◆今回のお悩み 相談者:しぃさん
「結婚の予定もなく、将来的に『おひとり』を予定していますが、今後の生活が不安です。
もし一生『ひとり』の場合、一体お金は どのくらい必要なのでしょうか」
編集部 しぃさんは結婚予定がなく、将来は「ひとり」になるだろうと考えているようです。
実際にそうなるのかは別として、もし「ひとり」を続けることになった場合、老後に向けて、
いくらくらいの貯蓄が必要になってくるものなのでしょうか。
風呂内亜矢(以下、風呂内) 必要な貯蓄額を考える前に、まずはしぃさんが年金をどのくらいもらえるのかということから見ていきましょう。
22歳から60歳までの38年間、現在の税込年収400万円で厚生年金保険料をかけ続けた場合、現状ベースの年金制度であれば、65歳からもらえる年金額は年間約160万円になります。
編集部 つまり、38年間の税込年収の平均が400万円以上であれば、年金受給額はもう少し多くなるし、400万円未満であれば、もう少し少なくなるということですね?
風呂内 そうです。自分がいくらくらい年金をもらえるかは、日本年金機構のサービス「ねんきんネット」で確認できます。
「ねんきんネット」のWebサイトでは、パソコンやスマートフォンで年金の加入記録などがチェックできるほか、年金見込額の試算ができます。
利用登録は無料で、年金手帳に記載されている基礎年金番号がわかれば、登録できますよ。
編集部 年金に加入している人はぜひ確認しておきたいですね。
そうして年金受給額がわかったところで、老後に備えておくべき金額はどのように計算したらいいのでしょうか。
風呂内 総務省統計局が出している家計調査で、60歳以上の単身女性が使っている家計の平均額は1カ月あたり約15万円となっています。
これを1年間で計算すると約180万円。
現行では年金支給開始年齢は65歳ですから、しぃさんが60歳でリタイアするとしたら、60歳~65歳の5年間の生活費である約180万円×5年間=約900万円は、すべて自分の貯蓄から出す必要があります。
次に、65歳以降は160万円の年金が支給されますので、年間20万円ずつ足りない計算。
今、日本人女性で65歳まで生きた人がそこからどのくらい生きるのかを示す「平均余命」を参考にすると89歳まで生きるのは平均的と考えられます。
仮に90歳まで生きると考えると、65歳から90歳までの25年間で、年金以外に20万円×25年間=500万円不足します。…
つまり、先ほどの900万円と合わせて最低でも1,400万円くらい準備しておかなくてはなりません。
しぃさんがずっとひとり暮らしを続けたり、病気など万一に備えた費用も蓄えておくとなると、できれば2,000万円以上は準備しておきたいところ。
編集部 60歳時点で、少なくとも2,000万円は手元にあったほうがいいということです。
けっこう気が遠くなるような数字ですが……。
◆しぃさんプロフィール
ソフトウェア関連企業で技術職の正社員として働く、28歳。税込年収約400万円、手取り年収約300万円、手取り月収約22万円。月々の給与から4万円を貯蓄用口座に移し、残ったお金をやりくりしている。現在はひとり暮らしで、『ひとり』の将来に金銭面の不安はあるものの、実は現在の貯蓄額を把握していない一面も。
また、なるべく貯蓄には手をつけないようにしているが、結婚式に招待されたときなど思わぬ出費があったときには、つい貯蓄用口座から引き出してしまうこともある。今いちばん気になることは、「資産を増やすうえで、投資をしたほうがいいのか」ということ。
↓よりツイートhttp://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20150826/Escala_20150826_5156344.html?_p=2
「結婚の予定もなく、将来的に『おひとり』を予定していますが、今後の生活が不安です。
もし一生『ひとり』の場合、一体お金は どのくらい必要なのでしょうか」
編集部 しぃさんは結婚予定がなく、将来は「ひとり」になるだろうと考えているようです。
実際にそうなるのかは別として、もし「ひとり」を続けることになった場合、老後に向けて、
いくらくらいの貯蓄が必要になってくるものなのでしょうか。
風呂内亜矢(以下、風呂内) 必要な貯蓄額を考える前に、まずはしぃさんが年金をどのくらいもらえるのかということから見ていきましょう。
22歳から60歳までの38年間、現在の税込年収400万円で厚生年金保険料をかけ続けた場合、現状ベースの年金制度であれば、65歳からもらえる年金額は年間約160万円になります。
編集部 つまり、38年間の税込年収の平均が400万円以上であれば、年金受給額はもう少し多くなるし、400万円未満であれば、もう少し少なくなるということですね?
風呂内 そうです。自分がいくらくらい年金をもらえるかは、日本年金機構のサービス「ねんきんネット」で確認できます。
「ねんきんネット」のWebサイトでは、パソコンやスマートフォンで年金の加入記録などがチェックできるほか、年金見込額の試算ができます。
利用登録は無料で、年金手帳に記載されている基礎年金番号がわかれば、登録できますよ。
編集部 年金に加入している人はぜひ確認しておきたいですね。
そうして年金受給額がわかったところで、老後に備えておくべき金額はどのように計算したらいいのでしょうか。
風呂内 総務省統計局が出している家計調査で、60歳以上の単身女性が使っている家計の平均額は1カ月あたり約15万円となっています。
これを1年間で計算すると約180万円。
現行では年金支給開始年齢は65歳ですから、しぃさんが60歳でリタイアするとしたら、60歳~65歳の5年間の生活費である約180万円×5年間=約900万円は、すべて自分の貯蓄から出す必要があります。
次に、65歳以降は160万円の年金が支給されますので、年間20万円ずつ足りない計算。
今、日本人女性で65歳まで生きた人がそこからどのくらい生きるのかを示す「平均余命」を参考にすると89歳まで生きるのは平均的と考えられます。
仮に90歳まで生きると考えると、65歳から90歳までの25年間で、年金以外に20万円×25年間=500万円不足します。…
つまり、先ほどの900万円と合わせて最低でも1,400万円くらい準備しておかなくてはなりません。
しぃさんがずっとひとり暮らしを続けたり、病気など万一に備えた費用も蓄えておくとなると、できれば2,000万円以上は準備しておきたいところ。
編集部 60歳時点で、少なくとも2,000万円は手元にあったほうがいいということです。
けっこう気が遠くなるような数字ですが……。
◆しぃさんプロフィール
ソフトウェア関連企業で技術職の正社員として働く、28歳。税込年収約400万円、手取り年収約300万円、手取り月収約22万円。月々の給与から4万円を貯蓄用口座に移し、残ったお金をやりくりしている。現在はひとり暮らしで、『ひとり』の将来に金銭面の不安はあるものの、実は現在の貯蓄額を把握していない一面も。
また、なるべく貯蓄には手をつけないようにしているが、結婚式に招待されたときなど思わぬ出費があったときには、つい貯蓄用口座から引き出してしまうこともある。今いちばん気になることは、「資産を増やすうえで、投資をしたほうがいいのか」ということ。
↓よりツイートhttp://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20150826/Escala_20150826_5156344.html?_p=2
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