なんとなくスピリチュアルブログ

かわいそうなゾウ

両国にある江戸東京博物館で、「かわいそうなゾウ-戦時中処分された動物たち」という特集展示が、11月26日まで 開催されていることを知った。これは、昭和18年8月、戦時下の措置として、上野動物園の猛獣が薬殺などで処分され、そのときに処分された猛獣の剥製や、絵本「かわいそうなゾウ」で知られるゾウの牙、そして、この事実を知った全国の子どもたちから寄せられた手紙などが公開されているらしい。

本により知られている「かわいそうなゾウ」の話は、いつ思い出しても平常心を失うほどに、激しく感情が揺すぶられる。この出来事に関しては、悲しいとか、可哀想だとか、そういった言葉で表現できるような感情レベルは、私の場合、完全に通り越している気がする。

何故、罪もない動物が処分されたのか。それは爆撃により檻が破壊され,大型の動物や猛獣が街の中へと逃げるのを防ぐためだった。処分対象となった動物は、ライオンやチータなどの猛獣と大型動物のゾウだった。ゾウ以外の動物は毒入りの餌を与えられ、疑うことなくそれを食べ、死んでしまった。でも、賢いゾウは、毒入りの餌だと気づいて、それを食べようとしない。ならば毒薬を注射することも検討されたが、その厚い皮膚には、毒薬の注射も打つこともできない。そして最終的には仕方なく、餌を与えない、つまり餓死させるという一番辛い方法を選択せざるを得なかった。


そんな中、いたたまれずこっそり様子を見に来た飼育員の姿にゾウは気づくと、空腹でふらつく身体で立ち上がり、餌をもらうために一生懸命芸をしてみせるのだ。芸をすれば優しい飼育員さんから、それまでのように、必ずご褒美に餌がもらえると思ったからだ。

そんな悲しすぎるお話だった。

とりあえず今の日本の動物園にいる動物は、こんなひどい目に遭って殺されている動物はいない。でも、人間の勝手で捨てられ、保健所なとで処分されていくペットは数限りなくいるし、人間が快適に便利で暮らす環境を作るために、住む場所を追われ、生きていくことのできなくなった野生動物もたくさんいる。人間の都合で殺されていく動物のことを考えると、私の感情興奮レベルはMAXに達してしまう。

このことに関しては、極悪非道な殺人犯による殺人事件や、悲惨な戦争のニュースを目にした時より、もっともっと強い怒りとか悲しみとか、そんな抑えられないような感情が湧き上がってくる。こんなに激しく心が揺さぶられることの意味を知りたいと、私は今まで何度も思ってきた。これは私にとって、かなりスピリチュアルな意味を持つような気がしてならないからだ。でも、これといって手応えのある気づきは得られなかった。でも、そろそろ来るかな、という予感もしている。そうでなければ、これだけ激しい想いがありながらも、無駄に感情をくすぶらせるだけに終わってしまう。

江戸東京博物館のこの展示会は、秋になったら行ってみようと思っている。


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