お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

2016年 登り納め

2016年12月26日 | 登山
クリスマスの三連休は、カミさんと大掃除。
例年にない捗り方である。
気持ち的に余裕ができたので、今年の登り納めとして、以前からネットで見て気になっていたウノタワに行ってきた。


横倉入というところから入山。
登山口には私の車一台だけ。
こんな年の暮れに、こんなマニアックなところに来るのは自分くらいか。



ウノタワまでは、入間川の源流域をたどるかたちで登っていく。
周囲の木々はすっかり葉を落とした冬の装いだが、流れの中の岩のコケは青々としているのが印象的だ。



パイプに「水」と書いてあるところが、少々可笑しい。
コーヒー用に汲んでおく。



水場から上はルートを左にとり、涸れた沢を横目に見ながら詰めていく。
枯れ葉で足元が隠されているので、ちょっとコースがわかりずらいが、ところどころテープがついているので、それを見つけながら登ればよい。



霜柱をザクザク踏みしめる音とたまに聞こえる鳥の声以外は、まったくの無音。
静かな山だ。



こんなコケの庭園が現れた。
目に見える流れはとうに消えているが、おそらくこの岩の下にはかすかな流れが網の目のように伝っているにちがいない。



登山道の脇ある倒木には立派なツララが下がっている。
いつもはここから水が滴り落ちているのだろう。

そうこうしているうちに稜線が近づいてきた。
ウノタワまではあと少し。


稜線に上がると、コケをまとった倒木のオブジェが迎えてくれた。
ウノタワは、目と鼻の先。




少し下った窪地のようなところが明るく開けている。
ウノタワだ。





なんとも面白い地形である。
地図を見ればわかるが、ここだけ二重稜線のようになっていて、稜線と稜線の間に挟まれた部分が窪地のように見えるのだ。
伝説によれば、ここには沼があったらしい。
窪地には樹木がなくぽっかりと開けていること、そして地面に広がる苔。
確かに沼があったと考えても不思議ではない。
写真だけみれば、どこかの公園のようにも見えるが、標高は1090mの奥武蔵の山の中。



さて、今日の目的は、ここでのコーヒーブレイクなのだ。

この広々としたロケーションを独り占めできて、とても贅沢。
ピークハントの無い山歩きもたまにはいいもんだ。


ファミマのタルトがコーヒーによく合う。満足、満足。



新緑の頃、紅葉の頃、また来たい場所である。



サクッと下山して、さわらびの湯でのんびりと温泉を楽しんだ。
お腹が空いたので、これまた以前から気になっていたところに立ち寄ってみた。

「古久や」という武州うどんのお店。
江戸時代から続いている老舗とのこと。
お店に入ったら、ほぼ満席状態だった。
さすがの人気店である。


肉つゆうどん(並)を注文。かき揚げもつけてもらった。
これで830円也。

小ぶりの茶碗に具だくさんのつけ汁がなみなみと入っている。
うどんの量が多いので、つけ汁が足りなくならないかなと思ったが、かなり濃い味の汁なので全然問題なかった。
最後にゆで汁でつゆを薄めていただく。
ごちそうさまでした!



さてさて、2016年の山はこれで登り納め。
今年は若者を山に連れていく機会が多かったので、充実した一年だった。
けがもなく無事に帰ってこられてよかった。


あと少し仕事をがんばったら、正月休みだ。
年が明けたら、雪山に行きたいな~。
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2 コメント

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ノンピ-ク (高崎)
2016-12-27 00:02:29
のんびり歩けるノンピ-ク登山はええですよねえ!
ウノタワは初めてみるところですが、ほっこりできる穏やかな平ではありませんか?
ここに腰を落ち着けてコ-ヒ-ブレ-クなんて大人の所業でございます。

食い意地の張った僕は武州うどんにそそられます。
天ぷらとツユの具で熱燗いっぱいやりたくなっちゃいませんか?

登り納め、しかと見届けましてござりまする!
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お返事 (papachan)
2016-12-29 11:42:15
高崎さん、こんにちは!
あまりがつがつしないで、のんびり登ってきました。
ウノタワは初めてだったのですが、なかなか趣深いところでしたよ。

釣りや山のあとは、やっぱり麺類が食べたくなります。
古久やはおススメです。
つゆの具をつまみに熱燗は、ベストマッチだと思いますよ!
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