shinichiさんとの作戦会議から1週間後。
計画を実行すべく、南アルプスの懐深く足を踏み入れてきた。
そこは濃密なフィトンチッドに覆われ、しがないサラリーマンアングラーの脳内を多幸感でしびれさすには十分な場所だった。
決してケチくさい了見ではないが、shinichiさんと相談の末、詳しい地名や川の名前はあえてふせさせていただく。
記事の内容や写真を見れば、わかる人にはすぐわかるし、わからない人は自分で楽園を見つける楽しみとしてほしい。
深夜に自宅を出発し、shinichiさんをピックアップ。
夜が白々と明けるころパーキングについた。
ここから先は自家用車は入れない。バスを乗り継ぎ、山の奥に入っていく。
バスを待つ間、居合わせた釣り人との会話を楽しみ、いろいろな情報を得ることができた。
最終目的地に足を延ばすのは、自分たちを含めて4人だということもわかった。
バスから降りて、荷物を整える。
ここからは、20kgのザックを背負って8kmひたすら歩くのだ。
このゲートから先が楽園へ続く道だ。
張り切って行こう!
(※画像提供 shinichiさん)
まずは、shinichiさんのジャンプで!
荷物のせいか、ちょっと高さが足りない?(笑)
暑くもなく、寒くもなく、山間を吹き抜けるさわやかな風が実に気持ちいい。
地味な上り下りをくり返し、少しずつ高度を上げていく。
途中で雨が落ちてきたので、あわててザックカバーを取り付けたり、水を飲んだり、トレイルミックスをポリポリ食べたり。
「この道、長いな~」とぼやく回数が多くなってきたころ、道が沢沿いに近づいてきた。
(※画像提供 shinichiさん)
shinichiさんも、テンション上がって、またジャンプ!
お! さっきよりも高く飛んでる?(笑)
清冽な水の流れに励まされ、予定時間より速いタイムで目的地に到着した。
小さく雰囲気のある山小屋。
今日は、この小屋前にテント泊するのだ。
管理人さんに幕営料を支払い、さっそくテントを張る。
コメツガの木陰に陣取った。
奥の黄色が自分のテント。ゴアのシングルウォールで、設営時間5分。
shinichiさんは、エアライズ。フライシートに苦戦中。
せっかくの機会なので、山小屋で昼食をとることにした。
(※画像提供 shinichiさん)
いくつかあるメニューのうち、ラーメンを注文。
管理人さんがちゃっちゃと作ってくれた。
汗で塩分が程良く抜けた体には沁みわたる美味さだ。
これで500円は安い!
おなかも満たされたところで、午後は釣りに専念だ。
初めての川は、いつもドキドキする。
素晴らしいロケーションにうっとりしながら竿を振る。
水が冷たいこともあって、活性は十分に上がっていないのだろう。
ルアーを追い切れないやつやフックにほんのちょっと乗ってバレるやつも相当数あった。
だが、釣れるイワナは宝石のごとく輝いている。
(※写真提供 sinichiさん)
どの個体も、居付きを表すオレンジ色の腹が印象的だ。
(※画像提供 shinichiさん)
とにかく自然が濃い。深い。
がんばって歩いた者にだけ与えられる至福の時間だ。
私が釣った中では、これがベスト。
白点がかなり薄い。ヤマトイワナの血が濃い証拠だ。
顔も厳つくて、雰囲気がある。
shinichiさんのベストは、これ。
(※画像提供 shinichiさん)
凄味のあるイワナだった。
この直後、ばーっと雨が降ってきた。
びしょびしょになりながらひゃあひゃあ言って退渓。
テント場まで逃げ帰ってきた。
小屋前の仮設テントをお借りして、濡れたものを干したり、ちょっと時間は早かったがビールで乾杯。
夕食をフリーズドライですませ、テントに転がり込んだらあっという間に寝てしまった。
降り続いた雨は深夜には止んだ。
午前3時、周囲のテントが登山の準備を始めだす音で目を覚ました時は、月が明るく照らしていた。
シュラフの中でごろごろしているのも飽きてしまい、5時にはのそのそ起きだして、テントの中でお湯を沸かし、スープとパンの朝食を摂る。
3000m級の稜線を朝日が照らし始めたころ、shinichiさんもテントから這い出してきた。
朝の気温は8度。
shinichiさんは、寝ていたら地面からの冷えが伝わり寒かったとのこと。
私は暑くて、夜半にTシャツになってしまったのだが、この差は体脂肪の差?
(※写真提供 shinichiさん)
帰りのバスの時間から逆算すると、釣りができるのは3時間程度。
荷物のパッキングも余裕をもって行いたいので、無理はしないように時間を計算する。
昨日とは違う支流に入ったが、反応が薄かったので、1時間で見切りをつけて下りてきた。
残りの時間は、すぐに退渓できるようテント場付近を中心にぶらぶら釣る。
それにしても花が多い。
今のシーズンは花真っ盛りで、歩くときに足の置き場に躊躇するくらい咲いている場所もあった。
コメツガの新芽も鮮やかな黄緑で目にやさしい。
朝の水温が6度だったので、低活性を心配したが、なんとかイワナの顔を拝めてよかった。
ここのイワナは日が昇ってからの方がいいのかもしれない。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
そろそろタイムアップだ。
テント場で濡れたものをひろげて乾かす。
テントも乾かしてパッキングすることができてラッキー。
家に帰ってから干すのは大変だからね。
shinichiさんは、自分自身も干す。(笑)
管理人さんに、「また来ますね~」と挨拶をして出発。
名残惜しいけど、帰りますか!
来た道をてくてく戻る。
「いや~、最高だねぇ。。。」と短い二日間の出来事を反芻しながら、てくてく歩く。
長い道のりも、shinichiさんと二人でおしゃべりしながら歩けば、疲れも半分になるってものよ。
(※画像提供 shinichiさん)
谷の反対側に道路が見えてきた。
もうじきゴールだ。
shinichiさん、気合いのラストジャンプ!!
お見事!
私は、バス停でバタンキュー。
疲れたけど楽しかったぁ。
shinichiさん、お疲れ様でした!
また行こう!
計画を実行すべく、南アルプスの懐深く足を踏み入れてきた。
そこは濃密なフィトンチッドに覆われ、しがないサラリーマンアングラーの脳内を多幸感でしびれさすには十分な場所だった。
決してケチくさい了見ではないが、shinichiさんと相談の末、詳しい地名や川の名前はあえてふせさせていただく。
記事の内容や写真を見れば、わかる人にはすぐわかるし、わからない人は自分で楽園を見つける楽しみとしてほしい。
深夜に自宅を出発し、shinichiさんをピックアップ。
夜が白々と明けるころパーキングについた。
ここから先は自家用車は入れない。バスを乗り継ぎ、山の奥に入っていく。
バスを待つ間、居合わせた釣り人との会話を楽しみ、いろいろな情報を得ることができた。
最終目的地に足を延ばすのは、自分たちを含めて4人だということもわかった。
バスから降りて、荷物を整える。
ここからは、20kgのザックを背負って8kmひたすら歩くのだ。
このゲートから先が楽園へ続く道だ。
張り切って行こう!
(※画像提供 shinichiさん)
まずは、shinichiさんのジャンプで!
荷物のせいか、ちょっと高さが足りない?(笑)
暑くもなく、寒くもなく、山間を吹き抜けるさわやかな風が実に気持ちいい。
地味な上り下りをくり返し、少しずつ高度を上げていく。
途中で雨が落ちてきたので、あわててザックカバーを取り付けたり、水を飲んだり、トレイルミックスをポリポリ食べたり。
「この道、長いな~」とぼやく回数が多くなってきたころ、道が沢沿いに近づいてきた。
(※画像提供 shinichiさん)
shinichiさんも、テンション上がって、またジャンプ!
お! さっきよりも高く飛んでる?(笑)
清冽な水の流れに励まされ、予定時間より速いタイムで目的地に到着した。
小さく雰囲気のある山小屋。
今日は、この小屋前にテント泊するのだ。
管理人さんに幕営料を支払い、さっそくテントを張る。
コメツガの木陰に陣取った。
奥の黄色が自分のテント。ゴアのシングルウォールで、設営時間5分。
shinichiさんは、エアライズ。フライシートに苦戦中。
せっかくの機会なので、山小屋で昼食をとることにした。
(※画像提供 shinichiさん)
いくつかあるメニューのうち、ラーメンを注文。
管理人さんがちゃっちゃと作ってくれた。
汗で塩分が程良く抜けた体には沁みわたる美味さだ。
これで500円は安い!
おなかも満たされたところで、午後は釣りに専念だ。
初めての川は、いつもドキドキする。
素晴らしいロケーションにうっとりしながら竿を振る。
水が冷たいこともあって、活性は十分に上がっていないのだろう。
ルアーを追い切れないやつやフックにほんのちょっと乗ってバレるやつも相当数あった。
だが、釣れるイワナは宝石のごとく輝いている。
(※写真提供 sinichiさん)
どの個体も、居付きを表すオレンジ色の腹が印象的だ。
(※画像提供 shinichiさん)
とにかく自然が濃い。深い。
がんばって歩いた者にだけ与えられる至福の時間だ。
私が釣った中では、これがベスト。
白点がかなり薄い。ヤマトイワナの血が濃い証拠だ。
顔も厳つくて、雰囲気がある。
shinichiさんのベストは、これ。
(※画像提供 shinichiさん)
凄味のあるイワナだった。
この直後、ばーっと雨が降ってきた。
びしょびしょになりながらひゃあひゃあ言って退渓。
テント場まで逃げ帰ってきた。
小屋前の仮設テントをお借りして、濡れたものを干したり、ちょっと時間は早かったがビールで乾杯。
夕食をフリーズドライですませ、テントに転がり込んだらあっという間に寝てしまった。
降り続いた雨は深夜には止んだ。
午前3時、周囲のテントが登山の準備を始めだす音で目を覚ました時は、月が明るく照らしていた。
シュラフの中でごろごろしているのも飽きてしまい、5時にはのそのそ起きだして、テントの中でお湯を沸かし、スープとパンの朝食を摂る。
3000m級の稜線を朝日が照らし始めたころ、shinichiさんもテントから這い出してきた。
朝の気温は8度。
shinichiさんは、寝ていたら地面からの冷えが伝わり寒かったとのこと。
私は暑くて、夜半にTシャツになってしまったのだが、この差は体脂肪の差?
(※写真提供 shinichiさん)
帰りのバスの時間から逆算すると、釣りができるのは3時間程度。
荷物のパッキングも余裕をもって行いたいので、無理はしないように時間を計算する。
昨日とは違う支流に入ったが、反応が薄かったので、1時間で見切りをつけて下りてきた。
残りの時間は、すぐに退渓できるようテント場付近を中心にぶらぶら釣る。
それにしても花が多い。
今のシーズンは花真っ盛りで、歩くときに足の置き場に躊躇するくらい咲いている場所もあった。
コメツガの新芽も鮮やかな黄緑で目にやさしい。
朝の水温が6度だったので、低活性を心配したが、なんとかイワナの顔を拝めてよかった。
ここのイワナは日が昇ってからの方がいいのかもしれない。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
そろそろタイムアップだ。
テント場で濡れたものをひろげて乾かす。
テントも乾かしてパッキングすることができてラッキー。
家に帰ってから干すのは大変だからね。
shinichiさんは、自分自身も干す。(笑)
管理人さんに、「また来ますね~」と挨拶をして出発。
名残惜しいけど、帰りますか!
来た道をてくてく戻る。
「いや~、最高だねぇ。。。」と短い二日間の出来事を反芻しながら、てくてく歩く。
長い道のりも、shinichiさんと二人でおしゃべりしながら歩けば、疲れも半分になるってものよ。
(※画像提供 shinichiさん)
谷の反対側に道路が見えてきた。
もうじきゴールだ。
shinichiさん、気合いのラストジャンプ!!
お見事!
私は、バス停でバタンキュー。
疲れたけど楽しかったぁ。
shinichiさん、お疲れ様でした!
また行こう!
ワイルドな二人の悪巧みはそんな山奥の釣行だったんですねぇ~
いや~凄いっ!
いい渓相でいいイワナが釣れましたねぇ~
いいなぁー そういや何年もキャンプ行ってないなぁ(泣)
素敵な旅ですね~
体力つけておいらも挑戦してみようかな♪
写真いっぱいで、行けなかったけど記事で楽しませて貰いました(^^)
大っきな山も良いいなぁ。
ヤマトとニッコウのハイブリッドでしたか。
奥まで詰めればヤマト会えますかね~?
キャパがデカイ渓なら皆でワイワイ行くのも面白そうですね!!
こんばんは!
この悪巧みは正解でした!
想像以上によいところだったので、また行きたいですね。
バカッパヤさん、ブログのタイトルに「キャンプ」があったはずですよね(笑)
>GOさん
こんばんは!
体力なくても大丈夫!
夢と希望がエネルギー源ですから!
実行あるのみ、ですよ。
>あなさん
こんばんは!
けっこう日帰りで来ている方もいるようです。
帰りのバス停でそんな方に会いました。
今回みたいに奥地まで踏み込まなければ、十分可能です。
>モローさん
こんばんは!
実は目的の一つにヤマトがあったのですが、かなり奥まで行かないと出ないようです。
今回は時間的に無理でした。
結構分散して釣りができる川なので、ベースキャンプからあちこちに散って行くのもいいですね。
ただし、単独行動は熊に要注意です。
先日はどうもありがとうございました。
凄く良いところでしたね。
是非また行きましょう★
今度はもう少し奥まで行ってみましょう~。
登山付き釣り?
でしたか。
いやはや、愉しかったでしょうね。
自分には20キロ背負って歩くことできるかなぁ?(笑)
こんばんは!
お付き合いいただきまして、ありがとうございました!
今回は偵察釣行だったので、次回は奥まで行ってみたいですね。
その時は、またよろしくです!
>かぶおさん
こんばんは!
登山付き釣りです(笑)
たくさん歩いた甲斐があり、予想を超えるよい渓でした。
いいイワナに会えると思えば、重い荷物でもがんばれますよ。
こんにちは!
まるごと南アルプス天然水ですから!
もちろん沢に顔をつっこんでゴクゴクと…、飲みませんでしたが(笑)
この場所はかなり気に入ってしまったので、今シーズン中にもう1回くらい行っちゃうかもしれません。