都民として、そしてアングラーとして、幼少のころより慣れ親しんだ多摩川。
その138kmに及ぶ流程の最初の一滴を見たいとかねてより思っていた。
息子に「一緒に行くか?」と聞くと「行かない」とのこと。
理由は簡単。
山バッジが売っていないから。
コレクターの息子は、山バッジのない山なんぞ全く興味がないのである。
という経緯があり、久々の単独山行である。
今回の目的は3つ。
①多摩川の水源(水干)を見る。
②多摩川・荒川・富士川の分水嶺を見る。
③笠取山のピークを踏む。
写真を撮りながらゆっくり歩いても半日程度だ。
作場平の駐車場に到着したのが6時40分。
人気の山だけあって、それなりの数が停まっていた。
支度をしている間にも、次々車がやってくる。
早めに来てよかった。
(下山したときには当然満車で、路駐の長い列ができていたのだった。)
駐車場からすぐが登山口。
気温0度。
グローブを忘れた…。
沢の音を聞きながら、しばらくは平坦な森の中を歩いていく。
一休坂分岐でシェルを一枚脱いで体温調整。
歩き始めると結構暑い。
ルートは、ヤブ沢か一休坂の2択。
笠取小屋へダイレクトに登る一休坂をチョイス。
風が全くなく、かそこそと落ち葉を踏みしめる自分の足音以外は無音である。
紅葉も今が盛期みたい。
山全体がとても明るい。
こういう山歩きもいいもんだ。
ここは山梨県だけど、登山道は東京都水道局が管理しているらしい。
とてもよく整備されていて、歩きやすい。指導標もしっかりしている。
ビギナーににはうってつけの山だ。
人気があるのもよくわかる。
ちょっとした急登を何回か繰り返し、小さな沢沿いを詰めていく。
このあたりから、足下は霜柱を踏むようになってきた。
笠取小屋まで、あと少し。
8時20分。笠取小屋に到着。
主稜線の広い尾根上にある小屋だ。
小屋の裏はテント場になっていて、帰りに見たら2張りほどあった。
小屋前の広場からは、大菩薩嶺が見える。
とても気持のいい所だ。
今度、テント泊だけを目的に来ても面白いかも。
冬だったらきっと満点の星空を眺められるはずだ。
ここからはいよいよお楽しみの稜線漫歩。
晩秋の冷たい風と紅葉を楽しみながら、目的をクリアしていく。
小屋から10分ほど歩くと「小さな分水嶺」が見えてきた。
見通しのよい広い稜線上にある小高い丘のようなこの場所が、多摩川・荒川・富士川の分水嶺にあたる。
この石柱の裏側には富士川の文字が刻まれている。
ここに降った雨は、わずか数mの差で全く違う川において己の人生を歩み始めることになるのだ。
感慨深いなぁ。
次の目的地、笠取山のピークが見えてきた。
風が冷たい。気温もマイナスになっているはずだ。
グローブを持ってこなかったことをちょっぴり後悔した。
近くにいる登山者をみれば、フリースの帽子やダウンまで着ている人もいた。
ピークに向かう最後の急登は200m弱だが、結構な斜面である。
へーへーいいながら、9時20分に1953mのピークを踏む。
360度の大展望だが、残念ながら遠くは曇っていて富士山は拝めず。
アートフィルターを使ったら、ちょっと赤が強く出過ぎてしまったが、イメージ的にはこんな感じ。
どこまでも続く金色の絨毯が眼下に広がる。
写真を撮っている間にどんどん体温が奪われていくので、とりあえず先に進む。
笠取山は、山頂部分がいくつかの小ピークで形成されていて、実は本当の山頂はまだ先にある。
ちょっとした岩の上り下りを繰り返し、本当のピークに到着。
木々に囲まれ見晴らしもない狭いピークにひっそりと佇む真の山頂。
この直下に多摩川の源頭「水干(みずひ)」があるのだ。
稜線をさらに東へすすみ、小さなピークを2つ位越えると鞍部に向かって下っていく。
下りきったところで西へ戻るように分岐を右へ進むと間もなく「水干」へたどり着いた。
さすがにこの時期なので、したたる水は見えなかったが、それらしき所は苔がしめっていた。
実際に水が流れ出すのは150mくらい下にあった。
道がつけられていて、そこまで下りることができる。
これが、多摩川の流れ出しだ。
写真ではちょとわかりづらいが、小さな岩の奥からこんこんと水が流れ出てくる。
川が生まれる場所である。
10時20分、笠取小屋まで戻って大休止。
バーナーでお湯を沸かし、温かい物を食べて一息ついた。
あとはのんびり下山。
日が高くなってくると一層紅葉が輝き始める。
笠取山は、手軽に登れる割にはルートも景色も変化に富んでいて、見所もたくさんある楽しい山だった。
特に多摩川の源頭は息子にもぜひ見せてやりたかった。
次は、バッジがなくても連れてこよう。
その138kmに及ぶ流程の最初の一滴を見たいとかねてより思っていた。
息子に「一緒に行くか?」と聞くと「行かない」とのこと。
理由は簡単。
山バッジが売っていないから。
コレクターの息子は、山バッジのない山なんぞ全く興味がないのである。
という経緯があり、久々の単独山行である。
今回の目的は3つ。
①多摩川の水源(水干)を見る。
②多摩川・荒川・富士川の分水嶺を見る。
③笠取山のピークを踏む。
写真を撮りながらゆっくり歩いても半日程度だ。
作場平の駐車場に到着したのが6時40分。
人気の山だけあって、それなりの数が停まっていた。
支度をしている間にも、次々車がやってくる。
早めに来てよかった。
(下山したときには当然満車で、路駐の長い列ができていたのだった。)
駐車場からすぐが登山口。
気温0度。
グローブを忘れた…。
沢の音を聞きながら、しばらくは平坦な森の中を歩いていく。
一休坂分岐でシェルを一枚脱いで体温調整。
歩き始めると結構暑い。
ルートは、ヤブ沢か一休坂の2択。
笠取小屋へダイレクトに登る一休坂をチョイス。
風が全くなく、かそこそと落ち葉を踏みしめる自分の足音以外は無音である。
紅葉も今が盛期みたい。
山全体がとても明るい。
こういう山歩きもいいもんだ。
ここは山梨県だけど、登山道は東京都水道局が管理しているらしい。
とてもよく整備されていて、歩きやすい。指導標もしっかりしている。
ビギナーににはうってつけの山だ。
人気があるのもよくわかる。
ちょっとした急登を何回か繰り返し、小さな沢沿いを詰めていく。
このあたりから、足下は霜柱を踏むようになってきた。
笠取小屋まで、あと少し。
8時20分。笠取小屋に到着。
主稜線の広い尾根上にある小屋だ。
小屋の裏はテント場になっていて、帰りに見たら2張りほどあった。
小屋前の広場からは、大菩薩嶺が見える。
とても気持のいい所だ。
今度、テント泊だけを目的に来ても面白いかも。
冬だったらきっと満点の星空を眺められるはずだ。
ここからはいよいよお楽しみの稜線漫歩。
晩秋の冷たい風と紅葉を楽しみながら、目的をクリアしていく。
小屋から10分ほど歩くと「小さな分水嶺」が見えてきた。
見通しのよい広い稜線上にある小高い丘のようなこの場所が、多摩川・荒川・富士川の分水嶺にあたる。
この石柱の裏側には富士川の文字が刻まれている。
ここに降った雨は、わずか数mの差で全く違う川において己の人生を歩み始めることになるのだ。
感慨深いなぁ。
次の目的地、笠取山のピークが見えてきた。
風が冷たい。気温もマイナスになっているはずだ。
グローブを持ってこなかったことをちょっぴり後悔した。
近くにいる登山者をみれば、フリースの帽子やダウンまで着ている人もいた。
ピークに向かう最後の急登は200m弱だが、結構な斜面である。
へーへーいいながら、9時20分に1953mのピークを踏む。
360度の大展望だが、残念ながら遠くは曇っていて富士山は拝めず。
アートフィルターを使ったら、ちょっと赤が強く出過ぎてしまったが、イメージ的にはこんな感じ。
どこまでも続く金色の絨毯が眼下に広がる。
写真を撮っている間にどんどん体温が奪われていくので、とりあえず先に進む。
笠取山は、山頂部分がいくつかの小ピークで形成されていて、実は本当の山頂はまだ先にある。
ちょっとした岩の上り下りを繰り返し、本当のピークに到着。
木々に囲まれ見晴らしもない狭いピークにひっそりと佇む真の山頂。
この直下に多摩川の源頭「水干(みずひ)」があるのだ。
稜線をさらに東へすすみ、小さなピークを2つ位越えると鞍部に向かって下っていく。
下りきったところで西へ戻るように分岐を右へ進むと間もなく「水干」へたどり着いた。
さすがにこの時期なので、したたる水は見えなかったが、それらしき所は苔がしめっていた。
実際に水が流れ出すのは150mくらい下にあった。
道がつけられていて、そこまで下りることができる。
これが、多摩川の流れ出しだ。
写真ではちょとわかりづらいが、小さな岩の奥からこんこんと水が流れ出てくる。
川が生まれる場所である。
10時20分、笠取小屋まで戻って大休止。
バーナーでお湯を沸かし、温かい物を食べて一息ついた。
あとはのんびり下山。
日が高くなってくると一層紅葉が輝き始める。
笠取山は、手軽に登れる割にはルートも景色も変化に富んでいて、見所もたくさんある楽しい山だった。
特に多摩川の源頭は息子にもぜひ見せてやりたかった。
次は、バッジがなくても連れてこよう。
水源を「水干」って言うんですね。初めて知りました。
山登りも楽しそうですね! 私は・・・無理です(苦笑)
寒いでしょうけど、行ってみたくなりますね~。
釣りする身としとは最初の一滴はとてもきになりますね~
こんばんは!
「水干」って最初の一滴が落ちる場所という意味だそうです。
山登りといっても、ここはそんなにハードじゃありませんよ。
ハイキング気分で楽しめます。オススメです!
>soraさん
こんばんは!
稜線上はとても見晴らしがよくて、最高でした。
紅葉が素晴らしかったです。
新緑の季節に行くと、また違った感動がありそうです。
今度、一緒に行きませんか?
>Gowyさん
こんばんは!
ここはブナやナラなどの原生林にくわえて、30m以上の高さになるカラマツの林がとても綺麗です。
多摩川の最初の一滴は、一見の価値ありです!
アングラーの社会科見学といったところでしょうか。
山の中にひっそりとある、川が生まれる場所、そして、
川が分かれる場所…何か感慨深いものがありますね。
紅葉も綺麗でカメラを向けるのも、楽しそうです!
こんばんは!
ピークハントだけでない、プラスαを楽しんできました。
それほどハードな山ではないので、オススメです。
紅葉の撮影も楽しかったです。
ブログには載せなかった紅葉の写真が大量にあります。(笑)
こんばんは!
いいでしょー!
今度一緒にお願いします!
こんばんは!
行きたいですか?
ぜひ一緒に行きましょう!