押利鰤子です。
別れという言葉には様々なイメージが湧きますよね。
恋人との別れ、友人との別れ、家族との別れ…。
切なくも美しい瞬間が詰まっています。年齢を重ねるにつれ、それぞれの別れには深みが増し、涙もまた深くなるのかもしれません。
街角で見かける別れの光景は、いつも私の心を揺さぶります。
大人の男性が背中を低め、優しく微笑む女性と手を振る場面。
一瞬でその二人の関係が見えて、涙がこみ上げてきます。年齢を感じる瞬間です。
別れるとは、時間に縛られない特権。
街角で見かける別れの瞬間は、本当に美しいのです。
それは、年齢を重ねたからこそ感じられるものでしょうか。
若い頃、私も何度も別れを経験しました。
ただし、恋愛関係ではなく、友人との別れや仕事仲間との別れでした。
その時は悲しみよりも新たなステージへのわくわく感が先行しましたが、今思えば別れることの意味と重みを理解していなかったんだと思います。
年齢を重ねると、人生は別れの連続だと感じるようになりました。
友人たちは結婚や仕事で遠くへ旅立ち、同僚たちは転職や引退で別の舞台へと進んでいます。
そして、親や家族もいつかはいなくなってしまう。
それが現実なのです。
「別れ」には寂しさと同時に、過去からの解放や新しい出会いへの期待が宿っています。
それは年齢と共に変化するもので、別れるたびに心に鋭さとやさしさを添えてくれます。
街角で見かける別れの瞬間を見るたびに私も涙がこみ上げてきますが、それは自分自身と向き合う機会でもあります。
過去の自分とお別れし、心に余裕を持って新たな一歩を踏み出せるのです。
年齢を積み重ねることで、別れは必然となるものです。
しかし、その別れには必ず新たな出会いと成長が訪れます。
涙を流すこともあれば笑顔があふれることもある。
そんな別れを大切にしたいと思います。
私は本業として介護職で働いています。
ふたつの顔を持ちながら、別れや涙について書くことができるのは、心の豊かさがあるからなのかもしれません。
別れは痛みを伴うこともありますが、それは新たな旅立ちの証でもあります。
街角で見かけた別れの瞬間から感じる切なさや美しさは、年齢を重ねることでより深まっていくのです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
さようなら。
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