秋山の魅力は紅葉と相場が決まっているが、あえてそれを外して静かな山旅を満喫したい。
プラス温泉に入れれば、もう言うことなし。そんなプランに賛同してくれたshinichiさんと共に一泊二日の那須岳登山に行ってきた。
初日は茶臼岳に登って三斗小屋温泉に行くだけだから、のんびり現地に向かう。
朝の東北道を快適にドライブ。
パーキングによってちょっと豪華な(?)朝飯を食す。
「あんまり歩きたくないんですよね~。15分くらいで温泉に着けばいいな~。」なんて言うてますけども、shinichiさん、歩きたくない人が新穂高から日帰りで双六岳には行きませんて。
トイレ休憩で今度は宇都宮餃子。
食べてばっかり。
そんなこんなで10時過ぎに登山口の県営駐車場についたら満車で停められない。
あわてて、ロープウェイ駅付近に戻って、無料駐車場にギリギリセーフで滑り込めた。
ここを逃したら遥か下の大丸駐車場まで行かねばならない。
間一髪でパーキングジプシーを免れた。やれやれ。
身支度を整え、ロープウェイ駅でトイレを済ませてから出発。
shinichiさん、高級フリースウェアがよく似合ってるよ。
ちなみに、ロープウェイは強風で運転見合わせ中であった。
もちろん、我々は歩いて山頂を目指す。
ロープウェイ駅から15分ほどで県営駐車場の脇にある登山口にたどり着く。
ここからが本当のスタート。
のんびりまいりましょう。
しばらく樹林帯を進むと、やがて森林限界を超えて周囲がぱっと開ける。
稜線までちょうど中間くらいの中ノ茶屋跡付近。
驚異の快晴率を誇るshinichiさんと一緒なので、天候の心配は全くない。
強風で有名な那須岳も微風すら吹いていない。
私もshinichiさんも、結局ベースレイヤー1枚になってしまった。
インスタ情報によると、昨日は強風と雪でとんでもない天候だったらしい。
確かに登山道には雪が残っている。
それにしても最高の天気。雲一つない。
右手には赤茶色の岩壁が荒々しい朝日岳。
左手には冠雪した茶臼岳。
ゆるりと高度を上げて、あっという間に峰ノ茶屋避難小屋に到着。
天気がよく風も無いので、みんな小屋には入らず外で休憩中。
ここからあとひと登りで茶臼岳だ。
ぶらぶら行きましょ。
昨日降った雪が溶けず、小さなエビのしっぽもできている。
山は秋から冬へ進んでいる。
登り切ってピークかと思ったら、山頂は噴火口ちょうど反対側だった。
ここからお鉢巡りをしてピークに向かう。
周りは雪なのに、ここまで来てもベースレイヤー1枚だけで登っている。
なんでこんなに風が無いのか不思議なくらい。
那須ブルーがまぶしい茶臼岳山頂(1915m)に到着。
おつかれ~って、ぜんぜん疲れてない。
ロープウェイが動き出したようで、どんどんハイカーが登ってくる。
山頂は結構な賑わいになっていた。
山頂碑の記念撮影は順番待ちで。
強風だったら避難小屋でランチにしようと事前に相談していたが、あまりに穏やかなのでここでカップラーメンタイムにした。
八王子みんみん監修のカップラーメンがコンビニで売っていた。
汗で失った塩分を補給するにはカップラーメンが一番。
山頂もだいぶ混雑してきたので、速やかに撤収。
ぼちぼち三斗小屋温泉に向かうことにする。
まずは、峰ノ茶屋避難小屋まで戻る。
峰ノ茶屋避難小屋から三斗小屋温泉までは距離2.9kmの下り。
まずは眼下に見える那須岳避難小屋へ向かう。
20分くらい一気に下って那須岳避難小屋に到着。
稜線はあれだけ人がいたのに、ここまで下りてくると誰にも会わずとても静か。
先ほどまでの喧騒が嘘のようだ。
避難小屋の中を覗いてみる。
蚕棚形式の造りになっていて、居心地がよさそうだ。
冬季はここに泊まって酒盛りを…なんてよからぬことも想像してしまう。
でも、ここはトイレが無いんだよね。
避難小屋から先は、ほぼほぼ平坦な道のり。
枯葉を踏みしめて冬枯れの道をゆく。
時間は午後の2時頃だけど、日差しは冬の夕暮れが近いことを感じさせる。
途中でサルの群れに遭遇した。
刺激しないようにそーっと通り過ぎる。
延命水を飲んで多少寿命を伸ばす。
めざす三斗小屋温泉までは、ここから20分弱だ。
樹林帯の中にひょっこり現れた三斗小屋温泉。
ここには二軒の温泉宿がある。
煙草屋旅館と大黒屋旅館。
今日お世話になるのは、大黒屋旅館だ。
歩く者だけが来られる那須の奥座敷。
少しだけ紅葉が残っていて嬉しい。
これだけでも十分秋を感じられる。
ではでは、マスクを着用して「こんにちは~」。
今回はGOTOトラベルが適用になって、一泊二食で10000円のところを6500円で宿泊できる。
おまけに地域クーポンを二人分で3000円いただいた。
結局、一人当たりの実質負担は5000円というわけ。
宿帳に名前を書いて宿代を支払おうとすると、支払いは帰るときでいいと言う。
なるほど、山小屋は先払いだが、ここは旅館だから後払いなんだね。
ニコニコと愛想のいいスタッフさんに案内していただいたのは、本館とは別棟の2階の6畳の個室。
小さめのちゃぶ台の上にお茶が用意されていて、このあたりも旅館ならでは。
隣の部屋の会話は丸聞こえだが、山小屋だってそれは同じこと。
小さなことは気にしない。
夜はかなり冷えるというので、ストーブを入れてもらった。
これは別料金で1000円。
荷物を整理したら、何はともあれ温泉へ。
大風呂と岩風呂を男女が1時間で交代するルール。
いかにも山奥のひなびた温泉の風情だ。
お湯は少々熱めだが、それもすぐに慣れる。
湯舟は深く、座ると顎までつかる。ああ、幸せ。
ちなみに、岩風呂の方がぬるめのお湯である。
夕食にはまだ時間があるので、夕焼けをつまみにウイスキーをちびりちびり。
このミニボトルはペットボトルなので、軽いし割れる心配もない。
山にはうってつけだ。
中身はシーバスリーガルを入れてきた。
shinichiさんは、昨夜は遅かったそうで、昼寝タイムに突入。
夕食は、部屋まで運んできてくれる。
お膳に料理、ご飯はおひつに入ってきた。
決して量が多いわけではないが、とても美味しくいただいた。
今回の那須山行を計画したのは8月だった。
コロナもおさまっていないし、山小屋で雑魚寝はちょっと怖いなと思っていたところ、三斗小屋温泉に目を付けた。
煙草屋旅館には露天風呂があるが、大黒屋旅館は内風呂のみ。
大黒屋旅館は部屋食だが、煙草屋旅館は大部屋での食事。
悩んだ結果、コロナ対策の観点から部屋食の大黒屋に軍配が上がった。
もう少しコロナが落ち着いたら、次は煙草屋旅館の露天風呂を楽しみたいものだ。
消灯は21時。
寝る前にもう一度温泉に入り、ストーブで温まった部屋でふかふかの布団に潜り込む幸せ。
shinichiさんは既に夢の中。
※後編へ続く
プラス温泉に入れれば、もう言うことなし。そんなプランに賛同してくれたshinichiさんと共に一泊二日の那須岳登山に行ってきた。
初日は茶臼岳に登って三斗小屋温泉に行くだけだから、のんびり現地に向かう。
朝の東北道を快適にドライブ。
パーキングによってちょっと豪華な(?)朝飯を食す。
「あんまり歩きたくないんですよね~。15分くらいで温泉に着けばいいな~。」なんて言うてますけども、shinichiさん、歩きたくない人が新穂高から日帰りで双六岳には行きませんて。
トイレ休憩で今度は宇都宮餃子。
食べてばっかり。
そんなこんなで10時過ぎに登山口の県営駐車場についたら満車で停められない。
あわてて、ロープウェイ駅付近に戻って、無料駐車場にギリギリセーフで滑り込めた。
ここを逃したら遥か下の大丸駐車場まで行かねばならない。
間一髪でパーキングジプシーを免れた。やれやれ。
身支度を整え、ロープウェイ駅でトイレを済ませてから出発。
shinichiさん、高級フリースウェアがよく似合ってるよ。
ちなみに、ロープウェイは強風で運転見合わせ中であった。
もちろん、我々は歩いて山頂を目指す。
ロープウェイ駅から15分ほどで県営駐車場の脇にある登山口にたどり着く。
ここからが本当のスタート。
のんびりまいりましょう。
しばらく樹林帯を進むと、やがて森林限界を超えて周囲がぱっと開ける。
稜線までちょうど中間くらいの中ノ茶屋跡付近。
驚異の快晴率を誇るshinichiさんと一緒なので、天候の心配は全くない。
強風で有名な那須岳も微風すら吹いていない。
私もshinichiさんも、結局ベースレイヤー1枚になってしまった。
インスタ情報によると、昨日は強風と雪でとんでもない天候だったらしい。
確かに登山道には雪が残っている。
それにしても最高の天気。雲一つない。
右手には赤茶色の岩壁が荒々しい朝日岳。
左手には冠雪した茶臼岳。
ゆるりと高度を上げて、あっという間に峰ノ茶屋避難小屋に到着。
天気がよく風も無いので、みんな小屋には入らず外で休憩中。
ここからあとひと登りで茶臼岳だ。
ぶらぶら行きましょ。
昨日降った雪が溶けず、小さなエビのしっぽもできている。
山は秋から冬へ進んでいる。
登り切ってピークかと思ったら、山頂は噴火口ちょうど反対側だった。
ここからお鉢巡りをしてピークに向かう。
周りは雪なのに、ここまで来てもベースレイヤー1枚だけで登っている。
なんでこんなに風が無いのか不思議なくらい。
那須ブルーがまぶしい茶臼岳山頂(1915m)に到着。
おつかれ~って、ぜんぜん疲れてない。
ロープウェイが動き出したようで、どんどんハイカーが登ってくる。
山頂は結構な賑わいになっていた。
山頂碑の記念撮影は順番待ちで。
強風だったら避難小屋でランチにしようと事前に相談していたが、あまりに穏やかなのでここでカップラーメンタイムにした。
八王子みんみん監修のカップラーメンがコンビニで売っていた。
汗で失った塩分を補給するにはカップラーメンが一番。
山頂もだいぶ混雑してきたので、速やかに撤収。
ぼちぼち三斗小屋温泉に向かうことにする。
まずは、峰ノ茶屋避難小屋まで戻る。
峰ノ茶屋避難小屋から三斗小屋温泉までは距離2.9kmの下り。
まずは眼下に見える那須岳避難小屋へ向かう。
20分くらい一気に下って那須岳避難小屋に到着。
稜線はあれだけ人がいたのに、ここまで下りてくると誰にも会わずとても静か。
先ほどまでの喧騒が嘘のようだ。
避難小屋の中を覗いてみる。
蚕棚形式の造りになっていて、居心地がよさそうだ。
冬季はここに泊まって酒盛りを…なんてよからぬことも想像してしまう。
でも、ここはトイレが無いんだよね。
避難小屋から先は、ほぼほぼ平坦な道のり。
枯葉を踏みしめて冬枯れの道をゆく。
時間は午後の2時頃だけど、日差しは冬の夕暮れが近いことを感じさせる。
途中でサルの群れに遭遇した。
刺激しないようにそーっと通り過ぎる。
延命水を飲んで多少寿命を伸ばす。
めざす三斗小屋温泉までは、ここから20分弱だ。
樹林帯の中にひょっこり現れた三斗小屋温泉。
ここには二軒の温泉宿がある。
煙草屋旅館と大黒屋旅館。
今日お世話になるのは、大黒屋旅館だ。
歩く者だけが来られる那須の奥座敷。
少しだけ紅葉が残っていて嬉しい。
これだけでも十分秋を感じられる。
ではでは、マスクを着用して「こんにちは~」。
今回はGOTOトラベルが適用になって、一泊二食で10000円のところを6500円で宿泊できる。
おまけに地域クーポンを二人分で3000円いただいた。
結局、一人当たりの実質負担は5000円というわけ。
宿帳に名前を書いて宿代を支払おうとすると、支払いは帰るときでいいと言う。
なるほど、山小屋は先払いだが、ここは旅館だから後払いなんだね。
ニコニコと愛想のいいスタッフさんに案内していただいたのは、本館とは別棟の2階の6畳の個室。
小さめのちゃぶ台の上にお茶が用意されていて、このあたりも旅館ならでは。
隣の部屋の会話は丸聞こえだが、山小屋だってそれは同じこと。
小さなことは気にしない。
夜はかなり冷えるというので、ストーブを入れてもらった。
これは別料金で1000円。
荷物を整理したら、何はともあれ温泉へ。
大風呂と岩風呂を男女が1時間で交代するルール。
いかにも山奥のひなびた温泉の風情だ。
お湯は少々熱めだが、それもすぐに慣れる。
湯舟は深く、座ると顎までつかる。ああ、幸せ。
ちなみに、岩風呂の方がぬるめのお湯である。
夕食にはまだ時間があるので、夕焼けをつまみにウイスキーをちびりちびり。
このミニボトルはペットボトルなので、軽いし割れる心配もない。
山にはうってつけだ。
中身はシーバスリーガルを入れてきた。
shinichiさんは、昨夜は遅かったそうで、昼寝タイムに突入。
夕食は、部屋まで運んできてくれる。
お膳に料理、ご飯はおひつに入ってきた。
決して量が多いわけではないが、とても美味しくいただいた。
今回の那須山行を計画したのは8月だった。
コロナもおさまっていないし、山小屋で雑魚寝はちょっと怖いなと思っていたところ、三斗小屋温泉に目を付けた。
煙草屋旅館には露天風呂があるが、大黒屋旅館は内風呂のみ。
大黒屋旅館は部屋食だが、煙草屋旅館は大部屋での食事。
悩んだ結果、コロナ対策の観点から部屋食の大黒屋に軍配が上がった。
もう少しコロナが落ち着いたら、次は煙草屋旅館の露天風呂を楽しみたいものだ。
消灯は21時。
寝る前にもう一度温泉に入り、ストーブで温まった部屋でふかふかの布団に潜り込む幸せ。
shinichiさんは既に夢の中。
※後編へ続く
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