お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

立山の春(前編)

2024年04月29日 | 登山
GW前半戦スタート。
雪山納めは立山を満喫することにした。
山小屋と立山黒部アルペンルートのチケットを予約して準備万端だ。


駐車場ジプシーにならないように前乗りで車中泊する対策をとった。
信州名物の山賊焼き定食でお腹を満たしてから、扇沢までひた走る。
21時30分の時点で無料駐車場は三分の二ほどうまっていた。



私の車は、お世辞にも車中泊に向いているとは言い難いが、シュラフのぬくもりにくるまりながら、それなりに睡眠できた。
空はどんより曇っているが、てんくら予想は一日を通して「A」。
6時少し前に扇沢駅へ向かった。



WEB予約のおかげで窓口に並ばなくて済むのはありがたい。
行列を横目にスマホのQRコードを機械にかざせば、チケットが発行される。
カンタン、カンタン、こりゃ便利だ。



6時半の特別便に乗り込む。
電気バス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスと乗り継いでいく。
始発なのでスムーズに乗り継ぎ、7時45分には雪の室堂に到着した。



駅の外に出ると、圧倒的な景色が広がる。
スケールがでかい。
めざす立山の稜線は、思ったより雪が少なそうだ。



少し歩いて室堂山荘。
ここでアイゼンを装着した。



ザックは、最近買ったノースフェイスのテルス35。
息子のと色違いだが、すでに型落ちでお買い得になっていた。
ザックやウェアは、すぐにモデルチェンジするので新作には飛びつかないことにしている。



グアーグルルルルと、おなじみの声が近くから聞こえる。
声のする方に行ってみると、冬毛のライチョウさん。
かわいいね。



一の越へのルートはゆるやかな登りが続くが、無風なので暑い。
ベースレイヤー1枚でも汗が流れてくる。
そこら中にライチョウがいて、グルルルと励ましてくれた。



一の越まであと少し。
最後は少し傾斜が強くなる。



一の越に到着。
たくさんの登山者でにぎわっていた。
昨日、室堂あたりに宿泊した人たちかな。



休憩を取りながら、しばし熟考。
アイゼンを外すか否かだ。
ここまでくる間に稜線をずっと観察してきたが、おそらくほとんど雪はついていないように見えた。
一の越から祠のある中間地点までのルートも、雪がついているのは一か所だけのようだ。
先行者の様子を見ていると、雪壁を越えるのに少々難儀をしているようにも見えたが、アイゼン無しで行けそうだ。



案の定、雪はほとんどついておらず、アイゼンを外したのは正解だった。
僅かな雪壁も、雪が柔らかかったので、キックステップで十分行けた。



息を整えながら急登をしのぐと雄山(3003m)の山頂だ。
ここは雪がたっぷり残っていて、社務所は屋根だけが出ていた。



埋もれた鳥居の前で自撮り。
ゆっくり登ったつもりだったが、それなりに疲れた~。



3003mのピークには雄山神社の祠がある。
夏場は、お布施を納めると登ることができ、神主さんがお祓いをしてくれる霊験あらたかで神聖な場所だ。
もちろん、この時期は登り放題。




大汝山から富士の折立へと続く稜線には、まだ雪がたっぷりあった。
時間的にも余裕があったので、そちらまで足を延ばそうかと思ったが、雲行きが怪しくなってきたので下りることにした。
一の越まで戻ってくると、山頂はガスに包まれてしまった。


今日は一の越山荘に宿泊する。
立山だけなら日帰りも可能だけれど、せっかくのGWなので、のんびりしたいのだ。



今シーズンは、今日から営業開始。
しかし、宿泊者はごく少なく、6畳の個室を一人占めだった。
部屋にはコンセントもあって、スマホも充電し放題。
ちなみに、電波はしっかり4Gが入る。
ラッキー。



着替えてからビールでおひとり様酒宴を始めようと思ったら、雨が降ってきた。
下山して正解。



夕方になると、スタッフさんが布団に入れる行火(あんか)を持ってきてくれた。
これは嬉しい。



ほろ酔い気分で昼寝をしていたら、あっという間に夕飯の時刻になった。
メインはシチュー。
ごはんは、お代わり自由だ。



夕食を食べ終わったタイミングで、ちょうど日没の時刻になった。
みんな外に出て写真撮影に興じる。
雨はすっかりやんで、夕日が室堂平を照らす。
これが見たかったので、一の越山荘の宿泊を決めたのだ。







  ※後編へ続く

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