gooブログにお引っ越ししております!

趣味の楽器、旅など徒然に語っています。

フラッシュライト検証記15

2023-04-27 22:38:05 | フラッシュライト
母に、目覚まし時計のセッティング方法と時計の読み方を教わりました。セッティングが終わると、細長い赤いボタンが飛び出しました。機械好きな私は、これを押してベルを止めるのを楽しみに、眠りました。
朝が来て、目覚ましのベルが鳴ると止め、自発的に灯りを点けるようになりました。
「おはよう。お母さん、点けるよ。」
母に筒先を向けました。クリーム角ボタンが暗闇に映えていました。指先をピクピク動かして遊び始めました。
「ボタンくにゃくにゃだね。」
母に、指先を触ってもらいました。その日によって真上から押したり、脇を挟んだり、四隅のひとつを押さえたりして、飽きることなく、半押ししました。スライドが固定すると、全押ししました。半押しと同じく切り替えがスムーズになり、しっかり常時点灯出来ていました。
雨戸、ガラス戸の開放、蚊帳、寝床の撤去まで、フラッシュライトは手元照明に大活躍しました。
「いちばん上だと、おいたしながら照らせるね。」
指先を広げたり狭めたり、動作をしながら、母に話しかけていました。
作業が終わると、左手の平で筒先をかざしながら、親指と人差し指でボタンを半押し挟みました。
「ほら、きれい。」
「透けてるね。」
「消していくよ。」
ボタンを全押ししてから、指先を緩め、半押しで止めました。
カチッ
「どんな感じ?」
「ガクッとして、チラッとした。ギューッ。まだ押せる。点いてる。はじめに点くところ。」
指先を緩め、半押しで止めました。
カチッ
「どんな感じ?」
「くにゃくにゃ。ギューッ。」
全押ししました。
「ボタン隠れんぼしてるね。」
「指、離すよ。」
パチン
「いい音。」
消灯させ、卓袱台下に置きました。洗顔歯磨きタイムになりました。当時の流し台は、タイル製。蛇口ではなく、柄杓で生活用水を掬いながら使っていました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿