なんだかんだ忙しく、息子と山に行くのは昨年の赤岳以来だ。
行き先は、唐松岳にしようとずいぶん前から決めていたのだが、そういう計画的にものごとを進めようとすると大概天気が悪くなる。
10日くらい前から天気図とニラメッコする日が続いたが、piyosuke-papaさんが、「天気予報は毎日のように変わってますから、分かりませんよ!」と希望を持たせてくれたので、決行することにした。
しかし、台風18号の動きが気になる…。
金曜日の夜に出発。
息子は車に乗った瞬間、寝袋でスヤスヤ。。。ああ、うらやましい。
ぶっ通しで運転して、深夜3:30に黒菱駐車場に到着。
満点の星空を確認してから、車内で仮眠。
リフトの始発は7:30なので、明るくなってから支度を始めた。
この前買った、息子の登山靴。
試し履きもせず、いきなり実践投入である。
靴ひもが若干太めで、きっちり結ぶのが子どもでは難しいみたい。
歩いている最中も、何回かほどけてしまったので、最後にはpapachanが結ぶことになってしまった。
過保護と笑ってくれるな。
転倒して怪我をされるより、マシである。
リフトは7:30始発だったが、係員が遅めに到着したせいか、客を乗せ始めたのが10分遅れくらいかな。
心なしか息子のテンションが低めである。
このとき気づくべきだったが、調子が悪かったようである。
リフトは2本を乗り継ぐ。
すでに、周囲はガスガス。
先が思いやられる。
待ち時間もなく、登山者をドンドン上へ送ってくれる。
リフトはファミリー登山の強い味方だ。
リフトを降りると、正面が八方池山荘。
トイレをすませて、いざ出発。
木道コースと登山道コースがあり、迷うことなく登山道コースをチョイス。
何だか気温が高く、汗がばんばん出てくる。
すぐにT-シャツ1枚になるが、それでもまだ暑い。
景色が良ければまだマシなのだが、ガスガスで眺望ゼロ。
でも、諦めていた花はまだけっこう残っていて、目を楽しませてくれた。
30分も歩かないうちに、一本とる。
手前の紫色のミレーのザックはサースフェー50。今回が初登板だ。
長年愛用してきた、ジャックウルフスキンの50リッターが、今夏の猛暑で防水コーティングが溶けてしまい、ザックの内側がべとべとになってしまった。
あわてて3日前に買ったのが、このサースフェー50である。
本当は40リッターを買ったつもりだったのだが、お店がタグを間違えたみたいで、50リッターであることがあとでわかった。
正確に言うと、まさにこの写真を撮っているときにわかったのである。
まあ、いいや。大は小を兼ねるのだ。
第2ケルン(息ケルン)に到着。
ここのトイレが、最後のトイレ。
あとは、唐松岳頂上山荘までトイレはない。
少し歩くと、顔でおなじみの八方ケルン。
これデザインした人、ゼッタイ顔を意識していると思う。
このあたりで、いよいよ息子の調子がおかしくなってきた。
papa:「今日は、あきらめて帰ろうか?」
息子:「やだ。行く。」
とりあえず、ゆっくりペースで進むことにする。
ガスガスの中をしばらく登っていくと、ガスの向こうに第3ケルンが見えてきた。
みんな下をのぞいているのは、八方池があるからだ。
八方池と言えば、その水面に白馬三山が映る絶景がウリなのだが。。。
はい、残念。
ガスの向こうに大してきれいでもない水たまりが一つ、といった感じ。
お菓子を食べて休んでいると、奇跡的にガスが切れてきた。
時間にしてわずか2~3分くらいのものだと思うが、白馬三山の稜線が顔をのぞかせた。
周囲の登山者から歓声が沸き起こったのは当然である。
待ってみるもんだ。
すぐにガスが立ちこめてきた。
ゆっくりペースでまた歩き始める。
八方池を後にすると、すぐに樹林帯(下の樺)が出てくる。
色んな記録を見ると、この樹林帯はあっさり書いてあるものが多いのだが、実はけっこう長い。
登りもややきつめであり、本調子でない息子はかなり辛そうであった。
このあたりから、息子は直ぐに座り込むようになる。
下の樺を通過し、上の樺をしばらく進むと、ようやく扇雪渓が見えてきた。
とりあえず大休止する。
水は息子が500ml×2本。papachanが2L担いできた。
汗をずいぶんかいているので、我慢せずに飲みたいときに飲む。
なくなったら、小屋で買えばいい。
水と一緒に干し梅で塩分補給。これが大事。
あとは、トレイルミックスでカロリーとビタミンも同時にチャージ。
雪渓に触れて、少しは元気が出るかなと期待をしたけど、いよいよ悪化してきた。
息子が言うには、両足全体が痛み、喉も痛み、吐き気もする。
でも、下山はしたくないと目に涙を浮かべている。
こうなったら、papachanもいざというときの覚悟をしておかねばならない。
どうしようもなくなったら、息子をオンブして降りるのだ。
荷物を二つ持っても、今ならなんとかなる。
気になるのは時間だ。
あと、1時間以内に登るか降りるか決断しないと、最終リフトの時間も計算して行動しなくてはならない。
このことを息子に正直に伝えると、息子も気合いを入れ直したようで、ゆっくりではあるが、さっきよりはしっかり歩き始めた。
また、雲が一瞬切れて白馬三山がきれいに見えてきた。
元気が出てくる。
足下には、秋の風にチングルマの綿毛がなびいている。
丸山ケルンに到着。
ここからは、急登はもうない。
五竜方面はガスっているが、少し先が見えてきたので、息子もがんばっている。
崩壊地を通過し、トラバース気味の登山道を進む。
尾根を回り込むように進むと、目の前に赤い建物がぱっと出現する。
唐松岳頂上山荘だ。
やっと着いたね。
がんばったね、お疲れさん。
標準コースタイムが3時間30分のところ、4時間40分かけて登ってきた。
息子の我慢強さに、拍手をあげよう。
・・・・・唐松岳(中編)へ続く。
行き先は、唐松岳にしようとずいぶん前から決めていたのだが、そういう計画的にものごとを進めようとすると大概天気が悪くなる。
10日くらい前から天気図とニラメッコする日が続いたが、piyosuke-papaさんが、「天気予報は毎日のように変わってますから、分かりませんよ!」と希望を持たせてくれたので、決行することにした。
しかし、台風18号の動きが気になる…。
金曜日の夜に出発。
息子は車に乗った瞬間、寝袋でスヤスヤ。。。ああ、うらやましい。
ぶっ通しで運転して、深夜3:30に黒菱駐車場に到着。
満点の星空を確認してから、車内で仮眠。
リフトの始発は7:30なので、明るくなってから支度を始めた。
この前買った、息子の登山靴。
試し履きもせず、いきなり実践投入である。
靴ひもが若干太めで、きっちり結ぶのが子どもでは難しいみたい。
歩いている最中も、何回かほどけてしまったので、最後にはpapachanが結ぶことになってしまった。
過保護と笑ってくれるな。
転倒して怪我をされるより、マシである。
リフトは7:30始発だったが、係員が遅めに到着したせいか、客を乗せ始めたのが10分遅れくらいかな。
心なしか息子のテンションが低めである。
このとき気づくべきだったが、調子が悪かったようである。
リフトは2本を乗り継ぐ。
すでに、周囲はガスガス。
先が思いやられる。
待ち時間もなく、登山者をドンドン上へ送ってくれる。
リフトはファミリー登山の強い味方だ。
リフトを降りると、正面が八方池山荘。
トイレをすませて、いざ出発。
木道コースと登山道コースがあり、迷うことなく登山道コースをチョイス。
何だか気温が高く、汗がばんばん出てくる。
すぐにT-シャツ1枚になるが、それでもまだ暑い。
景色が良ければまだマシなのだが、ガスガスで眺望ゼロ。
でも、諦めていた花はまだけっこう残っていて、目を楽しませてくれた。
30分も歩かないうちに、一本とる。
手前の紫色のミレーのザックはサースフェー50。今回が初登板だ。
長年愛用してきた、ジャックウルフスキンの50リッターが、今夏の猛暑で防水コーティングが溶けてしまい、ザックの内側がべとべとになってしまった。
あわてて3日前に買ったのが、このサースフェー50である。
本当は40リッターを買ったつもりだったのだが、お店がタグを間違えたみたいで、50リッターであることがあとでわかった。
正確に言うと、まさにこの写真を撮っているときにわかったのである。
まあ、いいや。大は小を兼ねるのだ。
第2ケルン(息ケルン)に到着。
ここのトイレが、最後のトイレ。
あとは、唐松岳頂上山荘までトイレはない。
少し歩くと、顔でおなじみの八方ケルン。
これデザインした人、ゼッタイ顔を意識していると思う。
このあたりで、いよいよ息子の調子がおかしくなってきた。
papa:「今日は、あきらめて帰ろうか?」
息子:「やだ。行く。」
とりあえず、ゆっくりペースで進むことにする。
ガスガスの中をしばらく登っていくと、ガスの向こうに第3ケルンが見えてきた。
みんな下をのぞいているのは、八方池があるからだ。
八方池と言えば、その水面に白馬三山が映る絶景がウリなのだが。。。
はい、残念。
ガスの向こうに大してきれいでもない水たまりが一つ、といった感じ。
お菓子を食べて休んでいると、奇跡的にガスが切れてきた。
時間にしてわずか2~3分くらいのものだと思うが、白馬三山の稜線が顔をのぞかせた。
周囲の登山者から歓声が沸き起こったのは当然である。
待ってみるもんだ。
すぐにガスが立ちこめてきた。
ゆっくりペースでまた歩き始める。
八方池を後にすると、すぐに樹林帯(下の樺)が出てくる。
色んな記録を見ると、この樹林帯はあっさり書いてあるものが多いのだが、実はけっこう長い。
登りもややきつめであり、本調子でない息子はかなり辛そうであった。
このあたりから、息子は直ぐに座り込むようになる。
下の樺を通過し、上の樺をしばらく進むと、ようやく扇雪渓が見えてきた。
とりあえず大休止する。
水は息子が500ml×2本。papachanが2L担いできた。
汗をずいぶんかいているので、我慢せずに飲みたいときに飲む。
なくなったら、小屋で買えばいい。
水と一緒に干し梅で塩分補給。これが大事。
あとは、トレイルミックスでカロリーとビタミンも同時にチャージ。
雪渓に触れて、少しは元気が出るかなと期待をしたけど、いよいよ悪化してきた。
息子が言うには、両足全体が痛み、喉も痛み、吐き気もする。
でも、下山はしたくないと目に涙を浮かべている。
こうなったら、papachanもいざというときの覚悟をしておかねばならない。
どうしようもなくなったら、息子をオンブして降りるのだ。
荷物を二つ持っても、今ならなんとかなる。
気になるのは時間だ。
あと、1時間以内に登るか降りるか決断しないと、最終リフトの時間も計算して行動しなくてはならない。
このことを息子に正直に伝えると、息子も気合いを入れ直したようで、ゆっくりではあるが、さっきよりはしっかり歩き始めた。
また、雲が一瞬切れて白馬三山がきれいに見えてきた。
元気が出てくる。
足下には、秋の風にチングルマの綿毛がなびいている。
丸山ケルンに到着。
ここからは、急登はもうない。
五竜方面はガスっているが、少し先が見えてきたので、息子もがんばっている。
崩壊地を通過し、トラバース気味の登山道を進む。
尾根を回り込むように進むと、目の前に赤い建物がぱっと出現する。
唐松岳頂上山荘だ。
やっと着いたね。
がんばったね、お疲れさん。
標準コースタイムが3時間30分のところ、4時間40分かけて登ってきた。
息子の我慢強さに、拍手をあげよう。
・・・・・唐松岳(中編)へ続く。
よく頑張りました~スタートから調子が悪くて
最後まで踏ん張ったのはえらいです(#^.^#)
ガスガスですが一瞬の晴れ間もみれて良かった♪
おはようございます!
さっそくのコメント、ありがとうございます!
今回の山行は、piyosuke-papaさんに背中を押してもらったので、行く決心がつきました。
記事もすごく参考になり、ありがたかったです。
続編、これから書きますね~。