り、自然の流れに任す
○裏砂漠自然景観恩恵受益の公平化(弱者に配慮・・・車両乗り入れ等検討)
○活用については住民の総意を尊重
・自然愛好団体、ジオ研、ジオガイドの会の総意に偏らないよう配慮
○裏砂漠トレッキングの勧めを奨励
2 事業を進める場合
・趣旨の明確性
・企画・計画の可視化
・維持・管理等計画性の裏付け担保
・裏砂漠自然景観恩恵の活用、受益の公平化(弱者に手厚く)
・住民の理解を得る
3 要望
・自然の保全・保護優先の施策
・裏砂漠自然景観恩恵の公平化(弱者に配慮)を図る
・車両乗り入れの規制
第一種特別地区内も原則、一般車両進入禁止、且つ弱者に配慮(要検討)
4 具体的に
・駐車場の整備
都道路上駐車事故防止対策として、都道砂漠入口の段差をなくし、進入左スペースに駐車場を確保
・景観上、歩道には柵を設けず、目印として杭のみ立てる
・車両限定通行許可施策も含め、第一種特別地区歩道の整備(弱者に配慮し車両許可も検討)
・特別保護地区境界に、保護の啓発用看板の設置
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回答A6
番号 2 反対
意見
まず、今まで入口が危険な状態のまま放置されていることに懸念を覚えていましたので、
入口を入りやすく整備することに関しては賛成です。
入りやすくしてしまうと、その先の「ここから先は車両進入禁止」
の先まで車で行ってしまう懸念があるのでこのままがいいという意見もあると聞きます。
だったら入って左のあたりを、コンクリで埋めるなどの人工的な処理をしない駐車スペースにして、
そこから先は車両進入禁止にして、歩いていくもの、とするのも一つの方法だと思います。
いずれにしても入口が今のままなのは、安全面でも景観的にも問題があると思います。
個人的には今車で入れているところまでは、車で入れるままでいてほしいです。
そこから先はダメ、を徹底するには、周知の仕方などでカバーできると思います。
むしろレンタカーも4Wを導入して、裏砂漠に行きたい人向けの貸し出しサービスをすればいいと思います。
しかし、どれだけの車が集まるのかにもよるとは思います。
あまりにも多くなって景観を壊したり、危険が増す可能性がでてきたら、
上記のように手前で車両進入禁止にするのも方法だと思います。
誰しもがお手軽にいけないからこその価値・感動、というのもあると思います。
しかし橋を架け、駐車場を作るというアイディアに対しては断固反対です。
橋を架けると書いてあるエントランス部分は、その先にある裏砂漠という大自然のすでに序章であり、
そこの情緒をなくして、人工物の先にいきなり裏砂漠があって、
しかも背後には駐車場があって、果たして今のような感動を人に与えられるでしょうか?
私だったら、張りぼてを見せられたような、かえってがっかりした気持ちになってしまうと思います。
人工物に囲まれた生活から解放されにくる都会の人は、
人工物の一切ない裏砂漠の大自然に魅力を感じています。
どうぞそのままにしておいてください。
観光の島としては、大量に観光客が来ることは願ったりかなったりなのでしょうが、
それによって景観や環境が壊されては本末転倒だと思います。
どのくらいの人数が適正範囲なのか、難しい判断だとは思いますが、
多ければ多いほど良い、ではないのは確かです。
それはこの件に限らず、大島の観光を推進していくに当たって、全般に言えることと思います。
自然を観光資源にしている大島が、継続的に観光の島でいるために、
その場所その場所のキャパシティやあるべき姿を感じ取って、丁寧に対応してほしいと願います。
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回答A7
番号 2反対
意見
ご無沙汰しています。アンケートについて
とにかく反対です。大島のかけがえのない自然それも日本唯一の裏砂漠です。人の手を入れる必要があるのでしょうか。人を呼ぶためと思われますが、ゴジラと同じく安易な考え方と思います。それよりも裏砂漠に行きたくてレンタカーを借りた人が車で行かないでくださいと言われるそうですがそれの方が問題です。駐車場まで長いです。解決してあげたいです。もう少しあまり歩けない人のためにカルデラの中を歩いたりと小さなルートを作ったらどうかと…結局あのせわしいバスツワーをこれからもやって行こうという考えでいると安易な手段を考えるのかな。ゴジラのように。
紙に書かないと何を言っているのかすみません、具タグたと
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回答A8
番号 2 反対
意見
道路などの人工施設は、造る気になればいつでも造れます。
しかし一旦造った後にやはりいらないといって撤去したとしても、もうもとの自然に完全に戻すことはできません。
だから、町民全体の意見を聴く場を設けるなど、かなり慎重かつ大がかりな手順を経て判断する必要があると思います。
現在はまだごく一部の町民しかこの構想を知っていません。
裏砂漠は、360度見渡しても自然以外のものが見えない荒涼とした広大な風景が人々の感動を得るのだと思います。
その風景を多くの人に見せるために道路を造ったのでは本末転倒です。
そもそも、今でもレンタカー以外の車は一応特別保護地区の手前までは進入できます。
それでいいではありませんか。
ただし、裏砂漠入口付近(バス停付近)に駐車場とトイレを造ることには賛成です。
都道から数十メートル裏砂漠側に入った、いちばん低くなった辺りが敵地でしょうか?
以上が意見です。
よろしくお願いいたします。
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回答A9
番号 2 反対
意見
いまでもSNSなどで知っている人は知っていると思う。
多くの人に見てほしいとは思いますが、かといって観光バスで
乗り付けてほしいとは思わない。
また、その後の維持管理などについて町の担当者はどのように考えているのかなど
もし作ることになったとしても、町役場の中だけではなく、広く議論したほうがよいと思う。
人工物がほぼない荒涼とした世界が裏砂漠のよいところなので、2車線道路および駐車場ができたら、だいぶ雰囲気が変わる。
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回答A10
番号 2 反対
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回答A11
番号 2 反対
意見
計画の全容が見えていない段階だが、今ある景観が大幅に損なわれる事は間違いない。
裏砂漠の魅力は景観だけではなく、その場所にしか無い視覚以外から得るモノが多い。
恐らくそれらも失われるだろう。
計画では”特別保護区域”まで安易に車で行ける様に考えているのだと思うが
その様になった場合を想像して欲しい。
繁忙期には観光バスが何台も乗り入れ、短い時間で裏砂漠を紹介する。
観光客は”見た事”だけで満足し帰っていく。
風を感じ、噴火の凄まじさを想像し、地球の息吹を感じる事は無いだろう。
この様な賑わいは長くは続かない気がする。
本当の自然を求める人は僅かかも知れないが、途切れる事がない。
山頂口駐車場に車を止め、展望台で三原山をバックに写真を撮って終わり・・・
これと同じ光景が繰り広げられる。実に勿体ない!
少しでも歩きカルデラの草木、流れ出た溶岩に触れて欲しいと思う。
しかしそれさえも時間の関係で求められない。
同じ光景が裏砂漠でも繰り広げられる。
ここまで、勝手な想像で私感を言わせて頂きましたが
この先は要望です。
何人もの方達が提案されておりますが、都道から入った所に駐車場とトイレは必要。
広さ的には、大島公園”つばきプラザ”前駐車スペース位で良いと思う。
そこから先は車止めを設置し
許可を得た車両のみ”特別保護区域”手前まで乗り入れ可とする。
(車道は作らず、要望が有るならば車椅子優先道路を一部整備)
いずれにしても”裏砂漠”と呼ばれる所以は
古くから火山と向き合ってきた島の方達とも深く関係すると思う。
この件はとても重要課題と思うので
幅広く島民の意見を聞くべきではないだろうか?
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3 条件付き賛成(5/20)
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回答A12
番号 3 条件付き賛成
意見
いつもご連絡ありがとうございます。
頂いたメールはとても参考になり大事なことをきちんと伝えて下さっていたので有難かったです。
環境省自然保護官の武藤さんのおっしゃる制度上の事だけではなく、今後裏砂漠をどのように守っていきたいのか、どのように利用してもらいたいのかを地域できちんと話し合って考えることが最重要だと思います。
というご意見には大賛成です。
ジオ研は重要な役割があると感じています。
私も武藤さんのご意見に賛成です。車道や大がかりな橋などは裏沙漠には似つかわしくないと思います。希少な景観だからこそ、そこに足を踏み入れるにはそれなりの規則というかマナーがあってしかるべきだと考えます。
それを周知徹底する方策を考えることも重要ではないでしょうか。まず経済ありき、ではなく、貴重な財産である地元の自然を大事にしている島民の姿勢こそ観光客が心底感動する「裏沙漠」になっていくのではないかと思います。結果、多くの人が何度も大島を訪れたいと思うのではないでしょうか? 以上よろしくお願いいたします。
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回答A13
番号 3 条件付き賛成
意見
日本随一の裏砂漠をたくさんの方に見て頂きたい。それには駐車場・案内看板(利用注意など含む) 場合によっては簡易トイレなどが必要と思う。 しかしながら、本来の景観を壊さない最低限度の入り口付近の整備にとどめ、定期的な管理・整備が必要と思う。今の現状だと車が入れる範囲などきちんと認識されていないので独自判断で利用されているのが現実だと思う。 素晴らしい裏砂漠の利用は今の景観があってこその島の宝になりうるので慎重な扱いを望みます。
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回答A14
番号 3 条件付き賛成
意見
<理由>
①現在が入場禁止の中、かなりの乗用車が入り込んで走行している
②月と砂漠のライン駐車場までの道路が狭く、レンタカーでの利用客には『止めた方が良い』と業者が 声掛けしている(実際の観光客からの回答があり、行かれなかったとの声多い)
③観光客用のトイレがない
④日本で唯一の砂漠の広大さを観光して欲しい
<条件>
①駐車場とトイレの設立
勝手に広範囲に走行されるより、駐車場を作り、きちんと禁止の範囲を明確にする必要がある
観光バスについては賛否両論・・・ウォーキング客と限定等引率であるならばUターン出来る広さが必要となる
あちこちで排泄をされるよりトイレの設置は必要 避難場所として考えての設置にするかは考慮
②車での侵入道路は設置しない。
非常用の鍵付停止帯を設置・・・急病人等の対応
以上です.
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回答A15
番号 3 ,条件付き賛成
意見
裏砂漠の環境は絶対に保護すべきものです。 しかしながら、その保護にはある程度人が関わることが必要と考えます。 (逆接的ですが、保護するためにはある程度の人工物や人の関与が必要)
その為に歩車道を設置し、それ以外の場所へのジープやバイクの乗り入れを厳に規制するなど、砂漠全体の保護や管理を永続させることお考えください。 また、その計画やデザインは重要です。できるだけ最小限がよいが、あの景観に沿うものとしてください。あの場所は、星の観察に絶好です。夜間はガイドが同行するなどを条件に利用されることをご検討ください。ただし、通常の街灯を設置することはNG、今後の観光に求められるものの一つは、適切に整備と管理された自然です。ジオ研はこれらの計画や管理に助言ができる立場にあると思います。
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回答A16
番号 3 条件付き賛成
意見
観光景勝地として、見やすくする方がよい。ただし、完全に道や第一保護地区以外を物理的に(車)侵入禁止にする。
他の場所も、観測、研究その他防災など 学術的・公的用務以外の(車)侵入禁止を強化したほうがいい。
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5 その他(4/20)
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回答A17
番号 5 その他
意見
個人的には一周道路付近の駐車場整備、トイレ設置ぐらいで十分だと思いますが、観光が主要産業の島であることを思うと、それ以上の整備もある程度は仕方がないのかなとも思います。
なので、「反対」とも「条件付きの賛成」とも言いがたくその中間という感じです。
ただ、今ある特別保護地区の看板まで舗装道路が通ったら上から見下ろした時も美観を損ね、人工物がない裏砂漠そのものの価値が失われてしまいます。ですのでもし道路を通すとしても、外輪山が見えない手前(木があるあたり)までにしてほしいです。
また、道路を通す場所にもよりますが、強風でスコリアが飛んでくる場所でもあるため舗装道路上にスコリアが積もったら、車の走行は危険なのではないかということも気になります。
そして道路を作るだけでは、観光客は増えないと思っています。
大砂漠の方まで毎日バスを運行してくれるのか?(経営的に可能か)
霧や強風の時に観光客の安全はどう確保するのか?
どこに、どうやって売っていけるのか?
どんなに裏砂漠が素晴らしくても、そこが人で溢れていたら魅力は半減すると思います。
どんな見せ方をするのかも考えないと…
ということで、道路を作る前に、まずはみんなで「裏砂漠の価値は何か」の共通認識を作り、それを活かす方法を、様々な角度から考えてみることが必要だと思います。
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回答A18
番号 5 その他
意見
アンケートに付いて。回答。難しいです。孫や、島外からのお客さんを連れて何度か行きました。皆大変喜んでくれました。皆に観て貰いたい気持ちも充分に有ります。でもあそこに、どんな風に、何処までなのかわかりませんが、道路が出来るのはどんなものなのかと、思う気持ちと、足が悪くなった今、歩いて行けない自分が、道路が出来たら又行ける。足の悪い人達にも観て、感じてもらえる、という思いと複雑です。後、人が簡単に入る様になった時の自然破壊や、ゴミや、トイレやそんな事も頭に浮かびます。賛成とも、反対とも言い切れません。中途半端で、一個人としての意見しか、回答出来ずすみません。後、ジオ研は、絶対関わって行くべき、行って欲しいと思います‼️私は何もわかりませんが、専門的な所でも島の自然を守りながら、良い方向に導いて貰えるよう皆さんにお願いしたいと思います。勝手な事を言いましたが宜しくお願いいたします。
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回答A19
番号 5 その他
意見
賛成でも反対でもない立場からの意見として。
火山灰の砂の感触、踏みしめる音など、また、独特の植生の表情の豊かさ、歩いて足で、手を下ろして触れて味わってこその場所。歩きながら、ふと、しばらく無言になり味わう印象は、多くのそこを訪れた人が共感するものではないかと思われる。静けさの中での鳥の声が守られている事も魅力として大きな所で、その点はよりアピールしてよいのでないか。都会の喧騒の中で得難い宝。自動車の走行音にかき消されるのはもったいない。
まずジオ研の範囲でも多様な意見が出ていると思われる。それを手始めに、多数の町民から意見聴取を充分にしながら、島全体にとっての裏砂漠がどういう所か、観光資源としての他の側面も学ぶ機会となれば望ましい。
人工物の違和感、実際の工事箇所だけでなく、工事に要する予備的スペースなどで景観を損なったり、火道の可能性があるルートに何かしらの影響や、自然の精微なシステムに損傷を与える可能性はどうなのか?
T字路正面で夜間に強いライトを当てられる街路樹が弱ったり枯れたりしているのに気付いたことは少なからずある。周辺樹木への配慮として、夜間の電気のつけっぱなしに注意を促す張り紙のある宿泊施設に島外で滞在したこともある。道路ができる事で街頭が増える事、夜間の立ち入りがしやすくなることへの制限がなければ起きうる問題のモラル面での幅の拡大の可能性も大きくなる。
島外から裏砂漠の景観や、裏砂漠での自然体験を求めて訪れる人が、プロモーションビデオ等の映像枠から見えない部分が、利便性のために人工的に整備されている事を望むかどうか、と言う事も問いかけても良いかもしれない。
体力により、大なり小なり頑張って歩いて体験する裏砂漠、その体験を大切に思い出や写真として持ち帰っていただけていると現状を思えば、手軽になると体験の価値や深みは軽いものにもなりかねない。大切に体験しようと思わない観光客のレベル低下も危ぶまれはしないか?
今ある人工物をより自然で、美的に質の高い物にし、歩いて楽しむための景観的クオリティを上げる事が、自然を守りつつ上質な観光体験を提供することに繋がるのでは、と思う。
手軽な観光を求める人と、そこでしか出来ない体験を求める人と、ニーズの違いは大きいと感じる。交通の利便性が悪くはないため、そこのターゲット次第での落差は大きい。今どういう人が来ているのか? 今後どういう人に来て欲しいのか? ある客層を選ぶ事は、これまでの客層を失う事にならないか?
一度来てもういいや、でなく、また来たい、次はもっと先へ、とか、もっとゆっくりしたい、に繋げられる、クオリティの向上に繋げるべく、充分な調査、検討が必要。
徹底的に考え尽くされ、最新の、またはより新しい「発想」建造物に限らず、システムやルールなどを生み出し、そのプロセス自体が「大島!行ってみたい」になる、となるのが望ましいと思われる。
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回答A20
番号 5 その他
意見
個人的には分りません.ただ武藤さんからのメールを読み,ジオ研総会にていろいろな意見を出し合う中で方向が見えて来るように思います.大切な砂漠をみんなで考えたいです.
---回答ここまで----
参考写真
都道一周道路付近
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車両進入禁止標識付近
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裏砂漠北部エリアより南西方向を望む
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櫛形山南東斜面から東方向を望む
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櫛形山南東斜面

昨年(2017年)12月12日の町議会本会議の一般質問において関野茂夫議員が三原山裏砂漠の歩車道整備推進について質問しています.現在町当局内には道路建設について公式な計画は存在していない模様ですが,回答を見ると観光産業課長・町長とも積極推進の意向と思われます.
現地は第一種特別保護区に含まれ工作物の新築・改築・増築,土地の開墾、形状変更には都や環境省の許可が必要ですが,基準を満たし正規の手続きを経て建設可能となった場合には(都道・町道のカテゴリに該当しない)道路の性格上比較的容易に設置可能との情報を識者からいただいています.町長回答のとおり本年度ワーキンググループがスタートした場合,ジオ研は大島の自然に深くかかわるステークホルダーとして,速やかに態度を明らかにしたいと思います.そのためあらかじめ会員のみなさんの思いを知っておきたいと考えアンケートを実施いたします.
集計結果は 6/26 開会予定の総会で公表し今後の会の運営に役立てたいと思いますので回答の回収に御協力をお願いいたします.
・データは無記名回答として扱います.
・回答の締め切りは4月30日としますが,アンケートの性質上締め切り後に届いたデータも極力集計に反映します.
--参考--
裏砂漠の歩車道及び駐車場の整備に関する関野議員の質問と町の回答
(議会伊豆おおしま 第112号 2018年2月1日 より抜粋)
関野議員の質問
三原山裏砂漠の歩車道及び駐車場の整備について質問します。素晴らしい景観地である裏砂漠の絶景を、全ての観光客に、大島町が自信を持って「唯一日本に一カ所しかない裏砂漠」を体感して頂くことが出来れば、新たな観光客の増加と観光イメージアップに繋げる事が出来ると考えます。大島町は東京都・国に対し砂漠内の歩車道と駐車場整備の為の協議ご検討を頂き、要望書の提出を提案したいと思いますが、いかがでしょうか。
観光産業課長の回答
海ふる入口先の裏砂漠への進入路から橋を架け、第3種付近に駐車場を整備したら、日本で唯一「砂漠」と呼ばれている「裏砂漠」をバスやレンタカーなどの通行が可能になる。自由にあの神秘的な景色を見ることができ、SNS等で拡散していけば、一躍絶景の観光スポットになると思い環境省関東地方環境事務所に相談した。また、その様な事業を実施するにあたり、観光整備事業補助金の活用も可能で、東京都の補助事業との併用も都との協議次第では可能との事であった。
町長の回答
過去、幾度か要望したが、自然公園のハードルは高く、どうしても環境省は許可してくれなかった。が、近年若干規制緩和されて場所等の制限はあるが、比較的緩やかになったので、何とか実現の方向に向かって努力していく。平成30年度に各島におけるワーキンググループ、伊豆諸島全体会議としての小委員会を適宜設置し、平成32年度までを目途に取りまとめ、補足調査等を実施して公園計画を見直す、ということ。
--参考 ここまで--
○ アンケート
回答は質問項目の後に回答選択番号・意見等を記入の上,本メールの返信メールまたは適宜書面にて事務局宛てお願いします.意見欄にそれぞれの回答番号に応じた自由意見を添えてください.適合する回答番号がない場合は 「5.その他」 と意見欄の自由記述で回答願います.
質問
本件(裏砂漠の歩車道及び駐車場の整備)についてどのように思われますか.
番号でお答えください.
1. 賛成
2. 反対
3. 条件付賛成 (内容を意見欄に記入してください)
4. ジオ研は本件に関与しなくてよい
5. その他 (内容を意見欄に記入してください)
-----------------
回答番号を入力してください.
番号
____
以下に本件に関する意見を記入してください.(字数無制限)
意見 (自由記述)
____
--質問 ここまで--
参考図
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本アンケートについての武藤氏の補足(一部抜粋)
自然公園法に規制緩和があった訳ではなく、許可基準などが近年で緩くなったということはありません。ただ、これまでは「規制のレベルの高いところでは何も手をつけることが出来ない」と誤解されがちだったところ、公園利用の推進に資するもので、かつ周囲の風致景観との調和が図られるものについては「公園事業」という既存の制度の範囲で認め得るということを事実として情報提供するようになった、ということがあると思います。
今回の件ついてはまだ具体的な計画は検討されていない段階と思いますが、工作物の新築にしろ土地の形状変更にしろ、通常の許可申請の手続きでは、特別保護地区や第1種特別地域では学術上あるいは公益上の必要性が無ければ認められないので、許可を出すことはほぼ無いです。
一方、裏砂漠入口付近には「原野園地」という公園事業の計画が予め設定されており、公園計画上も「三原山の砂漠地帯を探勝するための基地として整備する」場所として位置付けられています。この園地事業の執行について町が認可申請を出し、国が認可するという形をとることで、園地(園路や駐車場などの付帯設備を含む)の整備が可能となるのが現状です。可能となると言っても、手続きには本省で設置されている中央環境審議会に諮ったうえで、執行内容について本省決裁をとることになりますので、当該事業が本当に適正な公園利用に資するものかどうか、規模が適切であり風致への影響が軽減されるものかどうかは厳しく審査されることとなります。実際の審査事項・基準は下記要領の第9,10に定められています。
https://www.env.go.jp/park/apply/parkworkers/01a.pdf
以上が制度上の話ですが、上記の手続きに入る前に、今後裏砂漠をどのように守っていきたいのか、どのように利用してもらいたいのかを地域できちんと話し合って考えることが最重要だと思います。
現状の「裏砂漠入口」の扱いはかなり中途半端で、車で入ってよいのかどうか、車はどこに駐車すればよいのか、どのようなルートを歩けばよいのかなどは利用者へきちんと示すべきだと思います。
もし入口前で車を止めて歩く利用を徹底するのであれば、少なくとも駐車場は必要になってくると思います。
あるいは、「裏砂漠入口」からのルートはごく限られた人向けの場所と位置付けて、基本は月と砂漠ラインを利用してもらうというような方針を決めるのもありだと思います。
いずれにしても、あの場所に整備を加えるべきかどうかだけでなく、裏砂漠全体の利用のあり方をどのように持っていくべきかの議論が必要だと思っています。
--武藤氏補足 ここまで--
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○ アンケート結果
本アンケートはジオ研会員あて一斉メール
【20180414ジオ研連絡(4月14日 06:12 メール送信)】
にて会員あて送信し他に電子メールアドレスを持たない会員4名中3名にアンケート用紙の手交にて回答を依頼しました.
回答はメール16通,書面 4通でいただきました. 他に巡検などの機会に口頭での意見を複数いただきましたが,意思の明確な表明としては扱いかねるため集計には算入しませんでした.以下に回答の内訳および意見の全文を掲載します.
回答数 20
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賛成 2
反対 9
条件付き賛成 5
その他 4
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1賛成(2/20)
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回答A1
番号 1 賛成
意見
多くのメディアが裏砂漠を取り上げ紹介している一方、一般の来島者が裏砂漠を訪れる手段がなく、強健者以外は実際のところアクセスできていない。月と砂漠ラインも来島者(レンタカー利用者)にとっては利用が規制されているためレンタカー会社の規制を無視した人だけしかアクセスできない。貴重な資源であればこそ、多くの観光客が容易にアクセスでき、かつ景観を損ねない工夫を凝らした環境を整備してほしい。ゴジラよりも永続的、かつ三原山山頂とともに重要な観光資源の柱の一つになりうると思う。
例えば、
① バスも入れる駐車場を山頂から見ると林の陰に隠れて見えないところに設置する。
② 裏砂漠が一望できるところまでの歩道を整備する
③ 駐車場にトイレを設置する。自然地域トイレについては環境省にガイドラインがある。カナダのロッキー山脈内の国立公園のトイレは周りの緑に溶け込んだ緑色の小さな小屋だったが、これらが道路横の所々に設置されておりとても印象深かった。
④ レンタカー会社が容認できる程度まで月と砂漠ラインの道を整備し、レンタカー利用者にも裏砂漠を上からも見下ろしてほしい
⑤ バス道路が裏砂漠内を走り抜けるようなものは山頂からの景観を台無しにするので反対。裏砂漠の全貌を見渡せるところまで誰でも容易にアクセスできるということが大切。
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回答A2
番号 1 賛成
意見
裏砂漠の素晴らしい景色を見ながら歩けたらしあわせです.
大島の観光に,新しい発展に,ぜひ進めていただきたいと思います.
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2.反対(9/20)
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回答A3
番号 2.反対
意見
裏砂漠の歩車道及び駐車場の整備推進の件には、反対します。理由は、関野議員も述べている「素晴らしい景観地である裏砂漠の絶景」が、歩車道及び駐車場を作ることで「現時点よりも損なわれる」からです。また今後、同様の事案が提出された時には拒むことが難かしくなります。そうではなく、違う方法を考えるべきです。たとえば、砂漠用の4WDのマイクロバスなどを準備して、特別許可を与え、希望者の方はそのバスに乗車して観光してもらえば良いと考えます。これからも、今ある豊かな自然と共存できる方法を考えて、観光が楽しめる大島になれるよう願っています。補足・映画、幌馬車(1939年)の舞台になったアメリカのモニュメントバレーは、約80年過ぎた今でも、まわりには人工物がなく、そのまま維持されています。でも多くの高齢者の方も観光に来ていました。以上です。
参考写真
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回答A4
番号 2 反対
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回答A5
(2つの立場で回答されていますが意見内容から反対に分類しました)
番号 2. 反対
番号 4. その他
意見
裏砂漠についての
1 私見
○裏砂漠、奥山砂漠の景観は手を加えずに維持すべき
・自然災害等で現状が著しく乱されない限り、自然の流れに任す
○裏砂漠自然景観恩恵受益の公平化(弱者に配慮・・・車両乗り入れ等検討)
○活用については住民の総意を尊重
・自然愛好団体、ジオ研、ジオガイドの会の総意に偏らないよう配慮
○裏砂漠トレッキングの勧めを奨励
2 事業を進める場合
・趣旨の明確性
・企画・計画の可視化
・維持・管理等計画性の裏付け担保
・裏砂漠自然景観恩恵の活用、受益の公平化(弱者に手厚く)
・住民の理解を得る
3 要望
・自然の保全・保護優先の施策
・裏砂漠自然景観恩恵の公平化(弱者に配慮)を図る
・車両乗り入れの規制
第一種特別地区内も原則、一般車両進入禁止、且つ弱者に配慮(要検討)
4 具体的に
・駐車場の整備
都道路上駐車事故防止対策として、都道砂漠入口の段差をなくし、進入左スペースに駐車場を確保
・景観上、歩道には柵を設けず、目印として杭のみ立てる
・車両限定通行許可施策も含め、第一種特別地区歩道の整備(弱者に配慮し車両許可も検討)
・特別保護地区境界に、保護の啓発用看板の設置
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回答A6
番号 2 反対
意見
まず、今まで入口が危険な状態のまま放置されていることに懸念を覚えていましたので、
入口を入りやすく整備することに関しては賛成です。
入りやすくしてしまうと、その先の「ここから先は車両進入禁止」
の先まで車で行ってしまう懸念があるのでこのままがいいという意見もあると聞きます。
だったら入って左のあたりを、コンクリで埋めるなどの人工的な処理をしない駐車スペースにして、
そこから先は車両進入禁止にして、歩いていくもの、とするのも一つの方法だと思います。
いずれにしても入口が今のままなのは、安全面でも景観的にも問題があると思います。
個人的には今車で入れているところまでは、車で入れるままでいてほしいです。
そこから先はダメ、を徹底するには、周知の仕方などでカバーできると思います。
むしろレンタカーも4Wを導入して、裏砂漠に行きたい人向けの貸し出しサービスをすればいいと思います。
しかし、どれだけの車が集まるのかにもよるとは思います。
あまりにも多くなって景観を壊したり、危険が増す可能性がでてきたら、
上記のように手前で車両進入禁止にするのも方法だと思います。
誰しもがお手軽にいけないからこその価値・感動、というのもあると思います。
しかし橋を架け、駐車場を作るというアイディアに対しては断固反対です。
橋を架けると書いてあるエントランス部分は、その先にある裏砂漠という大自然のすでに序章であり、
そこの情緒をなくして、人工物の先にいきなり裏砂漠があって、
しかも背後には駐車場があって、果たして今のような感動を人に与えられるでしょうか?
私だったら、張りぼてを見せられたような、かえってがっかりした気持ちになってしまうと思います。
人工物に囲まれた生活から解放されにくる都会の人は、
人工物の一切ない裏砂漠の大自然に魅力を感じています。
どうぞそのままにしておいてください。
観光の島としては、大量に観光客が来ることは願ったりかなったりなのでしょうが、
それによって景観や環境が壊されては本末転倒だと思います。
どのくらいの人数が適正範囲なのか、難しい判断だとは思いますが、
多ければ多いほど良い、ではないのは確かです。
それはこの件に限らず、大島の観光を推進していくに当たって、全般に言えることと思います。
自然を観光資源にしている大島が、継続的に観光の島でいるために、
その場所その場所のキャパシティやあるべき姿を感じ取って、丁寧に対応してほしいと願います。
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回答A7
番号 2反対
意見
ご無沙汰しています。アンケートについて
とにかく反対です。大島のかけがえのない自然それも日本唯一の裏砂漠です。人の手を入れる必要があるのでしょうか。人を呼ぶためと思われますが、ゴジラと同じく安易な考え方と思います。それよりも裏砂漠に行きたくてレンタカーを借りた人が車で行かないでくださいと言われるそうですがそれの方が問題です。駐車場まで長いです。解決してあげたいです。もう少しあまり歩けない人のためにカルデラの中を歩いたりと小さなルートを作ったらどうかと…結局あのせわしいバスツワーをこれからもやって行こうという考えでいると安易な手段を考えるのかな。ゴジラのように。
紙に書かないと何を言っているのかすみません、具タグたと
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回答A8
番号 2 反対
意見
道路などの人工施設は、造る気になればいつでも造れます。
しかし一旦造った後にやはりいらないといって撤去したとしても、もうもとの自然に完全に戻すことはできません。
だから、町民全体の意見を聴く場を設けるなど、かなり慎重かつ大がかりな手順を経て判断する必要があると思います。
現在はまだごく一部の町民しかこの構想を知っていません。
裏砂漠は、360度見渡しても自然以外のものが見えない荒涼とした広大な風景が人々の感動を得るのだと思います。
その風景を多くの人に見せるために道路を造ったのでは本末転倒です。
そもそも、今でもレンタカー以外の車は一応特別保護地区の手前までは進入できます。
それでいいではありませんか。
ただし、裏砂漠入口付近(バス停付近)に駐車場とトイレを造ることには賛成です。
都道から数十メートル裏砂漠側に入った、いちばん低くなった辺りが敵地でしょうか?
以上が意見です。
よろしくお願いいたします。
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回答A9
番号 2 反対
意見
いまでもSNSなどで知っている人は知っていると思う。
多くの人に見てほしいとは思いますが、かといって観光バスで
乗り付けてほしいとは思わない。
また、その後の維持管理などについて町の担当者はどのように考えているのかなど
もし作ることになったとしても、町役場の中だけではなく、広く議論したほうがよいと思う。
人工物がほぼない荒涼とした世界が裏砂漠のよいところなので、2車線道路および駐車場ができたら、だいぶ雰囲気が変わる。
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回答A10
番号 2 反対
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回答A11
番号 2 反対
意見
計画の全容が見えていない段階だが、今ある景観が大幅に損なわれる事は間違いない。
裏砂漠の魅力は景観だけではなく、その場所にしか無い視覚以外から得るモノが多い。
恐らくそれらも失われるだろう。
計画では”特別保護区域”まで安易に車で行ける様に考えているのだと思うが
その様になった場合を想像して欲しい。
繁忙期には観光バスが何台も乗り入れ、短い時間で裏砂漠を紹介する。
観光客は”見た事”だけで満足し帰っていく。
風を感じ、噴火の凄まじさを想像し、地球の息吹を感じる事は無いだろう。
この様な賑わいは長くは続かない気がする。
本当の自然を求める人は僅かかも知れないが、途切れる事がない。
山頂口駐車場に車を止め、展望台で三原山をバックに写真を撮って終わり・・・
これと同じ光景が繰り広げられる。実に勿体ない!
少しでも歩きカルデラの草木、流れ出た溶岩に触れて欲しいと思う。
しかしそれさえも時間の関係で求められない。
同じ光景が裏砂漠でも繰り広げられる。
ここまで、勝手な想像で私感を言わせて頂きましたが
この先は要望です。
何人もの方達が提案されておりますが、都道から入った所に駐車場とトイレは必要。
広さ的には、大島公園”つばきプラザ”前駐車スペース位で良いと思う。
そこから先は車止めを設置し
許可を得た車両のみ”特別保護区域”手前まで乗り入れ可とする。
(車道は作らず、要望が有るならば車椅子優先道路を一部整備)
いずれにしても”裏砂漠”と呼ばれる所以は
古くから火山と向き合ってきた島の方達とも深く関係すると思う。
この件はとても重要課題と思うので
幅広く島民の意見を聞くべきではないだろうか?
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3 条件付き賛成(5/20)
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回答A12
番号 3 条件付き賛成
意見
いつもご連絡ありがとうございます。
頂いたメールはとても参考になり大事なことをきちんと伝えて下さっていたので有難かったです。
環境省自然保護官の武藤さんのおっしゃる制度上の事だけではなく、今後裏砂漠をどのように守っていきたいのか、どのように利用してもらいたいのかを地域できちんと話し合って考えることが最重要だと思います。
というご意見には大賛成です。
ジオ研は重要な役割があると感じています。
私も武藤さんのご意見に賛成です。車道や大がかりな橋などは裏沙漠には似つかわしくないと思います。希少な景観だからこそ、そこに足を踏み入れるにはそれなりの規則というかマナーがあってしかるべきだと考えます。
それを周知徹底する方策を考えることも重要ではないでしょうか。まず経済ありき、ではなく、貴重な財産である地元の自然を大事にしている島民の姿勢こそ観光客が心底感動する「裏沙漠」になっていくのではないかと思います。結果、多くの人が何度も大島を訪れたいと思うのではないでしょうか? 以上よろしくお願いいたします。
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回答A13
番号 3 条件付き賛成
意見
日本随一の裏砂漠をたくさんの方に見て頂きたい。それには駐車場・案内看板(利用注意など含む) 場合によっては簡易トイレなどが必要と思う。 しかしながら、本来の景観を壊さない最低限度の入り口付近の整備にとどめ、定期的な管理・整備が必要と思う。今の現状だと車が入れる範囲などきちんと認識されていないので独自判断で利用されているのが現実だと思う。 素晴らしい裏砂漠の利用は今の景観があってこその島の宝になりうるので慎重な扱いを望みます。
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回答A14
番号 3 条件付き賛成
意見
<理由>
①現在が入場禁止の中、かなりの乗用車が入り込んで走行している
②月と砂漠のライン駐車場までの道路が狭く、レンタカーでの利用客には『止めた方が良い』と業者が 声掛けしている(実際の観光客からの回答があり、行かれなかったとの声多い)
③観光客用のトイレがない
④日本で唯一の砂漠の広大さを観光して欲しい
<条件>
①駐車場とトイレの設立
勝手に広範囲に走行されるより、駐車場を作り、きちんと禁止の範囲を明確にする必要がある
観光バスについては賛否両論・・・ウォーキング客と限定等引率であるならばUターン出来る広さが必要となる
あちこちで排泄をされるよりトイレの設置は必要 避難場所として考えての設置にするかは考慮
②車での侵入道路は設置しない。
非常用の鍵付停止帯を設置・・・急病人等の対応
以上です.
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回答A15
番号 3 ,条件付き賛成
意見
裏砂漠の環境は絶対に保護すべきものです。 しかしながら、その保護にはある程度人が関わることが必要と考えます。 (逆接的ですが、保護するためにはある程度の人工物や人の関与が必要)
その為に歩車道を設置し、それ以外の場所へのジープやバイクの乗り入れを厳に規制するなど、砂漠全体の保護や管理を永続させることお考えください。 また、その計画やデザインは重要です。できるだけ最小限がよいが、あの景観に沿うものとしてください。あの場所は、星の観察に絶好です。夜間はガイドが同行するなどを条件に利用されることをご検討ください。ただし、通常の街灯を設置することはNG、今後の観光に求められるものの一つは、適切に整備と管理された自然です。ジオ研はこれらの計画や管理に助言ができる立場にあると思います。
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回答A16
番号 3 条件付き賛成
意見
観光景勝地として、見やすくする方がよい。ただし、完全に道や第一保護地区以外を物理的に(車)侵入禁止にする。
他の場所も、観測、研究その他防災など 学術的・公的用務以外の(車)侵入禁止を強化したほうがいい。
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5 その他(4/20)
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回答A17
番号 5 その他
意見
個人的には一周道路付近の駐車場整備、トイレ設置ぐらいで十分だと思いますが、観光が主要産業の島であることを思うと、それ以上の整備もある程度は仕方がないのかなとも思います。
なので、「反対」とも「条件付きの賛成」とも言いがたくその中間という感じです。
ただ、今ある特別保護地区の看板まで舗装道路が通ったら上から見下ろした時も美観を損ね、人工物がない裏砂漠そのものの価値が失われてしまいます。ですのでもし道路を通すとしても、外輪山が見えない手前(木があるあたり)までにしてほしいです。
また、道路を通す場所にもよりますが、強風でスコリアが飛んでくる場所でもあるため舗装道路上にスコリアが積もったら、車の走行は危険なのではないかということも気になります。
そして道路を作るだけでは、観光客は増えないと思っています。
大砂漠の方まで毎日バスを運行してくれるのか?(経営的に可能か)
霧や強風の時に観光客の安全はどう確保するのか?
どこに、どうやって売っていけるのか?
どんなに裏砂漠が素晴らしくても、そこが人で溢れていたら魅力は半減すると思います。
どんな見せ方をするのかも考えないと…
ということで、道路を作る前に、まずはみんなで「裏砂漠の価値は何か」の共通認識を作り、それを活かす方法を、様々な角度から考えてみることが必要だと思います。
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回答A18
番号 5 その他
意見
アンケートに付いて。回答。難しいです。孫や、島外からのお客さんを連れて何度か行きました。皆大変喜んでくれました。皆に観て貰いたい気持ちも充分に有ります。でもあそこに、どんな風に、何処までなのかわかりませんが、道路が出来るのはどんなものなのかと、思う気持ちと、足が悪くなった今、歩いて行けない自分が、道路が出来たら又行ける。足の悪い人達にも観て、感じてもらえる、という思いと複雑です。後、人が簡単に入る様になった時の自然破壊や、ゴミや、トイレやそんな事も頭に浮かびます。賛成とも、反対とも言い切れません。中途半端で、一個人としての意見しか、回答出来ずすみません。後、ジオ研は、絶対関わって行くべき、行って欲しいと思います‼️私は何もわかりませんが、専門的な所でも島の自然を守りながら、良い方向に導いて貰えるよう皆さんにお願いしたいと思います。勝手な事を言いましたが宜しくお願いいたします。
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回答A19
番号 5 その他
意見
賛成でも反対でもない立場からの意見として。
火山灰の砂の感触、踏みしめる音など、また、独特の植生の表情の豊かさ、歩いて足で、手を下ろして触れて味わってこその場所。歩きながら、ふと、しばらく無言になり味わう印象は、多くのそこを訪れた人が共感するものではないかと思われる。静けさの中での鳥の声が守られている事も魅力として大きな所で、その点はよりアピールしてよいのでないか。都会の喧騒の中で得難い宝。自動車の走行音にかき消されるのはもったいない。
まずジオ研の範囲でも多様な意見が出ていると思われる。それを手始めに、多数の町民から意見聴取を充分にしながら、島全体にとっての裏砂漠がどういう所か、観光資源としての他の側面も学ぶ機会となれば望ましい。
人工物の違和感、実際の工事箇所だけでなく、工事に要する予備的スペースなどで景観を損なったり、火道の可能性があるルートに何かしらの影響や、自然の精微なシステムに損傷を与える可能性はどうなのか?
T字路正面で夜間に強いライトを当てられる街路樹が弱ったり枯れたりしているのに気付いたことは少なからずある。周辺樹木への配慮として、夜間の電気のつけっぱなしに注意を促す張り紙のある宿泊施設に島外で滞在したこともある。道路ができる事で街頭が増える事、夜間の立ち入りがしやすくなることへの制限がなければ起きうる問題のモラル面での幅の拡大の可能性も大きくなる。
島外から裏砂漠の景観や、裏砂漠での自然体験を求めて訪れる人が、プロモーションビデオ等の映像枠から見えない部分が、利便性のために人工的に整備されている事を望むかどうか、と言う事も問いかけても良いかもしれない。
体力により、大なり小なり頑張って歩いて体験する裏砂漠、その体験を大切に思い出や写真として持ち帰っていただけていると現状を思えば、手軽になると体験の価値や深みは軽いものにもなりかねない。大切に体験しようと思わない観光客のレベル低下も危ぶまれはしないか?
今ある人工物をより自然で、美的に質の高い物にし、歩いて楽しむための景観的クオリティを上げる事が、自然を守りつつ上質な観光体験を提供することに繋がるのでは、と思う。
手軽な観光を求める人と、そこでしか出来ない体験を求める人と、ニーズの違いは大きいと感じる。交通の利便性が悪くはないため、そこのターゲット次第での落差は大きい。今どういう人が来ているのか? 今後どういう人に来て欲しいのか? ある客層を選ぶ事は、これまでの客層を失う事にならないか?
一度来てもういいや、でなく、また来たい、次はもっと先へ、とか、もっとゆっくりしたい、に繋げられる、クオリティの向上に繋げるべく、充分な調査、検討が必要。
徹底的に考え尽くされ、最新の、またはより新しい「発想」建造物に限らず、システムやルールなどを生み出し、そのプロセス自体が「大島!行ってみたい」になる、となるのが望ましいと思われる。
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回答A20
番号 5 その他
意見
個人的には分りません.ただ武藤さんからのメールを読み,ジオ研総会にていろいろな意見を出し合う中で方向が見えて来るように思います.大切な砂漠をみんなで考えたいです.
---回答ここまで----
参考写真
都道一周道路付近
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車両進入禁止標識付近
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裏砂漠北部エリアより南西方向を望む
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櫛形山南東斜面から東方向を望む
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櫛形山南東斜面
