マネキン人形

つらぬかれた鎧
ほとばしる血しぶき
既に映画並み

救われるものはみな
手の中にあった
はずなのに

割り切れない数字のように
いつまでも
その答え探してしまう

もう今が
リアルか夢か
それも知らなくて良い

光より速い影が創り出す

アタシはマネキン人形
着飾るの慣れてる
アンタもマネキン人形
ホントの心見せてよ

雲に叫ぶ

よどんだマーブル
回る回る
風が匂いを
運んでくる

ドラムロールが
身体に響く

この思い
どんな言葉にすればいい
この心
どう見せたらいい

やがて来る雨と共に
止められない時と共に
洗い流せと

どうしてそんな色なの
どうしてすぐに変われるの
どうしてそこで待ってるの
どうしてボクを見てるの

聴きたい曲

イヤホンから漏れる
車内で流れる
好きな曲
たくさん

散歩に行くとき
ご飯食べるとき
フェイバリット
ルーティン

生きてるって
心みたされる

けど

聴きたい曲と
ちょっと違う

どんな音でも
どんなメロディも

キミの瞳が
アナタの心が
唄を奏でる
それが

石ころに

丸く平べったい
すべる波紋は
バベルのよう

広がっていく
つかの間
天辺は
いつもと同じ

それでも
何度も
夢のよう

匂いと
振った手にまわる血液
忘れそうだ

思い出したくないことは
思い出さない
今でも
水面に建つ
はるかなバベル

思い度数

あるとき
自分に名がついた
未来へ一歩
うれしい想い
輝くひとみ

あるとき
他にも名がついた
何のために
区別や整理
にじむなみだ

全部に名があり
全部がデータ
数字は全てを
つくりだす

愛情、幸せ、快適、不快

今のアタシの思いは何度
数えてないでホント見て
数値じゃない
アタシを