中村鱗展 ~ Never Let Me Go ~
→2017.11.24~12.2
<11月25日(土)15時パーティ>
◆油画、木炭画を主に描くアーティストの恒例の展覧会。
2013年から毎年、オーソドックスながら趣向を凝らした展開をしている。
自身の生き様、魂、嗜好がじわじわと来る拘りの空間となる。
会期中は無休。是非お愉しみ下さい。
□◇□◇□
見渡せば、ディストピアなのかなと思いつつ、現実の生活は、グリーンネックレスが風に揺れ、猫が鳴き、砂糖の焦げる香りが台所からたつ、穏やかな時間が流れています。
ここ2年くらいでしょうか、自分にとっていいなと思う絵は、キャンバスから筆を通り、自らの身体にまでに距離感がある、幽体離脱して遠くから眺めるような感覚を覚える作品なのではないのかという気がしています。
距離感のある作品とは、過去・現在の体験や、影響を受けた色々なこと、未来へのバトンという使命……、それらを内に秘めるほどに絵が重層化していて簡単には近づけない、畏怖さえ感じさせる優しい孤独な作品です。上手く言えませんが、第三の世界をのぞいた気になれる、でも「鍵は開いてるからいつでも好きな時に入っておいで」と迎え入れてくれる大らかさを持っているものです。
そして、歳を重ね、死に向かっていくのに、あの世に持っていけるのは記憶だけだと実感するようになりました。わたしは愛や友情、心を駆け抜けた嬉しいことや悲しいことといった、かけがえのない大切な記憶を描いていきたいと思うに至りました。
今回は、写真家Ayako Fukusakoの「ホテルシリーズ」に着想を得て、非日常のシェルターであり、体だけはひとりきりにならない場所『ラブホテル』を題材にした、油彩と木炭画。もう一つ、自身の回りをモチーフにした『まいにちにっき』シリーズを展示します。
ご高覧頂けたら幸いです。
中村鱗 □◇□◇
写真協力: Ayako Fukusako
会場音楽: Guiggles(Rose de Reficul et Guiggles)編集
『まいにちにっき』シリーズの1点
→2017.11.24~12.2
<11月25日(土)15時パーティ>
◆油画、木炭画を主に描くアーティストの恒例の展覧会。
2013年から毎年、オーソドックスながら趣向を凝らした展開をしている。
自身の生き様、魂、嗜好がじわじわと来る拘りの空間となる。
会期中は無休。是非お愉しみ下さい。
□◇□◇□
見渡せば、ディストピアなのかなと思いつつ、現実の生活は、グリーンネックレスが風に揺れ、猫が鳴き、砂糖の焦げる香りが台所からたつ、穏やかな時間が流れています。
ここ2年くらいでしょうか、自分にとっていいなと思う絵は、キャンバスから筆を通り、自らの身体にまでに距離感がある、幽体離脱して遠くから眺めるような感覚を覚える作品なのではないのかという気がしています。
距離感のある作品とは、過去・現在の体験や、影響を受けた色々なこと、未来へのバトンという使命……、それらを内に秘めるほどに絵が重層化していて簡単には近づけない、畏怖さえ感じさせる優しい孤独な作品です。上手く言えませんが、第三の世界をのぞいた気になれる、でも「鍵は開いてるからいつでも好きな時に入っておいで」と迎え入れてくれる大らかさを持っているものです。
そして、歳を重ね、死に向かっていくのに、あの世に持っていけるのは記憶だけだと実感するようになりました。わたしは愛や友情、心を駆け抜けた嬉しいことや悲しいことといった、かけがえのない大切な記憶を描いていきたいと思うに至りました。
今回は、写真家Ayako Fukusakoの「ホテルシリーズ」に着想を得て、非日常のシェルターであり、体だけはひとりきりにならない場所『ラブホテル』を題材にした、油彩と木炭画。もう一つ、自身の回りをモチーフにした『まいにちにっき』シリーズを展示します。
ご高覧頂けたら幸いです。
中村鱗 □◇□◇
写真協力: Ayako Fukusako
会場音楽: Guiggles(Rose de Reficul et Guiggles)編集
『まいにちにっき』シリーズの1点