さて東急7000をさらっと仕上げたかった何かの2回目です。
前回車体側の加工が終わって仮組までしました。
ここでちょっとだけ実車のお勉強。
KATOのプロトタイプが東洋10次車。ヘッドライトケースがFRP成型の最終ロットで製品では東横線の8連時代が再現されています。
東横線と言えば急行もそうですが日比谷直通なんかに転用できるかなーなんて思ってたのですがそう現実は甘くないようで。
東洋の10次車で8連の車が今回の製品の元ネタとなった7046F+7060Fのみで他の編成に化かすにはライトケースの交換だったり日立車に改造しなければいけないなどなかなかハードな工作が要求されることに。
さすがにそこまでの気力はなかったのでじゃあもっと前の年代にすればいいじゃないかということで今回は桜木町方の2連である7046Fの登場時4連を再現していくことに。
この7046F1964年の田園都市線長津田開業時に用意された車で開業記念列車にも使用されたそうで。
検索した限りでわかった仕様が
・床下はグレー
・ホロつき
・運行番号表示は札式
・アンテナはもちろん無し
といった感じ。今回はこのポイントを押さえて加工して行こうかと。
まずは床下のグレー化。床下機器は普通に分解、P-Ⅲ台車も比較的簡単に分解できたので台車枠とブレーキディスク部分をそれぞれグレーで塗装。
ブレーキディスクは塗装後にディスク面の塗料をはがしてメッキを復活。
次に全く手をつけてなかった屋根は元々あったアンテナを配管ごと撤去、手すりとヒューズボックスまでの立ち上がりの配管をさらっと別体化して屋根はサフ500を下塗りして屋根のざらざら感を再現。
当時の写真を見る限りだとかなり白めの塗装だったので艶消しの白をベースにすこしグレーを足した色で塗装、ベンチレーターは目立たせたかったので白をそのまま塗りました。
塗装後に配管に色指しして屋根は完成。
次に車体の塗装ですが当時の写真を見る限りだと今と比べて非常に白っぽい銀色で写っています。それを再現するためにまず下塗りでつやあり白を塗ってからガイアのステンレスシルバーを吹き付け。
で仮に窓とかはめてみたのがこちら
色調としてはアルミ車に近い感じですがしっかり艶も出ていて当時の独特な銀色の感じが出せたかと。
続いて前面床下の表現。製品のままだとKATOカプラーしかついておらずさすがに車体と釣り合わないと思ったので手を加えてみました。
連結器本体は鉄コレのダミーカプラー、向かって右側のジャンパはRC阿波座の弘南用エッチングパーツ、右側のホース類は台座をプラ板から作ったうえでTOMIX東急5000用分売パーツと銀河のエアホースでまとめました。
床下に一緒に成形されている乗務員ステップもかなり大味な成形だったので切り取ったうえでトレジャーのエッチングに交換、ついでに手歯止めも追加しておきました。
この後は組み立てと細かい表記類の再現。当時はパンツマークではなくTKK表記のプレートがついていたそうなので自家製ステッカーで車番と一緒に作成しました。
さらに上の写真ではすでに施工済みですが前面裾の台枠が露出していた部分と側面のユニットサッシの枠、前面ライトケースと標識灯にグレーを色指ししておきました。
運行番号表示はGMステッカーの文字部分だけ切りだして内側に貼り付け。行き先表示幕はプリズムに張り付けるだけだと外板とツライチになるのがかっこ悪かったのでプリズムを一段削ったうえで表から幕と同じサイズに切りだした塩ビの窓セルをかぶせることで実車のように窓ガラスの内側に幕があるように見えるように加工。
というわけで
東急7000系10次車7046F1964年仕様完成です。
未加工の車と比較。前面床下のディティール追加がなかなかいい感じに決まってくれました。ステップや手すりもわりと綺麗にいけたので満足。
車庫モジュールに並べてみた図。ライト光るんで今度は通電状態で撮りたいっすね・・・
ってなわけで7000系4連が完成したわけですが製品は8両セット。あと4連残ってるわけで。
今回は登場時を作ったので次は最末期でしょうか?
次は趣向を変えてこんなものを・・・?
それではまた。
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