ずっと観たいと思いつつ機会を逃していた映画「マザーウォーター」を、やっと観ることができました。小林聡美、もたいまさこ、市川実日子、この三人が出演していて、何気ない日常をテーマにしたゆるい作品であれば、絶対に私の好みの映画に違いないと思って観たら、やっぱりその通りでした。
同じようなメンバーやテーマで作られていた「かもめ食堂」「めがね」も私は観ていますが、私としては「マザーウォーター」が一番よかったです。これといったストーリーはなく、断片的に淡々とした日常が映し出されるだけの静かな映画ですが、その風景だとか人の動きとか、会話の間の感じとか、懐かしいような心地好さがあって、観ているだけでとても気持ちよくなれました
あまりの気持ちよさに、途中ウトウトしかけましたが それは退屈な映画を観た時のウトウトとは違います。ウトウトした状態で、その映画の風景の中に溶け込んでしまいそうでした。ただ、起承転結のハッキリしたストーリーを期待していた人にとっては、とても退屈でつまらない映画に思えるような気がしますが、私はこういう、何気ない日常をテーマにしたゆるい映画が大好きです。