HITO-OMOI(ひとおもい)

ひとを、ひととき、ひとへに想ふ短歌がメインのブログです。作歌歴約二十年、かつては相聞(恋歌)、現在は専ら雜詠です。

スポーツ短歌

2008-05-16 17:05:00 | 短歌
先日、自作短歌が3千首を越えました。足かけ8年ですが・・。多分、半数以上が、相聞なのですが、笑ちょいと、スポーツを詠った歌をまとめてみました・・。

楕円球消えろとばかり冬空に蹴りだす君の脚線美かな


ロスタイム最後の力でスクラムを押した右肩芝生に落ちる


涼し気に抜き去りトライ取る君のヘッドキャップはあくまで白い


楕円球若き力で奪い合う拳を握る寒いスタンド


大量の得点差になほ飽き足らずペナルティ得て蹴る楕円球


スクラムの証たる耳持つ君の窮屈そうなセカンドジャージ


秋空に高く放たる楕円球はばたくやうにラガーは競へり


ひとり抜きふたりを躱しラストパス右ウィングの奴は放てり


ノーサイドの笛鳴り止みて勝敗は籤が決せり花園は雨 --高校ラグビー大会--


トラックを全力疾走了えた君風探すよに深呼吸する


汗の数だけ重くなるミサンガをした君バーを楽々超える


心にもハチマキをして号砲とともに弾けて飛び出した君


運動会一人も抜けず悔しさの夜は両膝立てて眠れり


内転筋すみずみ断裂すれどなほ曇り残さず磨くスパイク


テープ無きゴールに辿り着き了へば四肢に掛けたる水乾きをり--高橋尚子、名古屋国際のゴール--


ストレッチを黙し続けるアスリート跳ぶのがこわいと肉に告げらる


フットサルコートの毛羽立ちオゥンゴールの記憶もやがて焼却処分


銀杏の青き実高く生れてゐる蹴球スコアレスドローの翌朝


倒れこむ中田英寿鎮めゆく芝生の深さ二七粍


三浦和良(キングカズ)汝が右脚に反則を浴びつ叫びつ傾けど撃つ


立行司式守伊之助砂塵舞ふ刹那軍配西へ翳せり


名古屋場所開きをる夏深川の尾車部屋の表札輝く


ダグワドルジ否や日下開山はのこつたのこつたさても残らじ --朝青龍の本名=ドルゴルスレン・ダグワドルジ--日下開山=横綱のこと 


篭球のコートに集う大男サラブレッドの脚でジャンプす


鋭角に三角形を描きながらパス果てしなき篭球を見る


とりどりの内角の和を描きながらどっと攻め打つダンクシュートよ


ボクシングジムで素振りをする君の明日の拳は乾いているか


セコンドがリングに投げ入れたるタオル踏みにじられて濡れそぼつとや


忠魂碑屹立したる公園に子らの声なくゲートボールの音


てっきりラグビーが断然多いと思ったら、陸上も多い事に気付く・・・レベルをとわずストイックなところに魅かれますね、陸上は。野球は・・もう、自分にとって過去のスポーツなので、ここには載せなかったのですが・・さて、昨年からジムに通いだして14か月経過しました。なかなか30分以上は走れないです。しかし、2年目に入ってから、ややランナーズハイらしきものを走り始めて20分過ぎから感じることが、たまにあるのです。さて、そのトレッドミル・・ご存知の「ランニングマシーン」のことですが・・goo辞書で検索すると・・tread・mill 踏み車 ((かつては懲罰用)); (the ~) (昔の)踏み車の刑; 退屈な仕事とあります。おぉっ、まさに、ピンポンです。私にとり、トレッドミルは、半ば修行です。しかし、苦痛でくじけそうになった時には、必ず君の顔を、笑顔を思い出すことにしているのです。 



たどり着く日は何時ならん浮かべつつ薫風(くんぷう)知らぬまま走りをり  
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