萌 木 ひ ろ み 展

萌 木 ひ ろ み 展…10月4日(木)~13日(土)
　　　◯6日(土)16時～パーティ◯



現代社会では異端という定義がよく分からなくなって来ている。

60～90年代における我が国のオリジナル文化と言うのは～
欧米諸国の文化を取り入れ吸収して吐き出された賜物である。
異端と言われある種、後ろ指を指され続けて来たものも、
やはり所詮、欧米の模倣でありつつ、生き存えてきたが故に、
分かり易く、マニアにとっても身近にニンマリと耽溺の海に浸れる垂涎の的であった。
しかし、2000年に入ると情報社会が進化を遂げ、
所謂全世界的な情報革命と呼べる出来事と共に全人類の生活、心理、行動も大きく変わった。
これは便利が良くなると同時に「全人類PC画面に釘付け」を示す。依存である。
過去に依存社会等というものは無かった筈である。この社会での異端とはいかであろう。

さて、2008年のリーマン・クライシス以後、2011年の大地震を経て今に到るが、
正に2009年頃から作家活動を始めた～
萌木ひろみ～の生活、心理、行動から湧き出るイマジネーションの潮流は～
この危なっかしく朧げで世知辛い世の中から抽出されるものであり、
この高度情報化により、過去50年位の情報を一挙にかいつまんで吐き出されるものである。

そう言った事を踏まえ、観て頂き、色々な意見も聞いてみたいと思う若い作家の一人であり～
又、描かれるタブローは、精神的な異端者の一途を辿りつつある。