アブ対策とイワナの天ぷら

台風三個師団襲来のあとは日本列島を串刺しにするかのように前線が停滞し、長雨が続いている。
西日本豪雨に匹敵するとも言われており、各地の災害が心配である。
お盆休みに入った今、悪天続きで計画していた登山もおじゃんになった。
パソコンを抱えて小屋に入り、粛々と仕事を片づけている。



思いのほか早めに仕事が片付いたので、午後からロッドを担いで小屋近くの渓に入った。
今日は、アブ対策として新兵器をひっさげての入渓である。
最近各地で効果絶大？との噂も高い「オニヤンマくん」だ。
釣友soraさん作のリーサルウェポン。

帽子にとりつけて、いざゆかん。
アブにとってオニヤンマは天敵である。
どっからでもかかってこい！


ルアーは、これもsoraさん作のKlassが活躍してくれた。
リップ調整をしてもらって、いい感じに泳いでくれるようになった。
流心脇や流れの緩やかな瀬からイワナが飛びついてきた。



ヒレが真っ赤なイワナが釣れた。
ここまで赤いのは初めて見た。



短時間ではあったが、数匹のイワナに遊んでもらって満足した。
大きいのを掛け損ねたりしたのは、いつものこと。



赤トンボが飛び始めた。
あと数週間で里まで下りていくだろう。

さて、アブ対策の「オニヤンマくん」であるが、一定の効果はあるのではないかと思う。
アブは体の周りをぶんぶん飛び回ってはいたが、一度も刺されなかったのだ。
たまたまかもしれないが、巷の評判はそれなりに当たっていた。
そして、赤トンボが飛び交うエリアに入ると、アブは全く姿を現さなくなった。
やはり、アブはトンボ全般が苦手のようである。


今後は、このオニヤンマくんと各種虫よけを併用していきたい。
これで、かなり快適に釣りができるのではないかという手ごたえを得た。



アブがいないところだと、落ち着いて野点を楽しめる。
よきかな。



イワナを一匹だけキープして、持ち帰った。
刺身にしようか、塩焼きにしようか、いろいろ考えたが、ちょっと趣向を変えて天ぷらにしてみた。
三枚におろして、皮はそのまましておき、腹骨の部分は包丁で軽くたたいた。
衣をつけてサッと揚げれば出来上がり。
中骨はそのまま素揚げにして、骨せんべいにした。

これが予想以上の美味さで驚いた。
骨があたるかと思ったが、ぜんぜん気にならなかった。
骨せんべいも香ばしくてよかった。
この食べ方だと、捨てるところが少なくていい。
もう一匹くらいキープしておけばよかった。


リリース派の自分は、年に一度くらいしか食べないが、こんなに美味しいのならもう一回くらい食べてもいいかな。
そのくらい感動した。


次は、天ぷら粉と油を持って入渓し、釣ったその場で揚げちゃおうかな。
ぜったいウマイに決まっている。