10年前の良く晴れた日の午後の事。
花粉症がひどい自分は事務所でせっせと書類作り。
そう、3月11日のこと。
突き上げる揺れ、ありとあらゆるものが揺れ、自分が揺れているのか、窓の外が揺れているのか、はたまたその全てか。
尋常ではない事を察する。
事務所の中の物が落ちたりは無かった。併設された通所利用者には意外と混乱がなかった事を覚えている。
若干拍子抜け。そんなものなのか?
利用者家族から携帯に着信。しかし、途切れ途切れで、内容が分からないが、5〜6回の内容をつなぎ合わせると、『今外出しているから夫の様子を見てきて』との趣旨ととらえた。
『こんな事もあろうかと思って、玄関は施錠してあるけど、裏口から回ってもらったら、窓開けてあるから!』
この御主人は難病で四肢に麻痺があり、うまく体を動かせない方。
なんとかお邪魔し、無事は確認してご家族様に報告。
『動けない事は、様々覚悟する事なんですね。』と悟ったかのように、一緒にがなるTVを見ながらポツリと言っていたのが印象的。
TVより様々なものが映りますが、入って来ず気の利いた言葉も見つからず、何も言えなかったのを覚えています。
黙祷。
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