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台風が日本付近に3つもきているので、山に行くにも勇気がいる。
補修が終わったテントを担いで北アルプスに行きたかったのだが、あっさりあきらめた。
8月7日だけは、ずっとてんくらAをキープしていたので、一日で登って下りてこられる山を物色した結果、爺ヶ岳に決定。
朝の4時半に扇沢到着。
柏原新道入り口わきの駐車スペースに、ぎりぎり滑り込めた。
幸先がいい。
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小1時間仮眠をとってから、5時半にスタート。
空は雲が広がり、ひたすら重い。
爺ヶ岳に登るのは初めてである。
爺ヶ岳だけに、ジジイに片足突っ込んでいる自分としては、いつかは登らねばならない山なのだ。
どうせ行くなら鹿島槍とセットにしたかったが、日帰りなので爺ヶ岳一本勝負である。
栢原新道は、登山口からすぐに急登が始まる。
登山道はよく整備されているし、登山者がよく踏んでいるので、思った以上に登り易い。
それでも、樹林帯の登りは苦手である。特に夏は。
大汗をかいて、八ツ見ベンチに到着。
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それにしても単調な登りがずっと続く。
左にごうごうと流れる扇沢の沢音を聞き、うっそうとした樹林帯を苦行のように登る。
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たまに開けた場所に出て、眼下に立山黒部アルペンルートの起点である扇沢駅が小さく見えたりもする。
一方で、上空は曇っているため稜線は全く見えない。
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ケルンに到着。
結構つかれた。
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道標を見て、さらに愕然となった。
もう半分くらい来たかな~なんて考えていたら、まだ4分の1程度だった。
おまけに、種池まであと3時間半と書いてある。
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ここからやや傾斜が緩くなるものの、全く風景の変わらない登山道に嫌気がさしてきた。
何も考えず、無の境地で歩を進める。
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ときおり、ちらっと夏空が顔をのぞかせる。
その調子でばーっと晴れてくれないかな。
いや、晴れると暑いから、稜線に出るまでまってほしい。
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水を1リットル飲み終わるころに水平道に到着。
水平になっているのは、数十メートル程度。
ぬか喜びとはこのことである。
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石ベンチでアミノ酸を注入。
これ、結構効く。
ちなみに本日2本目。
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権現岳の時も感じたが、水とアミノ酸ゼリーと塩分タブレットをずっと摂取し続けることで、登りに粘りが出るようになった気がする。
歳をとると、根性だけでは登れないのだ。
ガラ場という崩壊地までやってきた。
柏原新道で唯一変化があると言ってもいい。
危険な場所だが、何気に楽しい。
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ガラ場を通過したら、富士見坂・鉄砲坂という最後の急登をしのいで、森林限界に飛び出す。
高山植物も出てきた。
半月前ならお花畑だっただろう。
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チングルマはすでに綿毛になっていた。
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ガスの中から種池山荘が現れた。
柏原新道の終点である。
あ~、本当に疲れた。
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時間のプレッシャーを感じながら登るのは嫌なので、今日は腕時計をしまっておいた。
もう10時くらいかなと思って時間を確認すると、なんとまだ8時50分。
3時間20分で柏原新道を登ってきたことになる。
あれ? 今日は調子いいの?
種池山荘前のベンチに座って、行動食をむしゃむしゃ食べる。
ここまでで水を2リットル消費した。
だいたい計算通り。
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樹林帯ではあれほど暑かったのに、稜線に出たら指先が冷たくなるほどの寒さ。
ザックから薄手のジャケットを取り出した。
一息ついたら爺ヶ岳に向かって出発だ。
クマ注意の表示があちこち出ているが、今日はガスが濃いのでクマは出てこないだろう。
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もうここからは楽しいだけの登山である。
ハイマツの登山道をゆるゆると登っていく。
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時折、雲が薄くなり、陽の光を感じるようになってきた。
晴れてくれ~。
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ハイマツの中からライチョウの声が聞こえるなと思ってキョロキョロしていたら、目の前にいてびっくりした。
登山道のど真ん中で砂浴びをしていたのである。
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近くにはヒナが6羽もうろちょろしていた
かわいいな~。
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ライチョウの親子に元気をもらって、どんどん進む。
雲がだんだん切れてきて、南峰もうっすら見えてきた。
イイ感じ。
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爺ヶ岳南峰は縦走路からちょっと外れている。
ほんの少しだけ登れば、ピークにたどり着く。
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9時40分、爺ヶ岳南峰に到着。
ガスガスで眺望ゼロ。(笑)
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しばし休憩してから、最高標高点である中峰へ向かう。
いったん下ってから登り返すことになる。
ガスのせいか、すごく遠くに感じるが、それほどでもない。
10分? 15分? くらいかな。
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登っているうちに、だんだんガスが晴れてきた。
その調子!
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爺ヶ岳中峰のピークをとらえた。
恩師が「念ずれば花開く」とよく言っていたが、念ずればガスも晴れるのである。
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さあ、いよいよ最後のビクトリーロードだ。
足取りも軽くいこう。
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振り返るとさきほど登った南峰が見えた。
ここから見る南峰はどっしりとボリューム感があって立派な山容だ。
カッコイイ。
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気がつくと、遠くに立山・劔が雲間からちらっと見えている。
テンション上がってきた。
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10時05分、爺ヶ岳中峰(2669m)に到着。
なんだかんだ休憩をとりながらでも、4時間30分で登り切った。
今季で一番体調が良かったかも。
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三角点タッチ。
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青い空に白い雲。
夏山ムード全開である。
気持ちいい~。
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しかし、ご褒美はここまで。
すぐにガスガスワールドに逆戻り。
一瞬でも爽快感を味わえたのだから、良しとすべきだろう。
種池山荘に向かって、来た道をゆるゆると下っていく。
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目的はつつがなく達成できた。
種池山荘前のベンチでランチタイムだ。
今日は、新しいグッズを二つばかり持ってきた。
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一つはガスバーナー。
2253BRUNOが殉職したので、新たにP-153ULTRA BURNERを購入した。
コンパクトながら、3600kcalのツワモノである。
もう一つはこれ。
なんでしょう?
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100均で購入したシェラカップ・リッド。
つまり、シェラカップの蓋のことである。
これさえあれば、シェラカップもコッフェルの代わりになる。
説明書には、まな板としても使用可能だと書いてあった。
似たような商品が某有名ブランドから1200円くらいで販売されていたので、100均恐るべし。
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火にかけると熱くなるので、スプーンの柄や箸を差し込んで持ち上げられるようになっている。
蓋のおかげで、お湯が一瞬で沸いた。
お腹も満たされたところで、のんびり下山開始。
長い下りでヒザががくがくになることが分かっているので、けっしてスピードを上げない。
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午前中はずっと日陰だった登山道も、日が差し込んでかなり暑くなってきた。
登りの登山者は、顔を真っ赤にしてフーフー言っている。
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登山靴のひもの縛り方が良くないのか、足裏がしびれてきた。
登山靴を一回脱いで5分くらい足をぶらぶらさせたら回復した。
足首だけしっかりホールドするようにして、縛り直したら少し楽になった。
眼下に扇沢駅が見えてくると、あと少しのような気がしてくるのだが、ここからが意外と長いのだ。
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ケルンを過ぎると、急下降が始まる。
気をつけていてもヒザに負担がかかる。
登山指導所が見えたらフィナーレ。
下山は2時間30分で完了。
登りも長く感じたが、下りも長かった。
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一日で登って下りてこられる北アルプスとして、爺ヶ岳は結構満足感が高かった。
柏原新道の単調さがなければ、もっといいのだが、それは贅沢な話だろう。
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帰りは大町温泉・薬師の湯で汗を流した。
こっち方面に来るときは、必ずと言っていいほどここに立ち寄る。
モンベル会員だと650円なり。
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風呂上がりに大広間で寝転がりながらてんくらをチェックすると、なんと翌日もずっとA表示に変わっているではないか!
台風はどうなったの?
こんなことなら、テント泊山行にすればよかったよ~、と嘆いても後の祭りである。
てんくら、あるあるである。
補修が終わったテントを担いで北アルプスに行きたかったのだが、あっさりあきらめた。
8月7日だけは、ずっとてんくらAをキープしていたので、一日で登って下りてこられる山を物色した結果、爺ヶ岳に決定。
朝の4時半に扇沢到着。
柏原新道入り口わきの駐車スペースに、ぎりぎり滑り込めた。
幸先がいい。
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小1時間仮眠をとってから、5時半にスタート。
空は雲が広がり、ひたすら重い。
爺ヶ岳に登るのは初めてである。
爺ヶ岳だけに、ジジイに片足突っ込んでいる自分としては、いつかは登らねばならない山なのだ。
どうせ行くなら鹿島槍とセットにしたかったが、日帰りなので爺ヶ岳一本勝負である。
栢原新道は、登山口からすぐに急登が始まる。
登山道はよく整備されているし、登山者がよく踏んでいるので、思った以上に登り易い。
それでも、樹林帯の登りは苦手である。特に夏は。
大汗をかいて、八ツ見ベンチに到着。
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それにしても単調な登りがずっと続く。
左にごうごうと流れる扇沢の沢音を聞き、うっそうとした樹林帯を苦行のように登る。
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たまに開けた場所に出て、眼下に立山黒部アルペンルートの起点である扇沢駅が小さく見えたりもする。
一方で、上空は曇っているため稜線は全く見えない。
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ケルンに到着。
結構つかれた。
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道標を見て、さらに愕然となった。
もう半分くらい来たかな~なんて考えていたら、まだ4分の1程度だった。
おまけに、種池まであと3時間半と書いてある。
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ここからやや傾斜が緩くなるものの、全く風景の変わらない登山道に嫌気がさしてきた。
何も考えず、無の境地で歩を進める。
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ときおり、ちらっと夏空が顔をのぞかせる。
その調子でばーっと晴れてくれないかな。
いや、晴れると暑いから、稜線に出るまでまってほしい。
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水を1リットル飲み終わるころに水平道に到着。
水平になっているのは、数十メートル程度。
ぬか喜びとはこのことである。
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石ベンチでアミノ酸を注入。
これ、結構効く。
ちなみに本日2本目。
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権現岳の時も感じたが、水とアミノ酸ゼリーと塩分タブレットをずっと摂取し続けることで、登りに粘りが出るようになった気がする。
歳をとると、根性だけでは登れないのだ。
ガラ場という崩壊地までやってきた。
柏原新道で唯一変化があると言ってもいい。
危険な場所だが、何気に楽しい。
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ガラ場を通過したら、富士見坂・鉄砲坂という最後の急登をしのいで、森林限界に飛び出す。
高山植物も出てきた。
半月前ならお花畑だっただろう。
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チングルマはすでに綿毛になっていた。
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ガスの中から種池山荘が現れた。
柏原新道の終点である。
あ~、本当に疲れた。
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時間のプレッシャーを感じながら登るのは嫌なので、今日は腕時計をしまっておいた。
もう10時くらいかなと思って時間を確認すると、なんとまだ8時50分。
3時間20分で柏原新道を登ってきたことになる。
あれ? 今日は調子いいの?
種池山荘前のベンチに座って、行動食をむしゃむしゃ食べる。
ここまでで水を2リットル消費した。
だいたい計算通り。
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樹林帯ではあれほど暑かったのに、稜線に出たら指先が冷たくなるほどの寒さ。
ザックから薄手のジャケットを取り出した。
一息ついたら爺ヶ岳に向かって出発だ。
クマ注意の表示があちこち出ているが、今日はガスが濃いのでクマは出てこないだろう。
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もうここからは楽しいだけの登山である。
ハイマツの登山道をゆるゆると登っていく。
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時折、雲が薄くなり、陽の光を感じるようになってきた。
晴れてくれ~。
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ハイマツの中からライチョウの声が聞こえるなと思ってキョロキョロしていたら、目の前にいてびっくりした。
登山道のど真ん中で砂浴びをしていたのである。
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近くにはヒナが6羽もうろちょろしていた
かわいいな~。
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ライチョウの親子に元気をもらって、どんどん進む。
雲がだんだん切れてきて、南峰もうっすら見えてきた。
イイ感じ。
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爺ヶ岳南峰は縦走路からちょっと外れている。
ほんの少しだけ登れば、ピークにたどり着く。
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9時40分、爺ヶ岳南峰に到着。
ガスガスで眺望ゼロ。(笑)
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しばし休憩してから、最高標高点である中峰へ向かう。
いったん下ってから登り返すことになる。
ガスのせいか、すごく遠くに感じるが、それほどでもない。
10分? 15分? くらいかな。
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登っているうちに、だんだんガスが晴れてきた。
その調子!
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爺ヶ岳中峰のピークをとらえた。
恩師が「念ずれば花開く」とよく言っていたが、念ずればガスも晴れるのである。
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さあ、いよいよ最後のビクトリーロードだ。
足取りも軽くいこう。
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振り返るとさきほど登った南峰が見えた。
ここから見る南峰はどっしりとボリューム感があって立派な山容だ。
カッコイイ。
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気がつくと、遠くに立山・劔が雲間からちらっと見えている。
テンション上がってきた。
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10時05分、爺ヶ岳中峰(2669m)に到着。
なんだかんだ休憩をとりながらでも、4時間30分で登り切った。
今季で一番体調が良かったかも。
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三角点タッチ。
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青い空に白い雲。
夏山ムード全開である。
気持ちいい~。
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しかし、ご褒美はここまで。
すぐにガスガスワールドに逆戻り。
一瞬でも爽快感を味わえたのだから、良しとすべきだろう。
種池山荘に向かって、来た道をゆるゆると下っていく。
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目的はつつがなく達成できた。
種池山荘前のベンチでランチタイムだ。
今日は、新しいグッズを二つばかり持ってきた。
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一つはガスバーナー。
2253BRUNOが殉職したので、新たにP-153ULTRA BURNERを購入した。
コンパクトながら、3600kcalのツワモノである。
もう一つはこれ。
なんでしょう?
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100均で購入したシェラカップ・リッド。
つまり、シェラカップの蓋のことである。
これさえあれば、シェラカップもコッフェルの代わりになる。
説明書には、まな板としても使用可能だと書いてあった。
似たような商品が某有名ブランドから1200円くらいで販売されていたので、100均恐るべし。
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火にかけると熱くなるので、スプーンの柄や箸を差し込んで持ち上げられるようになっている。
蓋のおかげで、お湯が一瞬で沸いた。
お腹も満たされたところで、のんびり下山開始。
長い下りでヒザががくがくになることが分かっているので、けっしてスピードを上げない。
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午前中はずっと日陰だった登山道も、日が差し込んでかなり暑くなってきた。
登りの登山者は、顔を真っ赤にしてフーフー言っている。
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登山靴のひもの縛り方が良くないのか、足裏がしびれてきた。
登山靴を一回脱いで5分くらい足をぶらぶらさせたら回復した。
足首だけしっかりホールドするようにして、縛り直したら少し楽になった。
眼下に扇沢駅が見えてくると、あと少しのような気がしてくるのだが、ここからが意外と長いのだ。
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ケルンを過ぎると、急下降が始まる。
気をつけていてもヒザに負担がかかる。
登山指導所が見えたらフィナーレ。
下山は2時間30分で完了。
登りも長く感じたが、下りも長かった。
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一日で登って下りてこられる北アルプスとして、爺ヶ岳は結構満足感が高かった。
柏原新道の単調さがなければ、もっといいのだが、それは贅沢な話だろう。
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帰りは大町温泉・薬師の湯で汗を流した。
こっち方面に来るときは、必ずと言っていいほどここに立ち寄る。
モンベル会員だと650円なり。
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風呂上がりに大広間で寝転がりながらてんくらをチェックすると、なんと翌日もずっとA表示に変わっているではないか!
台風はどうなったの?
こんなことなら、テント泊山行にすればよかったよ~、と嘆いても後の祭りである。
てんくら、あるあるである。
こんにちは!
先日の権現岳や開拓釣行でのハードワークが効いたのか、爺ヶ岳は余裕をもって楽しく登れました。
とはいっても、柏原新道は苦行でしたね。
あそこは一人で歩くべきではないかもしれません。(笑)
五竜と鹿島槍は、いつかは登りたいリストに入っています。
高崎さんは、甲武信だったんですね。そこも登りたいですねぇ。
登りたいところばかりで困ってしまいます。
もし天泊できたら鹿島槍も踏めたのに残念でござんした。
五竜の途中の小遠見から眺めた鹿島槍と爺が岳の偉容を思い出しました。
今年の夏休みは雨マ-クのオンパレ-ドでどうにもやるせないですねえ。
僕も一昨日、甲武信ヶ岳を目指したのですが恥ずかしながら朝寝坊して敗退でござんした。