2022年に没後100年を迎える森鴎外。森鴎外が文壇に再デビューした明治四十二年末以降の全創作(小説、戯曲のみ)を時系列に読んだメモ。(テキストは『鴎外全集(岩波、1971~75)』)
女がた(T2)・・宿の女中に毎度手を出す富豪の老人を女形になってやりこめる戯曲。これは楽しい。
護持院原の敵討(T2)・・子と弟と恩人が父三右衛門の仇討ちで方々行脚の末、本懐を遂げる話。鴎外の筆がキレキレに冴えわたる。子宇平の離脱の思いとその際の弟九郎右衛門の表情が印象的だ。
*12巻と13巻は、翻訳とその解説のみの収録であるため対象外。(未読)
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