美味しい蕎麦が食べたいので釣りに行く

「釣ってから蕎麦か。蕎麦食ってから釣りか。それが問題だ。」
なんてことを古の人々が言ったかどうか知らないが、１週間前からshinichiさんとそんな話題で盛り上がり、「釣ってから蕎麦」という流れに落ち着いた。


今週末は、まだ春が届かない源流域に突っ込んできた。
雪は消えているものの、芽吹きはほとんどなく、減水傾向で水も冷たかった。



釣れるかどうかわからない中で始めたが、shinichiさんがわずか二投目でイワナを釣りあげた。

なんだ、活性が高いじゃないか。
そんな気のゆるみがいけなかったのだろうか、その後が続かない。
イワナは警戒心が強く、岩の下から一瞬飛び出すが、すぐに引っ込んでしまう。二度目は無い。


３０分くらい遡行して、私にもようやく一尾目がヒットした。



ボウズを免れてホッとした。
これで気分よく蕎麦が食べられる。


限られたポイントを拾うように、集中力を高めてミノーを送り込む。
BLINK45HERAを底まで沈めて、デッドスローで引きずるような釣り方だ。
何度かのバラシに地団太を踏んで、最後にようやく源流らしい真っ黒でいかつい顔のイワナに出会えた。



ここなら絶対バレないというところにフッキングしていた。
これで気がすんだ。


奥山に足を踏み入れるには少し早すぎたのかもしれないが、春を追いかけながら釣るのは今の時季の楽しみでもある。
ひとつ、ふたつ釣れれば、それで満足なのだ。


さ、蕎麦食おう。蕎麦、蕎麦。


ここに来るのは久しぶりだ。
一時期改装のため店を閉めていたが、綺麗になってから来るのは初めてだ。



以前と同じ場所に陣取り、蕎麦が来るのを待つ。
蕎麦も天ぷらも昔より洗練された見た目になっていたが、短くて硬めで力強い蕎麦の味は変わらなかった。



窓の外の新緑を眺めながらいただく蕎麦の味は格別である。



お腹が満たされれば、当然眠くなる。
ドライバーのshinichiさんはなおさらだ。
眠気覚ましにコーヒーをということで、DOLさんから得た情報をもとに、最近オープンしたcaféに立ち寄った。



優し気な若い店主が一人で切り盛りしていた。
コーヒーとスイーツのセットを注文。

すっきりして美味しいコーヒー。
器もオシャレ。


一人で釣りに来ると、あまりのんびりした時間の使い方はしない。
釣ったらとっとと帰る、みたいな。
こんな過ごし方も、たまにはいいね。


帰りの車の中ではＧＷの作戦会議。
なかなかいい案が出ないんだよな～。
とりあえず、残雪の山には行きたい。