新型コロナウイルスのパンデミックが人々に与えた深刻かつ甚大な影響は、全世界に暗い影を落とし続けている。
このこと抜きに2020年は語れない。
日本においても緊急事態宣言が発令され、私たちの生活に大きな影響を及ぼした。
東京オリンピックも延期になるなど国難ともいえる状況下において、のほほんと趣味のブログなんて書いてんじゃないよとお叱りを受けることは想像に難くないし、またご批判を受け入れる覚悟もできている。
持論ではあるが、人というものは何かしら希望がないと生きていけないものだと考えている。
どんなに苦しく生きづらい世の中であっても、自らの心を開放する時間や場は、人が人らしく生きていくために必要なのだ。
もちろん、その匙加減は、人によりけりであろう。私も社会を構成する一員である以上、自分勝手な行動を良しとする気など毛頭ない。
願わくば、心身ともに元気で前向きに進んでいくために、心のゆとりを小さく小さく育んでいきたい。
それだけである。
それでは、例年同様に今シーズンの総括に入ろう。
天候等
暖冬傾向により山間部の雪も少なく穏やかなシーズン開幕であった。
なごり雪が降った日もあったが、例年より桜も早く開花した。
しかし、新型コロナの脅威はひしひしと迫ってきており、いつまで釣りに行けるのか不安が募る春であった。
4月に入ってすぐに新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発令されたことにより、釣行はストップ。
渓流が最も美しく輝く2ヶ月間に停滞を余儀なくされた。
6月に緊急事態宣言が解除されるとほぼ同時期に梅雨入り。
7月末までたっぷり2ヶ月間降り続けた。
県またぎも自粛傾向にあり、行きたいところにも容易に足を延ばせない状況が続いた。
8月に入ってようやく梅雨が明けたら、今度は連日の猛暑・酷暑が9月まで続いた。
特に9月は、毎日のように雷雨に見舞われた。
こうして振り返ってみると、2020年が如何に特異な年だったか、今更ながらため息が出てしまう。
フィールド・釣行回数
釣行回数は15回。
緊急事態宣言による行動自粛やそれに係る仕事への影響から、釣行回数は例年より少なかった。
限られた機会をできるだけ有効活用するため、不確定要素の強い新規開拓は行わずに、実績のある場所へ行くことが多かった。
しかし、多くの渓で昨年の台風15号の爪痕が色濃く残っていたことが残念であった。
今後の回復を祈るばかりである。
釣行先は以下の通り。
秋川漁協管内(東京都)
桂川漁協管内(山梨県)
峡北漁協管内(山梨県)
利根漁協管内(群馬県)
上小漁協管内(長野県)
安曇漁協管内(長野県)
黒部(富山県)
釣果
◆サビたヤマメ
シーズン初期ならでは濃いサビに加え精悍な顔つき。
強く印象に残るヤマメであった。
まさかこのあと長期にわたる深刻なコロナ禍に見舞われようとは思っていなかった。
◆40イワナ
BLINK本流仕様のプロトタイプで釣り上げた。
大雨後の増水時だったので、よいテストができた。
痩せ気味のイワナだったが、久々の40cmは嬉しかった。
◆カワサバ
ホームリバーでは、初お目見えのカワサバ。
釣友も今年同じ河川でカワサバを釣っていることから、確実にヤマメとイワナの混成が進んでいる証拠とみてよいだろう。
◆緊急事態宣言明けの泣き尺イワナ
緊急事態宣言明けの一尾。
これは思いがけないご褒美であった。
根掛かりかと勘違いするほどの重い引きで、存分にファイトを楽しめた。
◆本流の銀ピカヤマメ
これもBLINK本流仕様プロトタイプで釣った一尾。
雨続きで増水傾向だったので、テストとしては大成功である。
サクラマスのような銀毛ヤマメとの出会いは感慨深かった。
タックル・その他
昨年と変わらずロッドは、テンリュウ・レイズインテグラル5.1ft、リールはダイワ18カルディアの組み合わせがメイン。
毎年不調をきたして修理に出していた18カルディアだが、今シーズンのトラブルはゼロ。
ロッドは、そろそろ新しいのがほしくなってきた。
ラインは、PE0.4号。
リーダーはフロロ4lbを1m~1.5m程度。
ランディングネットは一回り大きい手編みネットに交換した。
◇キャラバン 渓流KR-4XR
5足目となるキャラバンの沢靴。私は幅広甲高の典型的日本人の足型なので、やはり日本のメーカーの靴がよくなじむ。
ラバーソールのイドログリップの感触にもすっかり慣れた。
これといった不満は無い。
3シーズンもってくれれば言うことなしだが、少なくとも2シーズンは耐えてほしい。
◇ダイワ アンダースピン80
自粛期間中にノリで買ってしまった。
クローズドフェイスには何とも言えない味があり、見た目は大変気に入っている。
鱒レンジャーにセットして一回使用。
オレンジのブランクスとリールの赤がよくマッチしており、シャア専用タックルと銘打ち、テンションは上がったが、それほど使いやすいわけではなかった。
今後の出番は果たしてあるのか?
◇モンベル ハイチェストウェイダー
約10年間使用したリバレイのゴアテックスウェーダーがいよいよダメになったことから、モンベルのウェーダーを購入した。
ドライテックというモンベル独自開発のファブリックを使用しているが、ゴアと遜色ない防水透湿性である。
また、立体裁断で動きやすい。
ウエストベルトの細さなど若干不満な点もあるが、費用対効果としては合格点。
末永く使いたい。
◇モンベル ゼロポイント・ヌプリパック35
愛用していたデイパックのウエストベルトが破損してしまったので、ちょうどよい機会だと思ってヌプリパックを購入した。
いろんなザックを見て回ったが、デザインも機能性もよい。
35リットルは日帰り釣行ではやや大きいが、大は小を兼ねるというし、登山でも使用しているから十分満足している。
こちらも費用対効果としては合格。
◇ロッドの補修
不器用な自分でもなんとか修理できた。
もともとサブロッドだったので、今後の出番は少ないと思うが、実は補修後のテスト釣行で前述の40イワナを釣っていたことはここだけの話…。
◇BLINKルアー
BLINKフィールドテスター3年目。
釣行回数が少ない中、本流仕様プロトタイプでそれなりの結果を出せたのでほっとしている。
来シーズンもテスターを任せていただけるようなら、もっとBLINKの魅力を伝えられるよう精進したい。
コラボ
コロナにうつっても、うつしてもいけない。
ソーシャルディスタンスもマナーとして定着している。
世の流れに逆らうことなく、コラボ釣行についても今年は控えめにした。
今シーズンはキャピキャピ隊10周年だったので、本来ならわいわいやりたいところだったが、コロナ禍が落ち着くまでしばらくは大人しくしているようかな。
今シーズンのコラボ釣行は4回。
shinichiさん、あなさんと楽しい時間を共有できたことに感謝。
6月 本流ヤマメと吉田のうどん(あなさん、shinichiさん)
8月 ニジマスとイワナ(shinichiさん)
9月 極小記録更新(shinichiさん)
いよいよラスト!(shinichiさん)
自粛期間中は、釣友たちと何度かオンライン飲み会を開いた。
時間を決めてやらないと、やめ時がわからないという落とし穴にはまる。(笑)
渓グルメ等
ちょうど山菜が出るころに緊急事態宣言が発令されてしまったので、収穫量は伸びなかった。
春の味は家族が楽しみにしているので、来シーズンは存分に楽しみたい。
また、酷暑が続いたせいか、9月にハナイグチが採れなかった。これから出てくるのだろうか。
コラボ釣行が少なかったため、渓でのランチも控えめだった。
来シーズンは、焚火もやって、食の充実も復活させたい。
まとめ
「明けない夜はない。」
シェイクスピアの「マクベス」に出てくる言葉だ。
コロナ禍で先が見通せず社会全体が疲弊しているが、きっと夜が明けるに違いないと希望を持ちたい。
今シーズンは、常にもやもや感を抱いての釣行だった。
来年の今頃は、「そういえば、去年は大変だったね。」と過去を笑い合えるようになってほしいと切に願う。
継続は力なり。
これからも細々と更新していきますので、当ブログをよろしくお願いします。
このこと抜きに2020年は語れない。
日本においても緊急事態宣言が発令され、私たちの生活に大きな影響を及ぼした。
東京オリンピックも延期になるなど国難ともいえる状況下において、のほほんと趣味のブログなんて書いてんじゃないよとお叱りを受けることは想像に難くないし、またご批判を受け入れる覚悟もできている。
持論ではあるが、人というものは何かしら希望がないと生きていけないものだと考えている。
どんなに苦しく生きづらい世の中であっても、自らの心を開放する時間や場は、人が人らしく生きていくために必要なのだ。
もちろん、その匙加減は、人によりけりであろう。私も社会を構成する一員である以上、自分勝手な行動を良しとする気など毛頭ない。
願わくば、心身ともに元気で前向きに進んでいくために、心のゆとりを小さく小さく育んでいきたい。
それだけである。
それでは、例年同様に今シーズンの総括に入ろう。
天候等
暖冬傾向により山間部の雪も少なく穏やかなシーズン開幕であった。
なごり雪が降った日もあったが、例年より桜も早く開花した。
しかし、新型コロナの脅威はひしひしと迫ってきており、いつまで釣りに行けるのか不安が募る春であった。
4月に入ってすぐに新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発令されたことにより、釣行はストップ。
渓流が最も美しく輝く2ヶ月間に停滞を余儀なくされた。
6月に緊急事態宣言が解除されるとほぼ同時期に梅雨入り。
7月末までたっぷり2ヶ月間降り続けた。
県またぎも自粛傾向にあり、行きたいところにも容易に足を延ばせない状況が続いた。
8月に入ってようやく梅雨が明けたら、今度は連日の猛暑・酷暑が9月まで続いた。
特に9月は、毎日のように雷雨に見舞われた。
こうして振り返ってみると、2020年が如何に特異な年だったか、今更ながらため息が出てしまう。
フィールド・釣行回数
釣行回数は15回。
緊急事態宣言による行動自粛やそれに係る仕事への影響から、釣行回数は例年より少なかった。
限られた機会をできるだけ有効活用するため、不確定要素の強い新規開拓は行わずに、実績のある場所へ行くことが多かった。
しかし、多くの渓で昨年の台風15号の爪痕が色濃く残っていたことが残念であった。
今後の回復を祈るばかりである。
釣行先は以下の通り。
秋川漁協管内(東京都)
桂川漁協管内(山梨県)
峡北漁協管内(山梨県)
利根漁協管内(群馬県)
上小漁協管内(長野県)
安曇漁協管内(長野県)
黒部(富山県)
釣果
◆サビたヤマメ
シーズン初期ならでは濃いサビに加え精悍な顔つき。
強く印象に残るヤマメであった。
まさかこのあと長期にわたる深刻なコロナ禍に見舞われようとは思っていなかった。
◆40イワナ
BLINK本流仕様のプロトタイプで釣り上げた。
大雨後の増水時だったので、よいテストができた。
痩せ気味のイワナだったが、久々の40cmは嬉しかった。
◆カワサバ
ホームリバーでは、初お目見えのカワサバ。
釣友も今年同じ河川でカワサバを釣っていることから、確実にヤマメとイワナの混成が進んでいる証拠とみてよいだろう。
◆緊急事態宣言明けの泣き尺イワナ
緊急事態宣言明けの一尾。
これは思いがけないご褒美であった。
根掛かりかと勘違いするほどの重い引きで、存分にファイトを楽しめた。
◆本流の銀ピカヤマメ
これもBLINK本流仕様プロトタイプで釣った一尾。
雨続きで増水傾向だったので、テストとしては大成功である。
サクラマスのような銀毛ヤマメとの出会いは感慨深かった。
タックル・その他
昨年と変わらずロッドは、テンリュウ・レイズインテグラル5.1ft、リールはダイワ18カルディアの組み合わせがメイン。
毎年不調をきたして修理に出していた18カルディアだが、今シーズンのトラブルはゼロ。
ロッドは、そろそろ新しいのがほしくなってきた。
ラインは、PE0.4号。
リーダーはフロロ4lbを1m~1.5m程度。
ランディングネットは一回り大きい手編みネットに交換した。
◇キャラバン 渓流KR-4XR
5足目となるキャラバンの沢靴。私は幅広甲高の典型的日本人の足型なので、やはり日本のメーカーの靴がよくなじむ。
ラバーソールのイドログリップの感触にもすっかり慣れた。
これといった不満は無い。
3シーズンもってくれれば言うことなしだが、少なくとも2シーズンは耐えてほしい。
◇ダイワ アンダースピン80
自粛期間中にノリで買ってしまった。
クローズドフェイスには何とも言えない味があり、見た目は大変気に入っている。
鱒レンジャーにセットして一回使用。
オレンジのブランクスとリールの赤がよくマッチしており、シャア専用タックルと銘打ち、テンションは上がったが、それほど使いやすいわけではなかった。
今後の出番は果たしてあるのか?
◇モンベル ハイチェストウェイダー
約10年間使用したリバレイのゴアテックスウェーダーがいよいよダメになったことから、モンベルのウェーダーを購入した。
ドライテックというモンベル独自開発のファブリックを使用しているが、ゴアと遜色ない防水透湿性である。
また、立体裁断で動きやすい。
ウエストベルトの細さなど若干不満な点もあるが、費用対効果としては合格点。
末永く使いたい。
◇モンベル ゼロポイント・ヌプリパック35
愛用していたデイパックのウエストベルトが破損してしまったので、ちょうどよい機会だと思ってヌプリパックを購入した。
いろんなザックを見て回ったが、デザインも機能性もよい。
35リットルは日帰り釣行ではやや大きいが、大は小を兼ねるというし、登山でも使用しているから十分満足している。
こちらも費用対効果としては合格。
◇ロッドの補修
不器用な自分でもなんとか修理できた。
もともとサブロッドだったので、今後の出番は少ないと思うが、実は補修後のテスト釣行で前述の40イワナを釣っていたことはここだけの話…。
◇BLINKルアー
BLINKフィールドテスター3年目。
釣行回数が少ない中、本流仕様プロトタイプでそれなりの結果を出せたのでほっとしている。
来シーズンもテスターを任せていただけるようなら、もっとBLINKの魅力を伝えられるよう精進したい。
コラボ
コロナにうつっても、うつしてもいけない。
ソーシャルディスタンスもマナーとして定着している。
世の流れに逆らうことなく、コラボ釣行についても今年は控えめにした。
今シーズンはキャピキャピ隊10周年だったので、本来ならわいわいやりたいところだったが、コロナ禍が落ち着くまでしばらくは大人しくしているようかな。
今シーズンのコラボ釣行は4回。
shinichiさん、あなさんと楽しい時間を共有できたことに感謝。
6月 本流ヤマメと吉田のうどん(あなさん、shinichiさん)
8月 ニジマスとイワナ(shinichiさん)
9月 極小記録更新(shinichiさん)
いよいよラスト!(shinichiさん)
自粛期間中は、釣友たちと何度かオンライン飲み会を開いた。
時間を決めてやらないと、やめ時がわからないという落とし穴にはまる。(笑)
渓グルメ等
ちょうど山菜が出るころに緊急事態宣言が発令されてしまったので、収穫量は伸びなかった。
春の味は家族が楽しみにしているので、来シーズンは存分に楽しみたい。
また、酷暑が続いたせいか、9月にハナイグチが採れなかった。これから出てくるのだろうか。
コラボ釣行が少なかったため、渓でのランチも控えめだった。
来シーズンは、焚火もやって、食の充実も復活させたい。
まとめ
「明けない夜はない。」
シェイクスピアの「マクベス」に出てくる言葉だ。
コロナ禍で先が見通せず社会全体が疲弊しているが、きっと夜が明けるに違いないと希望を持ちたい。
今シーズンは、常にもやもや感を抱いての釣行だった。
来年の今頃は、「そういえば、去年は大変だったね。」と過去を笑い合えるようになってほしいと切に願う。
継続は力なり。
これからも細々と更新していきますので、当ブログをよろしくお願いします。
事故無く、無事に楽しめたようで何よりです!
シーズンラストの釣果がカチカチで驚きましたがw
本当なら、新作のテストも同行して意見を聞きたかったところですが、
今年の状況では仕方がありませんね・・・
来シーズンもどうぞ宜しくお願いいたします
こんにちは!
今シーズンは、思うように釣り行けず、行ったとしてもどこかスッキリしない気持ちを抱えたままでした。
テスターとしては貧果(特に終盤は…)続きで、申し訳なく思っております。
来季は気分も晴れやかに渓に立てることを願っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
山菜や岩魚の刺身、薄れていた記憶もまた蘇ります。
今シーズンも無事に終焉を迎えられたことがなによりです。
お疲れさまでした!
こんにちは!
紆余曲折ありましたが、振り返ってみるとそれなりに楽しんだシーズンでした。
毎年恒例の総括記事ですが、書くことで渓魚との一期一会を噛みしめ、仲間との交流に感謝することができます。
来季はコロナ禍を克服できていることを願い、禁漁期間にエネルギーを充電したいと思います。
昨年よりも少なくなった回数とわ言え、内容の濃い釣行ばかりに見えますね
1番気になるのはキャラバンです
モンベルのビブラムを履いて居るのですが、細身の作りなので帰路に着く頃偶に小指が痛くなる事がるので、来期は別メーカーを考えてました
昨今はC &Rも増えw禁漁の趣きが感じられませんがw
ついつい言ってしまいますw
こんにちは!
シーズンお疲れ様でした!
キャラバンの沢靴は、結構気に入って使っています。
幅広のワイド版を用意しているモデルもありますから、検討してみるとよろしいかと。
はだっちさんは、これからC&R通いですか? いいですね~。
私も少々釣り足りなかったので、オフには管釣りでも行ってみようかなと、ちょっと考えてます。