例年8月に行っていた山ガール・山ボーイ育成合宿登山は、私の都合で9月に実施することになり、今年は4人で「南アの哲人」北岳へ行ってきた。
そこで起こった悲劇やいかに。
登山ブームの過熱ぶりは、山を登る前から駐車場争奪戦という形で表れている。
この戦いに勝てなければ、山に登ることさえ許されない昨今の厳しさなのだ。
日付が変わるころに集合し、芦安駐車場に到着したのは、午前3時。
第1駐車場は満車。
第2駐車場に何とか1台分のスペースを見つけ、辛くも駐車できた。
この勝利をつかみ取るために、全員睡眠返上での出撃であった。
ちなみに、芦安には第8駐車場まであるが、第4以降はバス停及びタクシー乗り場から遠く離れてしまうので、第3までに停められた者を勝者という。(自分調べ)
タクシー乗り場の列にザックを並べ、とりあえず車中で仮眠。
と思ったのだが、若者のいびきがすさまじく、眠るのをあきらめた。
朝5:00出発のタクシーに乗り込み、この時点では紛れもなく勝ち組である。
夜叉神の森までさくさく進み、ゲートが開くまでしばし休憩。
広河原に6:00すぎに到着。
インフォメーションセンターの2階で朝食のおにぎりをほおばりながら、本日のルートを確認。
台風15号が接近してくるので、明日の夕方から南アルプス林道は交通規制がかかる。
できれば、今日中にピークを踏みたい。
スタート地点の広河原山荘でトイレ&水の補給。
インフォメーションセンターのトイレは長蛇の列だったが、こっちはガラガラ。
なんやかんやで6:40に登山開始。
まずは大樺沢ルートで二俣を目指す。
沢沿いの道は風が通って涼しい。
みんなは、「去年の燕よりぜんぜん気持ちいい。」とご機嫌だ。
大樺沢は、昔はずっと左岸に道がついていたように記憶していたのだが、今は途中で沢を渡って右岸に道がついている。
再び左岸に渡って目の前が開けてくると、二俣が見えてくる。
2回の休憩をはさみ、二俣まで2時間30分で到着した。
悪くないペースだ。
ここで大休止。
明日、台風が来るとは思えない空の青さに、若者たちのテンションも上がる。
ここから右俣へルートをとり、小太郎尾根まで2時間30分の急登「我慢大会」スタート。
バットレスに見守られながら、じわりじわりと登っていく。
ここで異変。
右俣を1時間くらい登ったところで、なんだか自分の調子がおかしくなってきた。
これまで味わったことの無いモーレツな疲労感と足のしびれである。
ペースを下げてだましだまし登っていたが、10歩進んで止まるようになってしまった。
水も飲んでいるし、行動食も摂っている。
考えられるのは不眠による疲労過多か…。
どうも稜線まで上がれそうにない。
残念だがリタイアする覚悟を固めた。
体調不良を打ち明け、自分だけ白根御池小屋に下って待つことを伝えた。
若者もかなり経験を積んできているし、明日の午前中までは天候も崩れないから、3人でピークを目指してもらうことにした。
すまん、みんな。orz
ヨタヨタと老人のような歩みで下り、白根御池小屋に到着。
スタッフの方々は、予約無しでも気持ちよく対応してくださり、ありがたかった。
布団に寝転びながら、いろいろ考えた。
以前なら、一晩くらい寝ていなくても、平気で山を歩けた。
もうそういう歳では無いということか。
稜線に向かった若者からは、随時LINEで連絡が入ってくる。
安全に楽しく登れたようで何よりだ。
肩の小屋もそれほどの混雑ではなく、快適だったらしい。
翌朝、笑顔で3人が下山してきて、7時50分に白根御池小屋で合流した。
稜線での一夜を満喫したようだ。
白根御池小屋名物のソフトクリームを食べながら、話は弾む。
談笑しながらのんびり下山して、北岳登山は無事(?)終了となった。
帰宅してからカミさんに、「体調悪くなっちゃってさぁ~」と話しかけると、「もう誘ってもらえないんじゃないの?」とケラケラ笑われた。
いやはや、ごもっとも。。。
そこで起こった悲劇やいかに。
登山ブームの過熱ぶりは、山を登る前から駐車場争奪戦という形で表れている。
この戦いに勝てなければ、山に登ることさえ許されない昨今の厳しさなのだ。
日付が変わるころに集合し、芦安駐車場に到着したのは、午前3時。
第1駐車場は満車。
第2駐車場に何とか1台分のスペースを見つけ、辛くも駐車できた。
この勝利をつかみ取るために、全員睡眠返上での出撃であった。
ちなみに、芦安には第8駐車場まであるが、第4以降はバス停及びタクシー乗り場から遠く離れてしまうので、第3までに停められた者を勝者という。(自分調べ)
タクシー乗り場の列にザックを並べ、とりあえず車中で仮眠。
と思ったのだが、若者のいびきがすさまじく、眠るのをあきらめた。
朝5:00出発のタクシーに乗り込み、この時点では紛れもなく勝ち組である。
夜叉神の森までさくさく進み、ゲートが開くまでしばし休憩。
広河原に6:00すぎに到着。
インフォメーションセンターの2階で朝食のおにぎりをほおばりながら、本日のルートを確認。
台風15号が接近してくるので、明日の夕方から南アルプス林道は交通規制がかかる。
できれば、今日中にピークを踏みたい。
スタート地点の広河原山荘でトイレ&水の補給。
インフォメーションセンターのトイレは長蛇の列だったが、こっちはガラガラ。
なんやかんやで6:40に登山開始。
まずは大樺沢ルートで二俣を目指す。
沢沿いの道は風が通って涼しい。
みんなは、「去年の燕よりぜんぜん気持ちいい。」とご機嫌だ。
大樺沢は、昔はずっと左岸に道がついていたように記憶していたのだが、今は途中で沢を渡って右岸に道がついている。
再び左岸に渡って目の前が開けてくると、二俣が見えてくる。
2回の休憩をはさみ、二俣まで2時間30分で到着した。
悪くないペースだ。
ここで大休止。
明日、台風が来るとは思えない空の青さに、若者たちのテンションも上がる。
ここから右俣へルートをとり、小太郎尾根まで2時間30分の急登「我慢大会」スタート。
バットレスに見守られながら、じわりじわりと登っていく。
ここで異変。
右俣を1時間くらい登ったところで、なんだか自分の調子がおかしくなってきた。
これまで味わったことの無いモーレツな疲労感と足のしびれである。
ペースを下げてだましだまし登っていたが、10歩進んで止まるようになってしまった。
水も飲んでいるし、行動食も摂っている。
考えられるのは不眠による疲労過多か…。
どうも稜線まで上がれそうにない。
残念だがリタイアする覚悟を固めた。
体調不良を打ち明け、自分だけ白根御池小屋に下って待つことを伝えた。
若者もかなり経験を積んできているし、明日の午前中までは天候も崩れないから、3人でピークを目指してもらうことにした。
すまん、みんな。orz
ヨタヨタと老人のような歩みで下り、白根御池小屋に到着。
スタッフの方々は、予約無しでも気持ちよく対応してくださり、ありがたかった。
布団に寝転びながら、いろいろ考えた。
以前なら、一晩くらい寝ていなくても、平気で山を歩けた。
もうそういう歳では無いということか。
稜線に向かった若者からは、随時LINEで連絡が入ってくる。
安全に楽しく登れたようで何よりだ。
肩の小屋もそれほどの混雑ではなく、快適だったらしい。
翌朝、笑顔で3人が下山してきて、7時50分に白根御池小屋で合流した。
稜線での一夜を満喫したようだ。
白根御池小屋名物のソフトクリームを食べながら、話は弾む。
談笑しながらのんびり下山して、北岳登山は無事(?)終了となった。
帰宅してからカミさんに、「体調悪くなっちゃってさぁ~」と話しかけると、「もう誘ってもらえないんじゃないの?」とケラケラ笑われた。
いやはや、ごもっとも。。。
芦安側の駐車場問題は聞いていましたが、凄いんですねw
私は奈良田側からしか上がった事がないのでw
奈良田側で駐車出来ない事は先ず無いかとww
寝不足はやっぱり体力の低下の原因大ですね!船も良く乗るのですが、寝不足だと1発KOされます
判断が早く下山した事は流石の決断ですねベテランならではです!
僕も10年ほど前、久方ぶりに野呂川源流に入ろうと夜中に到着したのですが
駐車場が満杯で遠く離れた場所に路駐した経験がありました。
バスの発着所の近くに自由に使える休憩所の建物があって
僕は毎回そこで快適に仮眠していましたが今は使えなくなったのかしら?
さて北岳、きついですよね。
睡眠不足か、シャリバテか、熱中症か、いずれにしても筋力、バランス感覚、心肺機能が衰え始めるお年頃。
悲しいことですが徐々に年相応のペースに切り替えることも必要なのかもしれませんね。
こんにちは!
奈良田からアプローチしたことはないのですが、今度からそうしようかなぁ。。。
でも、やっぱり芦安が便利なんですよね。いろいろと。
今後は、寝不足をいかにクリアするかが課題ですね。
>高崎さん
こんにちは!
駐車場の横にある施設は料金を払えば使えるはずですが、私はまだ利用したことはないんです。
前日から芦安入りすれば利用価値はあるでしょうね。
年相応のペース、、、確かにそうですよね。
気持ちだけは20代なので、こういうのが事故の元ですよね。
人生の先輩のお言葉、ありがたく頂戴いたします。