ひとつまみ

ほんの“ひとつまみ”で
 いろんな味になるかも・・・

舞い、下りる

2021年06月18日 | ひとつまみ
見えなくなった
だれでも
白い羽は
かすかに叫ぶ

歓喜の音は
車に消され
たったの一枚も
そこにない

人をけなして
人をほめて
作る居場所

電波の中でも
自分はいない

もがれた羽を
探しに行こう
舞いながら
ココにあると
下りてきたんだ

ポテチ1まい

2021年06月16日 | ひとつまみ
どうせDVDとか見てんでしょ
お菓子とか食べてんでしょ
麦茶流し込んでんでしょ

こんな雨の日に
約束守れないよね

ひとりたたずむ
駅の改札
すり抜ける影

スマホは見ない
見たくもない
良い訳しか
本当のあんたじゃないもん

も少し
ここにいる
したら帰るよ
息だけ残して
熱だけ残して

帰りにコンビニで買う
ポテチ
きっと素敵な味だ
はじめの1まい

東にむかって

2021年06月15日 | ひとつまみ
こんな小さな点
ひとつひとつ
たどれば必ず線になる

こんな小さな音
ひとつひとつ
歌えば流れる曲になる

こんな小さな夢
ひとつひとつ
見てれば綺麗な色になる

どんな小さな自分
いつもいつも
触ればそこに花が咲く

見えてるものは
つながって
見えないものも
つながって

ずっとアタシを運んでく
明りさす東にむかって

フタ

2021年06月12日 | ひとつまみ
夜が明け光さす
トーストにたっぷりのジャム
何気ない流れ
何気ない時

陽が落ちて闇が舞う
パンドラが語り掛ける
見たいもの
見えぬもの

なにも開けなくていい
なにも閉じなくていい
ただ生きるために
自分であるために

だから
ジャムのフタは
軽く締めておいて

ふれる言葉

2021年06月09日 | ひとつまみ
届かなくなって
見えなくなって
心は無色になってく

電波ごしになって
細切れになって
人は透明になってく

んな感じ嫌う大人が
んな感じ組み立てる

いつのま
無色のブロックに
囲まれた

逃げ出すカギは
たった一言
その言葉が
今見えなくなりそだ