何歳頃からだったかな。
私はかなり小さい頃から、
人は死んだらどうなるんだろう?って考えたり、
死んでしまったら、この自分はいったいどうなってしまうんだろう??
なんてことを時折考え、結局答えは出ないのだけれど、
やっぱり死は怖い。という想いを心のどこかに押し込めて生きていました。
それでも歳を重ねていくうちに、私なりの納得の仕方を身に着け(霊界の存在を信じるといったことなど)今は子供の頃ほどの怖さはなくなってはいるものの、やはり死は怖いです。
霊界の存在を信じてはいますが、0.001%位は、もしかしたらないのかもしれない、という、余計な不安は残っています。
それは、自分の意識や存在が消えてしまう、という怖さです。
この私のように、霊界とか天国とかあの世的なものを信じている人は、そんなに多くないことは実感としてわかります。
信じられないけれど、あるといいな、と考えている人は、たくさんいそうな気もします。
霊界なんてものはなくて、死んでしまったらそれまで、と考えている人もけっこういそうだな、というのも実感としてありました。
しかし、死が怖いとか怖くないとか、そもそも考えたことがなく、死は別に怖いとは思わない、という人物が、意外にも長い付き合いの友人にいたのです。
彼女は私と違って、目に見えない世界への関心は薄い人であることはわかっていたので、長い付き合いの中でも、あまりその手の話題には触れないようにしてきました。
でも、改めて彼女の死生観について触れてみたい気持ちになったのです。
死が怖くないなんて、私にとっては信じられない衝撃でした!
そこで私は、
「じゃあ、今この瞬間銃弾に打たれて死ぬことになっても怖くないの?」
と聞いてみたら、
「今死ぬのはまだまだやりたいこともあるし、悔いが残るからそれは嫌だけれど、死ぬことに関しては別に怖くはない」というようなことを言っていたのです。
なるほど。彼女の考えが及ぶのは、死ぬ瞬間の想いまでなんだ。
だから考えが及ばない範囲にある死については、なにも考えられないということで、言葉を変えれば「死は怖くない」ということになるわけだ。
死が怖くないなんて、よほど修行を積んだ人しか言えないことかと思ってたけれど、彼女のように、死について特に考えない人もいれば、お年寄りでもけっこういますね。
いろいろな考えや人生経験によって、死は怖くないと思っている人が、世の中にはたくさんいるのかも、と思ったら、意外と「死が怖い」なんて言ってる方が少数派だったりするんじゃないか、という気にもなってきました。